暇つぶし読み物サイト(Another News Station)

暇つぶし 怖い話 ショートショートストーリー 都市伝説 神野守自作短編小説 バラエティー

小説

眠れない人に【改作・昔話「かぐや姫」】

投稿日:2019年12月3日 更新日:

眠れない人に【改作・昔話「かぐや姫」】

「小説家になろう」に投稿している私の小説を皆さんに紹介させていただきます。
昔話や童話を独自の解釈でアレンジしてみました。

改作・昔話「かぐや姫」

 ねえ、眠れないの? 困ったなあ。じゃあさ、眠くなるように昔話してあげるね。

 むかしむかし、あるところに、竹取りのおじいさんとおばあさんがいました。竹取りのおじいさん? おじいさんは竹を取るのが仕事なんだね。竹を取って、その後どうするんだろう? どこか町に出て、売りにいくんだろうか?

 その竹は、長いまま持っていくのか、それとも短く切って持っていくのかな? 物干し竿に使うとなると、長いまま持っていかないといけないよね。この当時は、車なんてなかったから、ずるずると引きずっていったのかなあ。結構大変だったのかも。あんな長いものを引きずられても、すれ違う人は迷惑だよね。
 

Sponsered Link

「あのじいさん、また竹を引きずってきた」なんて、陰口言われてたんじゃないのかな。

 一本だけ持っていっても大したお金にならないだろうから、何本か持っていくんだろうね。一度に何本持てたんだろう? 太い竹となると、結構な重さになると思うんだけどね。

 おそらくその竹を、肩に担いで、だけどやっぱり、引きずりながら歩いていったんじゃないかな。たぶん、いろんな奥さん方から、「おじいさん、今度は、直径何センチの、長さ何メートルの竹を持ってきてよ」なーんて注文されて、「はい、今度持ってきます」とか言っちゃって。

 その注文通りの竹を探すのがまた、大変だったんじゃないかな。その頃、定規があったかどうかわからないけど、定規の代わりにヒモかなんか持ってたりして、そのヒモで直径を測ったり、長さを測ったりしていたんじゃない? あるいは、三十センチくらいの棒があったのかも。

その棒を腰に差したりして、武士みたいな感じで歩いていたのかもね。

 山道なんか登る時には、杖の代わりにもなるしね。杖の代わりにするんだったら、三十センチは短いから、一メートルはあったのかも知れない。でも、一メートルだと、腰に差すと邪魔だね。これまた、引きずって歩いていたのかも。

 じゃあ、おばあさんは何をしていたんだろう? 川へ洗濯に行ったら桃太郎になっちゃうし。やっぱり、竹取りの女房だったら、竹を使った内職をしていたんだと思う。竹を使ってカゴを作ったり、ちょっとした土産物を作って、それもまた売りに行ったんじゃないかな。

 もしかしたら、おばあさんの作る竹細工の評判が全国に知れ渡っていて、「あのおばあさんの弟子になりたい」と、大勢のお弟子さんが集まってきていたかも知れないね。おじいさんおばあさんが住む隣りに、お弟子さんたちの住む家もあったりして。

Sponsered Link

もしかしたら、おじいさんが知らないうちに、おばあさんが弟子の一人と良い仲になったりして。

 でももしかしたら、その中には女性のお弟子さんもいるだろうから、その女性とおじいさんが良い仲になっていた、なーんて事もあったかも知れない。こうなるともう、昔話じゃなくて昼ドラの世界になっちゃう。

 横道に大きくそれちゃったから、かぐや姫のお話に戻るね。ある日おじいさんは、山で光っている竹を見つけるんだけど、ここがポイントだと思うんだよ。光っていたから見つけられた。光っていなかったら、見つけられる事もなく、かぐや姫は死ぬまで竹の中にいなきゃならない。これ、すごく恐ろしい話だと思わない?

 どういう細工で光らせていたのかわからないけど、もし何かの手違いで光らなかったとしたら、おじいさんはかぐや姫がいるのも知らずに「えいやー!」って切っちゃったかも知れないよね。ちょうど、かぐや姫がいる節のところを切る時、頭の上を切ればいいけどさ。 

あらかじめおじいさんに、そんな事知らせてないからね。

「この竹の中には女の子がいますから、この辺りをうまーく切ってくださいね」なんて、バラエティーのやらせみたいに言われればわかるけどさ、誰からも知らされないで、よくもまあ、かぐや姫を傷つけずに竹を切ったよなあ、なんて、感心しない?

 まあ、そんな神業を持ったおじいさんに見つけられなかったら、かぐや姫は月には帰れなかったんだよねえ。どう? 眠くなった? それは良かった。じゃあ、おやすみなさい。 

【出典:https://ncode.syosetu.com/n1255fw/4/】

眠れない人に【改作・昔話「桃太郎」】

眠れない人に【改作・昔話「浦島太郎」】

眠れない人に【改作・昔話「鶴の恩返し」】

眠れない人に【改作・昔話「雪女」】

眠れない人に【改作・昔話「花咲じいさん」】

眠れない人に【改作・昔話「一寸法師」】

眠れない人に【改作・昔話「さるかに合戦」】

眠れない人に【改作・昔話「こぶとり爺さん」】

眠れない人に【改作・昔話「三枚のお札(ふだ)」】

眠れない人に【改作・昔話「かちかち山」】

『雨の中の女 神野 守 短編集 第1巻』amazonで販売中!


https://www.amazon.co.jp/dp/B07FYRKPL2/

Sponsered Link

[ad#adsense-1]
[ad#adsense-1]

-小説
-, ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

心霊鑑定士 加賀美零美 1「第14話 次期社長の嫁取り問題」

心霊鑑定士 加賀美零美 1「第14話 次期社長の嫁取り問題」 「小説家になろう」に投稿している私の小説を皆さんに紹介させていただきます。 【あらすじ】  心霊鑑定士の加賀美零美(かがみれみ)は、四柱推 …

心霊鑑定士 加賀美零美 1「第16話 息子に降りかかった災難」

心霊鑑定士 加賀美零美 1「第16話 息子に降りかかった災難」 「小説家になろう」に投稿している私の小説を皆さんに紹介させていただきます。 【あらすじ】  心霊鑑定士の加賀美零美(かがみれみ)は、四柱 …

心霊鑑定士 加賀美零美 1「第5話 不倫女の心の痛み」

心霊鑑定士 加賀美零美 1「第5話 不倫女の心の痛み」 「小説家になろう」に投稿している私の小説を皆さんに紹介させていただきます。 【あらすじ】  心霊鑑定士の加賀美零美(かがみれみ)は、四柱推命と霊 …

世にも奇妙な短編集「逃がさない彼女」

世にも奇妙な短編集「逃がさない彼女」 「小説家になろう」に投稿している私の小説を皆さんに紹介させていただきます。 フジテレビでタモリさんがストーリーテラーの「世にも奇妙な物語」みたいな感じで作ってみま …

心霊鑑定士 加賀美零美 1「第99話 お母さんに似るのが怖い」

心霊鑑定士 加賀美零美 1「第99話 お母さんに似るのが怖い」 「小説家になろう」に投稿している私の小説を皆さんに紹介させていただきます。 【あらすじ】  心霊鑑定士の加賀美零美(かがみれみ)は、四柱 …