あなたの生活が覗かれる!? たった1分で防げるサイバー犯罪 2017年2月18日 世界一受けたい授業
2017年2月18日放送の「世界一受けたい授業」より
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あなたの生活が覗かれている!?
サイバー犯罪。
今や誰しもがサイバー犯罪のターゲット。
例えば、SNSに載せている写真。
よくピースサインしていませんか?
実はこのピースから、指紋データを読み取られ悪用される恐れがあるのです。
ドイツでは、大臣の指紋がハッカーによりデータ化され、衝撃が広がりました。
さらにこんな危険も…
中学2年生の優真くんは、スマートフォンのゲームが大好き。
今日も、何か新しいゲームがないかと探していると…
SNSの中に、大人気の最新作を発見!
早速アプリをダウンロードしました。
しかし、いくら起動してもこのゲームは遊ぶことができませんでした。
それから数日後…
彼の元に毎日何十件もの迷惑メールが届くようになっていたのです。
実は、以前彼がダウンロードしたゲームは偽物のアプリ。
ダウンロードしたことによって個人情報が盗まれ、悪徳業者に利用されていたのです。
更には、友だちにまで迷惑メールが届きました。
実は、偽アプリをダウンロードした際、許可する内容の中に、プロフィールや電話帳の連絡先を共有するという項目が含まれていたのです。
つまり優真くんは、知らないうちに自らの個人情報だけでなく、関係のない友人の連絡先まで漏らしていたのです。
サイバー犯罪に関する相談件数は、この2、3年急増しており、不正アクセスによる検挙率はたった18%と、ほとんど捕まっていないのです。
より巧妙化するサイバー犯罪、しかし意外にも、簡単な方法で身を守ることができます。
そう話すのが…
内閣府参与サイバーセキュリティ担当・斎藤ウィリアム浩幸先生(45)。
あなたの生活が覗かれている!?
たった1分で防げるサイバーセキュリティー2017
知らないURLからアプリをダウンロードすると…
斎藤先生曰く…
SNSやメールに記載されている知らないURLからアプリをダウンロードするのは、道で食べ物を拾って食べるぐらい危険なことです。
Google PlayやApp Storeのような公式サイトでダウンロードしてください。
見慣れないサイトから、アプリを何気なくダウンロードしてしまった美和さん(仮名)。
斎藤先生が言う「道で食べ物を拾って食べるぐらい危険」な行為をしてしまったため、この後怖い事に巻き込まれてしまいます。
「昨日はバイト終わりにコンビニで買い物してたね」
美和さんの行動をなぜか知っている怖いメールが届きました。
別の日にメールで送られてきたのは、美和さんの部屋で撮られたと思われる写真でした。
「私、盗撮されてるの?」
「部屋の中に隠しカメラがあるの?」
実はこれらの不可解な出来事は、すべてスマホの遠隔操作によるもの。
アプリをダウンロードすると同時に、悪質なアプリを入れられていた美和さん。
そのせいでスマホが遠隔操作され、GPS機能により、行動パターンや家の住所が筒抜けに…。
また、送られてきた家での写真は、カメラの遠隔操作。
彼女自身のスマホを使って、シャッター音も鳴らさず、美和さんの写真を撮る事ができるのです。
さらに怖いのが、スマホのマイク機能を遠隔操作すれば、盗聴する事も可能なのです。
これらはすべて、何気なくダウンロードしてしまった悪質アプリのせいなのです。
街中で個人情報が流出する危険
最近、街中で個人情報が流出する事がよくあります。
大学生の綾乃さん(仮名)は、カフェでネットショッピングをしていました。
会員ログインをしようとしたら、一度ログインエラーが出たものの、その後いつも通り手続きができ、2000円のピアスを購入しました。
それから数か月後…
「えっ!?30万円?何この請求」
調べた結果、綾乃さんのクレジットカード情報などが流失し、不正に使われていた事が判明したのです。
その原因は「鍵なしWi-Fiを使ったから」。
Wi-Fiとは、無線でインターネットに接続できるシステムの事。
なかでも「鍵なしWi-Fi」は、鍵のマークのついていないもので、パスワードを入力しなくても無料で誰でもインターネットにつなげるというものです。
一見、とてもお得に思えますが…
なかには、どこの誰が設置しているのかわからないWi-Fi、通称「野良Wi-Fi」が紛れている可能性があるのです。
もしこの「野良Wi-Fi」に接続してしまうと、
知らぬ間に悪質アプリを入れられ、遠隔操作されたり、ニセモノのログインページに誘導され、個人情報を抜き取られる危険性があるのです。
先ほどの綾乃さんの場合は、一度ログインできなかったときに、アカウントとパスワードが盗まれ、結果的にクレジットカード情報までが流出してしまったのです。
たとえ、Wi-Fi名がよく聞く店の名前だとしても要注意!
ダマすために似たような名前にしている場合もあるのです。
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「野良Wi-Fi」の被害に遭わないためには!?
①基本的には、鍵なしWi-Fiは使わないこと。
②使う場合には、「ID」や「パスワード」、「クレジットカード番号」などの個人情報を入力しないこと。
③遠隔操作に関しては、身に覚えがないアプリが入っていないかチェックする事が大切です。
スマホのWi-Fiを自動的につなぐのは消したほうが良いかも知れません。
SNSの乗っ取り被害
最近増加しているのが、「Twitter」「Instagram」などのSNSの乗っ取り被害。
写真共有し投稿できる「Instagram」のフォロワー数が、600万人以上で日本一「インスタの女王」渡辺直美さんも被害に遭いました。
彼女が乗っ取り被害に遭ったのは去年の8月でした。
自身がプロデュースしている「PUNYUS」という洋服ブランドのインスタのアカウントが乗っ取られました。
乗っ取られた時には、名前やアイコン、プロフィールはすべて変えられ、約2年半投稿し続けていた写真などもすべて消されてしまいました。
その後、乗っ取られたインスタを取り戻そうと、犯人にメッセージを送り続けた渡辺さん。
すると、なんと犯人から連絡が…。
そこで衝撃的な事実を知ったのです。
乗っ取り犯曰く「僕はこのアカウントを買ったんだ。だから好きにしていいだろ!」
渡辺さんのブランドのインスタは、何者かに乗っ取られた後に、売買されていたというのです。
一時期インスタでは、人気芸能人のコメント欄に大量に商品を宣伝する、通称「スパム投稿」が問題に。
実は、そのスパム投稿に使うため、インスタを乗っ取り売買する人がいるというのです。
結局、インスタは取り返せず、新しいアカウントを作る事に。
では、なぜ乗っ取られたのでしょうか?
二段階認証が有効
渡辺さんの場合、いろいろなスタッフが更新するので、二段階認証はしていませんでした。
二段階認証というのは、1回目のログインの後、普通のパスワード以外に、携帯電話に「使い捨てパスワード」が送られたり、最近流行の「虹彩認証」などで、ユーザーが二回認証作業をする事です。
この方法はセキュリティーで非常に有効です。
推奨されるパスワードの条件
パスワードによってセキュリティーに差が出てきます。
パスワードを使う機会が増えた分、同じパスワードを使い回したり、短いパスワードに設定したりしていませんか?
それでは、パスワードの意味がないのです。
英数字6文字の組み合わせを解読するのに、最大で14秒、速ければ1秒かからない場合もあるといいます。
【現在推奨されているパスワードの条件】
①数字・記号・英字の大文字・小文字を混ぜた8文字以上。
②自分の名前・誕生日・辞書にある文言は避ける。
これだけで、解読時間は15時間まで延ばす事ができます。
しかし、意味のない言葉を覚えるのは簡単ではありません。
そこでおススメしたいのが、「文章の頭文字」。
有田君は校長を常に尊敬している!
Aritakun ha Koucyou wo tuneni sonkei shiteru!
↓
AhKwtss!
他人から見たら不規則な配列に見えるパスワードになります。
さらにここに数字を混ぜ込めば…
1AhKwt3ss!
解読までに推定527年かかる、かなりセキュリティー精度の高いパスワードを作る事ができます。
サイバー犯罪の約9割を防ぐ方法とは!?
実は、ある事をすれば、サイバー犯罪を9割減らす事ができます。
それは「アプリやソフトウェアの更新」です。
ウィルスや不具合が出るたび、スマホやアプリを作る会社は修正プログラムを作ります。
更新作業、つまりアップデートをする事がセキュリティーを保つ方法です。
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