桑田真澄の間違いだらけの野球の常識
桑田さん曰く「お父さんのコーチが息子を下手にする」
上から叩くように打て!
ゴロは体で止めろ!
ヘッドスライディングを決めろ!
そんな教えはもう古い。
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間違いだらけのバッティング「ボールは上から下に叩け」
従来の教えは「ダウンスイング」
上から下へ叩けという意味です。
しかし桑田さんは言います。
「バッティングというのは叩いたらダメ」
上から下に打っては当たらないのです。
まっすぐ来るボールを上から叩いたら、当たる確率が悪くなるのです。
なぜ「上から叩け」という教えが広まったのでしょうか
桑田さん曰く「世界のホームラン王である王さんも関係している」
王さんが素振りをする映像がよくテレビで見かけますが、見事に上から下に、そうです振り下ろされていて、この場面が皆の目に焼き付いてしまったといいます。
しかし実は王さんは、試合では超美しいレベルスイング、つまり水平に振っています。
王さんの上から叩く素振りは「極端なアッパースイングを修正するためだった」そうなのです。
そういう事情を知らない素人コーチのお父さんが「上から叩け」と教えるため、子どもたちはそういうもんだと信じてしまうのです。
中には、グリップから最短距離で「V字打法」みたいに教わっている子もいました。
しかし桑田さん曰く「プロ野球選手がよくV字って言うけど、140キロ、150キロのボールに対してV字で打てる訳がない」
ボールは「上から下に来る」ということ。
だから、「下から上に」もしくは「レベル(水平)に」振らないといけない。
「ミートポイントではなくミートゾーン」だと。
つまり、イメージとしては「テニスのラケットと同じ」
ゾーンで拾っていくというイメージが大事です。
プロの世界でも主流はレベルスイングで、5年連続3割のヤクルト青木宣親選手もダウンスイングからレベルスイングに変えた一人。
青木選手曰く「上から叩こうとするとバットのヘッドが返りすぎる」
レベルスイングでバットの面をボールに当ててあげる、長く向けてあげるように意識したことで「芯で当てる」ことが出来始めたのです。
「ゴロは正面で捕る」の本当の意味
「ゴロは正面に回って体で止めろ」と言われてきたと思います。
「両手で捕りなさい・正面で捕りなさい・体で止めなさい」と。
しかし、桑田さん曰く「それは間違い」
試合での目的は何かというと、バッターをアウトにすること。
体で止めることが目的ではないのです。
正面で取って送球が間に合わなかったら意味がありませんよね。
「体の正面が、いろんな角度で正面がある」ということ。
なのでいろんな角度で捕るようにすべきなのです。
そして、両手で取って間に合わないなら片手で捕るべきなのです。
野球というゲームは「アウトにするゲーム」なので、バックハンドでとってアウトにする。
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ヘッドスライディングをすべきではない理由
桑田さんが【無駄】というのが「一塁へのヘッドスライディング」
実際に実験したところ、4人中3人がベースを駆け抜けるよりヘッドスライディングの方が一塁に早く到達するという結果に。
しかしそれでも「桑田さんの答えはNO!」
桑田さん曰く「体が出来上がったプロ野球選手はやってもいい」
しかし、成長期である子供達は、毎年「骨・筋肉・関節」が伸びていきます。
その段階でヘッドスライディグをすると、脱臼や骨折、突き指をしてしまうと。
世界の盗塁王である福本さんやイチロー選手もヘッドスライディングをしていません。
パリーグで盗塁王を獲得してきた片岡選手も、ヘッドスライディングで怪我してからはあんまりしていないそうです。
桑田さん曰く「ヘッドスライディングだけでなく、バッティングや守備もアマがプロのスタンダードをよく知るということが、今後必要になってくるんじゃないかなと」
桑田さんの提言
今後はルールで規制していくということも大事。
指導者は勝つことも大事だが、野球を「楽しむこと」「勝つこと」「選手を守る」の3つを心がけていただきたい。
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