人志松本のすべらない話 2018年1月20日
フジテレビ系
2017年1月20日(土)21時放送
人志松本のすべらない話
出演者
松本人志
千原ジュニア(千原兄弟)
宮川大輔
宮根誠司
秋山竜次(ロバート)
春日俊彰(オードリー)
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小籔千豊
せいや(霜降り明星)
チャンス大城
出川哲朗
兵動大樹(矢野・兵動)
星田英利
山内健司(かまいたち)
渡辺直美
出川哲朗「箸の持ち方」
和田アキ子さんの話。
一緒に食事に行ったときのこと。
箸を持ちながら皿を持ってしまい、礼儀作法に厳しいアッコさんに「皿を持つなら箸置けや」と怒られた。
おっしゃる通りと思い、謝ったが、10分ほど経つとバカだから忘れてしまい、また同じことをやってしまった。
またアッコさんに怒られ、謝ったのだが、また10分ぐらいするとやってしまう。
するとアッコさんが「何で言ったことができひんねん。いいか、箸は日本人の心なんや、日本人が箸使えなくてどうする、練習せえ」と。
そして15分後、またやってしまうとアッコさんが「お前何度目や、ええ加減にせえ!」と言って、出川の頭を自分の箸で突いたという話。
「いやいや、あんたが一番 箸の使い方知らねえだろ」と思った出川。
山内健司(かまいたち)「下着泥棒」
10年前に住んでいたアパートは、洗濯機置き場が無くて、近くのコインランドリーで洗濯をしていた。
当時つきあっていた彼女の洗濯物も山内が洗濯していた。
洗濯機を回したら、1~2時間後に取りにいくというスタイルだった。
あるとき、3回連続で彼女の下着が盗まれるということが起こった。
当時、今以上にお金が無かったので、下着泥棒を捕まえるために張り込みをすることにした。
ケンカに自信がなかったので、服装だけでも恐く見せようと、コント衣装の、前が虎で後ろが龍の和柄のデニムを履いて、鯉が上っている和柄のTシャツを着て、タオルを目のギリギリ上まで巻いて行った。
その格好で、コインランドリーの向かいの駐車場に隠れた。
張り込みしてすぐに、50代くらいのサラリーマンの男性が、山内の洗濯機を開けて漁り出した。
「いきなり来たやん!」と思った山内は、最初が肝心と思い、向かいの駐車場から「おい、何しとんじゃこら!おい、動くなこら!」と怒鳴り、走って向かった。
するとその男が逃げようとしたので、「待て、止まれ!」と腕をつかんだ。
その男はめちゃくちゃ力が強く、山内が思い切り腕をつかんでいるのに、冷静な感じに一切姿勢が乱れないまま歩き続ける。
このままでは逃げられると思い「待て言うてるやろ」とヘッドロックして「このまま交番行くぞ」と。
「やめろ、放せ」と騒いでいると、近くの人が通報して警官がやってきた。
そして、山内が悪者に見えたのか、まず山内が取り押さえられた。
「違うんです」と、タオルを取って事情を説明したところ、「交番で話聞こか」となって交番に行った。
彼女の下着が盗まれていたので捕まえたと話をしたが、ベテランの警官から「ごめん、犯人かどうかわからんから」と。
それは、山内が早く行きすぎて、まだ下着を取っていなかったからだった。
「今持っていないから、犯人かどうかわからない」と言われた。
現場を見ている山内は納得いかず、何度も警官に食い下がった。
警官に「わかった、この人に身体検査させてもらうから。洋服やカバンの中を見て、出てこなかったらあきらめてくれ」と言われた。
奥に行って調べていた警官が「ちょっと来てくれるか?」と山内を呼んだ。
すると、さっきまでスーツを着ていた男がスーツを脱いで下着姿になっていた。
その男は、黒のブラジャーにパンティーを履いて立っていた。
「これ何ですか?」と聞いた山内。
警官が男にスーツを脱いでもらったところ、カッターシャツから黒のブラジャーが透けていた。
シャツを脱いでもらい、ズボンも脱いでもらったらパンティーを履いていた。
「確認やけど、これ兄ちゃんの彼女のか?」と聞かれたが、彼女のではなかったため「僕の彼女のではないです」と答えた。
するとその警官が「ほな、犯人かどうかわからへんな」と言った。
そら犯人や!
渡辺直美「母」
母の話。
ファンキーで男らしい、破天荒な母。
渡辺が15~16歳の頃に急に坊主頭にして街を歩いたり、その頭のまま美容院に行き、「カットしてください」「どこを?」と言われたり、LINEの名前を「俺」と書いたりとか、斬新なセンスを持っている。
渡辺が小学生のときに金魚を10匹ぐらい飼っていた。
水槽もすごく大きく、それをタンスの上に置いていた。
女2人の母子家庭で、水の交換ができなかったので、母はどうするのかと思っていたら、ホースを水槽に入れ、片方の口を台所に持っていって口で吸って水を出すような母だった。
それを渡辺に伝授したい母が、「てめえも一人で生きていくから、これぐれえやれ」みたいな。
台湾人で基本的に「てめえ」と呼ぶ母。
渡辺もやってみるが、なかなかうまくいかず、吸ってみるが、その水が口に入ってしまう。
ヤンキーにはなってほしくないが、たくましく育ってほしいと、常に渡辺のことを見張っていた母。
15歳のとき、ディズニーキャラクターの大きなシールを部屋に貼るのが流行っていて、それが1200円ぐらいで高くて買えなかった。
100均に行くと、ディズニーのキャラクターが載っているホットケーキの粉があったので「これをいっぱい買って、切り取って部屋に貼ろう」と思い、5個ぐらい買って中身を取り出し、切って部屋に貼っていた。
「可愛い、500円で貼れた」とウキウキで1週間くらい過ごしていたら、夜中に母が部屋に入ってきて「てめえ、起きろ」と言われた。
めちゃくちゃ怒られそうな怖い感じだった。
「なに?」と聞くと「お前、クスリやってるだろ?」と。
ホットケーキの粉をそのまま5袋くらい重ねていたので、シャブの売人と思われたのだった。
ホットケーキの粉だと言っても信じてくれず、顔をパーンと殴られた。
そして「お前、妊娠してるだろ?」と言われた。
そのとき太り始めていたのだった。
すると渡辺の腹をつねったので「痛い!」と言ったら、「ほら、妊娠してるだろ、妊娠してるから痛いんだ。病院行け」と言われた。
頭にきて、母の腹をつねったら「痛い!」と言ったので、「妊娠してるじゃん」と言ったという話。
宮根誠司「やしきたかじん」
40歳でフリーになり、14年の宮根だが、別に40歳でフリーになろうとは思っていなかった。
実は、会社を辞めざるをない状況になってフリーになったのだったが、その原因は「やしきたかじん」だった。
夏に、夏休みでハワイに行っていたら、たかじんもハワイに来ていた。
電話がかかってきて「今カラオケに居てるから、お前も来い」と言われた。
行ってみると、大きな部屋で知らない人がたくさんいた。
カップルが結婚するというので、たかじんが「俺が歌ってやる」と言って「めっちゃ好っきゃねん めっちゃ好っきゃねん」と歌い始めた。
シーンとして皆で聴いていたら、たかじんの横に座っていた女の子が宮根に「ここ切れた」と手を見せてきたので「ふーん」と宮根は言った。
するとその「ふーん」が聞こえたたかじんが、いきなりマイクを投げて「お前、俺の歌 聴かれへんのか、こらー!」と言って宮根を殴った。
会うたびにいつも殴られていたので「まあええわ」と思った宮根が「すいませんでした」と謝ったら、もう一発バーンと殴られた。
いつもは一発なのに、今日は二発殴られるのかと思っていたら「おもてに出え!」と。
「えっ!?」と思い、周りのみんなが「やめて、やめて」と止めようとした。
「おもてに出え!」と言われたとき、プチっとキレてしまった宮根。
さすがにお世話になった先輩でも、これは俺もいかなあかんと思い、「行きましょう、おもて行きましょう」と言った。
殴ったろうと思った宮根。
たかじんは酒を飲んでベロベロ、体力的には宮根が強いから、絶対に殴ったろうと、宮根から先頭切って行った。
手をグーにして、本気で殴ったろうと思いながら外に出た宮根。
おもてに出たらたかじんが「俺な、お前のことが一番好きやねん」と言い出した。
宮根は殴る気満々だったが、握りしめた拳を引っ込めて「あ、ありがとうございます」と言った。
飲みなおそうと、たかじんのマンションに行った。
二人で飲んでいたら「お前、フリーになりたい気持ちはあるんか?」と聞かれたので「いや、ないことはないです」と答えた。
するとたかじんが「任せとけ、俺に」と言った。
酒の席なので、そういうトークだろうなと思っていた。
そして、2~3か月後の冬の時期に、電話がかかってきた。
「お前、今どこに居てる?」と、会社のお偉いさんからの電話だった。
「〇〇の料理屋まで来てくれ、大変なことになってるから」と言われたので行ってみた。
個室に入ってみたら、当時の朝日放送の社長とたかじんが座っていた。
たかじんが「社長、こいつ辞めたがってるから辞めさせたってくれ」と言った。
「えっ、このタイミング!?」「段取りもあるでしょ」と思った宮根。
家族に相談、アナウンス部の仲間、部長、と上げていって社長に話すものなのに…
いきなり社長に言ってしまったのだった。
それで、宮根も辞めざるを得なくなってしまった。
「えっ、俺 辞めんの!?」みたいになって、社長も「あ、ああ…」と。
それで、辞表を出すことになった。
きっかけを作ったのはたかじんなので、最初に報告しようと電話をするが出ない。
マネージャーに聞くと、新地のクラブ「川(sen)」に居ると。
行ってみると、たかじんは飲んでいた。
「たかじんさんのお陰で、無事フリーになることが出来ました。ありがとうございました」と挨拶をした。
するとたかじんが「おう、俺な、お前 フリーに向かんと思うで」と。
そのときに、もう一回殴ったろうと思った。
島田紳助がマネージャーを殴って問題になったとき、朝日放送に電話がかかってきた。
たかじんに「どないした?」と聞かれたので「紳助さんがマネージャーさんを、どつきはったみたいなんですよ」と言った。
するとたかじんが「…暴力だけはあかんぞ」と言った。
「どういうことやねん」と思ったという話。
秋山竜次(ロバート)「キタハタくん」
キングオブコントの話。
2011年にチャンピョンになったロバート。
コントの場合、普通は音は番組で用意するが、キングオブコントでは「1000万円かかっているので責任とれないから、そっちが連れてきてくれ」と言われた。
そのときのネタは忍者、楽屋からステージに出る瞬間に音が出るもので、音が重要で失敗できないものだった。
予選から音のためについてきていたのが、若手作家のキタハタくんだった。
3回戦ぐらいのとき、後輩のラフ・コントロール・重岡が「まじかよ、終わったよ」と言っていた。
どうしたのかと聞いてみたら、音をミスられたとのこと。
キタハタくんは、ロバートとラフ・コントロールの音を掛け持ちでやっていた。
キタハタくんに聞いてみると、「すいません、悪気はなかったんです」とのこと。
タイミングをミスってグダグダになってしまったのだった。
「こういうこともあるからしょうがない」と、ラフ・コントロールは許してくれた。
ロバートは勝ちあがって決勝に進んだ。
本番までの間、頑張ってやっていかないといけないのだが、キタハタくんが恐怖症のようになってしまい、ボタンを押すことができなくなった。
何度も稽古するのだが、ただボタンを押すだけなのに、どうしても指が震えてしまう。
「練習のボタンと本番のボタンが違うので、いくらこのボタンに慣れても局のボタンがわからない」と。
「大丈夫、押すだけだから」と言っても、「押すだけと言いますけど、どんな種類かだけ僕知りたい」と。
「右手が負傷したときのために、左手も練習した方がいいですよね」とか、「車のクラクションのように、全体を押さないと鳴らないボタンだったらどうするんですか?」と、ヤバい次元まで来ていた。
いざ当日になり、キタハタくんは、右手人差し指を第二関節で曲げた状態でテープで固定し、テーブルにビニールテープをバミった状態にして「この原理」で自然と押すようにしていた。
本番では、絶妙な間で優勝することが出来た。
「お前、見てたか、俺たちの優勝するとこ」と聞くと、彼は全く見ていなかった。
ネタを見る余裕もなく、ただボタンを押すことに集中していて、なんのキングオブコント優勝の喜びもなかった。
ただただボタンと苦悩した一人の男の子だった。
せいや(霜降り明星)「彼女」
前に付き合っていた彼女の話。
小中高と女性経験がほとんどなかったせいやは、23歳になってやっと女性と付き合うことが出来た。
「よっしゃ、やっと付き合えた。この人と結婚するんや、幸せになるんや、良かった」と思っていた。
しかし、付き合っていくうち、彼女は感情がのめり込むタイプの人だった。
単独ライブを見に来てくれるのだが、ゲリラ的に勝手にやってくる。
ロビーでお客さんが待っているところに、ファンをかき分けてやってきた。
「あんた、こんな女の子の前でお笑いやってんやな。知らんかった、うち。あたしが彼女って紹介できる、今?」と言われた。
そんな彼女は初めて見たので「えっ!?」となった。
ファンの人もいるので「すいません、どなたか知りませんし、帰ってください」と言った。
すると「くっそ!くっそ!にゃに、くっそ!」と言いながら、エレベーターに消えていった。
そんな彼女なので、先輩も「せいや、別れろ。いつかトラブルになるぞ」と。
でもせいやは、可愛いし、初めての彼女と結婚すると決めていたので「絶対にいいです」と言った。
そんな彼女と1ヵ月くらい会えない日が続き、イライラしていた彼女と、久しぶりにイオンモールでデート。
めっちゃ楽しませようと、ペットショップに行ったり映画に行ったり、いろいろなプランを考えていた。
まずはフードコートで鉄板チャーハン食べて、シュワーッとなり「こんなん家で食べられへん」と、彼女はめっちゃテンション上がっていた。
メロンソーダを初めておごってあげたりもした。
ペットショップで、ガラスの向こうの犬に向かって「おいでおいで」とすると「ワンワンワン」と犬が喜ぶ。
彼女を笑わせようと思って、貼ってあった武井咲のポスターにも「おいでおいで」とやった。
彼女が笑ってるかなと思って見たら、「くそっ!」と言って歩き出した。
「えっ?くそっ!?」と思って追いかけて「今の面白くなかった?」と聞いたら、「この前、ももクロって言ってたよな?」と睨んできた。
「今日は武井咲…」と言いながら睨んで、「あんた、誰と付き合ってんの?」と言ってきた。
「あんた、俳優とかジャニーズの話ぜんぜんせえへんのに、女の芸能人の話しすぎやねん」
男がジャニーズの話いわへんよと笑いながら言ったら、「なに笑ってんねん!」とメロンソーダを顔面に投げつけた。
イオンモールには人がいっぱいいて、言うても芸人なのに、急に緑になった。
楽しいプラン考えていたのに、緑になってしまった。
そのとき、先輩に「別れろ」「トラブルになるぞ」と言われた言葉が頭によみがえってきて、好きな気持ちがピーン!と弾けた。
「こいつあかんわ、あかん奴なんや」と思った。
メロンソーダをポタポタしながら「お前、しんどいわ、しんどい…意味わからん、しんどい…」と言い続けた。
「大丈夫?」とか言ってくれるのかと思っていたら、彼女はかまってほしいのか、頭を両手で押さえながら「頭痛い…あたしの方が頭痛い」と越えてきた。
「おれがしんどい」と言っても「いや、あたしが頭痛い…あたしの方が頭痛い」と、床で二人でしんどい合戦をしていた。
誰かに操られているかのように二人でやっていた。
「いやだこいつ…」と、エスカレーターの前で、深い眠りにつくように、人生で初めて気絶をしたせいや。
「こいつ、なんやねん…」と。
パッと目を覚ますと、警備員の人が「ここで寝ちゃダメですよ」と。
「君、足になんかされてたよ」と言う警備員。
足を見ると、足が腫れていた。
彼女がたぶん、寝ているせいやの足を叩いていたのだった。
「これ、お前がやったのか?」と聞くと、「うん」と言って、あごに掌底で一発いれられた。
その瞬間、はずみで「なにしてんねん!」と押してしまった。
すると「「あーーーーーーー、あーーーーーーーー!」という叫び声が、イオンモールの吹き抜けに響き渡った。
3階の人や1階の人たちが「えっ、なになに!?」と覗き込んでいた。
2階の人ももちろん「えええええっーーー!?」
ポタポタのメロンソーダの男と、「あーーーーーーーー!」の女の周りに、人が集まってきた。
その群衆の中に知っている人がいて、劇場によく来てくれている人だった。
「やばい、やばい、やばいっ」と思い、恥ずかしくてその場から走って逃げた。
付き合っている彼女を置いて逃げるという経験が初めてで怖かった。
連続で続く店を駆け抜けて「はあーっ」と振り返ってみたら、彼女がすごい形相で追いかけてきた。
「あー、追いかけてくんねや、それだったら、女性が追い付けないスピードを出します」と、力を振り絞って走って逃げた。
振り返ってみると、また彼女が追いかけてきた。
「わあああああ!」男子トイレしかないと思い、男子トイレに逃げ込んだ。
すると「出てこいや!なあ、出てこいや!」と言い続ける、すごい形相の彼女が鏡越しに見えた。
ラインも30件ぐらい入っていた。
隣のおっさんも「えっ、おれ?」みたいになっていた。
携帯を打ち続ける彼女の横を、あえてゆっくりのスピードで通り過ぎたら、逃げることができた。
「恐っ、こんな奴ともう別れよう」と思ってイオンモールを出た帰り道、別れの決意表明として、初めてナンパをした。
すると、ナンパした人が妊婦さんだったという話。
宮川大輔「夜中の公衆トイレ」
半年ぐらい前の話。
車で京都に帰らないといけなくなり、宮川は一人だった。
昼は混むから夜中に帰ることにして、深夜12時くらいに東京を出発した。
京都に向かって走っていると、深夜3時くらいになってお腹が痛くなってきた。
大便をするためにトイレを探していたが、パーキングエリアがなかなかなかった。
「ヤバいな、漏れてしまうんじゃないかな」と思っていたら、田舎の方にトイレと自販機ぐらいの小さなパーキングエリアがあった。
そこに行ってみると車が停まっていなくて、夜中の3時で怖いなと思いながらトイレに入った。
「間に合った」と思いながら大便をしていると、コツコツコツと革靴の音が聞こえてきた。
その音が止まり「何や?誰か来た」
小便器があって個室が3つあるが、小便の音が聞こえないし、個室に入る音も聞こえない。
「何やろこれ、怖いなあ」と思っていたら急に「ゥエーーー!」と聞こえた。
もうびっくりして、「何やこれ?」
そしてまた「ゥエー!」と聞こえた。
「これ、何の音やろ?」とずーっと考えたがわからない。
誰かが猫の首でも絞めているのかなとか、いろんなイメージが湧いてきた。
「もう用も足したし、ええわ」と思い、水を流して外に出た。
個室にもいないし、小便のほうにも誰もいない。
「え?」と思ったらまた「ゥエー!」と聞こえた。
「何?」と思って見たら、革靴を履いたおっさんが、ジェルの最後を絞っていた。
「ゥエー!」と。
ジェルかい!
めっちゃびびってた、お前のジェル!
松本人志「宮迫」
雨上がり決死隊の宮迫の話。
去年は女性問題で、いろいろと世間を騒がせた宮迫。
松本にとってはつきあいも長く、プライベートでもよく会う可愛がっている後輩なので、酒を飲みながら話をした。
「宮迫、これ正直、こんなこと言ってあれやけど、俺の勝手な想像やけど、あの女の子って正直、疑ってしまうよな」
「いや、兄さん、それはないですよ」
「いや、結構こと細かに写真撮られたし…どうなんやろなあ」
「あ、兄さん、あれは文春がすごいんです」
「文春すごいか知らんけど、あんなドアの出入りまで撮るとは…。階数とか部屋番号とかわかってなかったら撮れないし、ということは、ちょっと女の子にやられたんかって、俺は思ってしまうのよなー」
「兄さん、あの子めっちゃくちゃいい子なんです。そんなわけないじゃないですか、やめてください」
「あの後もいろんな番組出て、あれをネタに…グラビアとかもやってたで」
「兄さんもう、ええ加減にしてください。めっちゃくちゃいい子なんですよ!」
「そうか…わかった…じゃあもう、この話やめよう」
その1週間後、また仕事で会った。
「兄さん聞いてくださいよ、腹立ちましたわ。うちのおかんがシロアリ駆除を頼んだら、法外な値段を取られたと。
調べたら、普通の商売の3倍くらい取られてるんですよ。これ正直、僕が金払うんですよ。
腹立っておかんに『ええ加減にせえよ、取られ過ぎやぞ。お前、騙されたんやで』って言うたらおかんが
『いやそんなことない、やっぱりシロアリの被害が多かったんや』
『多かったって、相場の3倍ておかしい』『いやそんなことない、シロアリの業者がすごいいい人やった』と。
ね、兄さんこれ不思議なもんで、騙されてない、その人はいい人やって言うことで、なんとか自分が救われたいって思うんですよね」
お前もやーーー!!
おかんはシロアリで、お前はクロアリやーーー!
小籔千豊「オーベルジーヌ」
毎週月曜日に生放送をやっている小藪。
そこでは8パターンくらいの弁当が出てくる。
和食・違った和食・中華・違った中華などがあって、オーベルジーヌが8回に1回出てくる。
オーベルジーヌとは、テレビ局とかでよく出るカレーの出前で、上が透明でご飯・カレー・じゃがいもがあったりする。
小藪はオーベルジーヌが好き。
楽屋に入ってオーベルジーヌだったら「ちょっとラッキー!」みたいな。
他の弁当はあまり好きではないというか、オーベルジーヌだったら腹が八分目でも食べるくらい好き。
そこの楽屋にはいつも、仲良しの小太りディレクターがいる。
2時間くらい前に入って、いろいろ話をしたりしている。
オーベルジーヌはめっちゃうまいという小藪に、「僕も好きなんですよ」という小太りディレクター。
「そうなんですか。でも、8回に1回のペースをもっと上げてほしいんですよね」
それはAPに言えばすぐ出来ると言われ、4回に1回にしてもらえませんかと頼んだ。
小太りディレクターに呼ばれて、可愛らしい女の子のAPが小藪の楽屋にやってきた。
彼女は「私、電話するだけなんで、ぜんぜん大丈夫です」と言った。
そして、4回、8回となったら、オーベルジーヌが全然来ない。
通常のペースでも来ない。
小太りディレクターに「オーベルジーヌ、ペース上げてって言いましたよね」と言うと「僕もそう思ってたんですよ」と。
小太りディレクターはAPの女の子に電話をして、オーベルジーヌのペースを上げるように言った。
彼女は電話の向こうで「わかりました」と返事をしていた。
そして8週目が過ぎても、ぜんぜんオーベルジーヌが来ない。
16週、4ヵ月間、オーベルジーヌが来ていない。
「これひどいですね」と小太りディレクターに言ったら「おい、小藪さんブチ切れてるから早く来いよ!」と電話。
「はい」とやってきたAPの女の子。
「なんでオーベルジーヌ来てないねん!」と小太りディレクター。
「まあまあ、なんかあったんちゃうかも。ペース上げてって言いましたよね」と小藪。
「すいません」と謝るAPの女の子。
「なんでオーベルジーヌ出来ひんねん!今まで来てたのに、俺らが宣言したら遠ざかってるやんけ。もっとペース上げろ!」と小太りディレクター。
「じゃあもう、2回に1回オーベルジーヌでもいいですか?」とAPの女の子。
「行けます?」と小藪が確認すると「行けます、電話するだけなんで」とAPの女の子。
めちゃくちゃ怒ってる小太りディレクターを「まあまあ」となだめる小藪。
楽しみにして次行ったら、中華だった。
オーベルジーヌではなかった。
自分だったら、あれだけ言われたら、次なにがあってもオーベルジーヌ。
あれだけ怒られてるのにオーベルジーヌじゃなかったことに「えっ!?」と驚く小藪。
小太りディレクターも「まあね……。2回に1回と言ったから、次はそうかもわかりません」
次、朝食食べないで行ったら新大阪くらいで腹が減ってくる。
しかし、ここで食べたらせっかくのオーベルジーヌが食べられなくなる…
腹は減ってるけどペコペコで行くことにした。
着いてみたら、オーベルジーヌではなかった。
怖くなってきた小藪。
「なんでやねん!」ではなくて「…なんで…」
家に帰ってみたら、一切家財道具がないときのような感じ。
後から遅れてきた小太りディレクターが「電話しますわ」と電話をかけた。
「お前、来い!!」と言われ、おとなしい細いAPの女の子はやってきた。
よう来るなあと思う小藪。
「なんでちゃうねん!!!」とめっちゃ怒る小太りディレクター。
小藪は「すいません。僕の楽屋だけ毎回オーベルにしてください。僕お金払うんで。オーベル電話してください」
「わかりました。次は絶対」と言うAPの女の子。
小太りディレクターも「次は絶対、頼むぞ」と念を押す。
次、2本撮りで早めに行った小藪。
「おはようございます」と入ったら小太りディレクターがテーブルを指さしている。
透明のオーベルではなく、緑色の箱に入った見たこともない弁当、今までの8回のサイクルで見たこともなかった、深緑の箱の弁当が山積みされていた。
「まさかと思ったけど、今回オーベルちゃうんや」と思ってパッと見たら、≪2本撮りの夜にオーベルジーヌ来ます≫と書いてあった。
あんだけ次オーベルて言われたのに、なんで2本撮り向こう側にすんの?
トイレめちゃくちゃ我慢して、トイレないない言うて「あそこです」いうてやっとトイレがちゃっと開けたら便器200メートル先にあるようなもんじゃないかと。
なんで2本撮りで手前にせえへんか?
すごい根性やなと思った小藪。
「ちょっとこれは、気持ち聞きたい、怒りたいじゃなくて、どういうつもりやったんか、ちょっと呼んでください」と小太りディレクターに言った。
そしてやってきたAPの女の子は「すいません」と謝る。
「いや、あんだけ言われたら1個目じゃない?なんで2個目ですか?」と小藪。
「いや…夜のほうがメインやから…。中途半端な3時とかに食べるよりも、ディナーはオーベルで…」と言うAPの女の子。
「あいつの気遣いやったん」と思い、「あっそう、わかった」と小藪。
その後、小太りディレクターと話していたが、朝食べていなかった小藪は、夜にオーベルて言われてもちょっと何か食べたくなった。
見たこともない弁当を食べてオーベルに備えようかと思った。
パカっと開けてみたら、その弁当はカレーだった。
「…怖っ!」と思った小藪。
「なんで…なんで…」
オーベル食べたい言うた、メインがオーベル、なんでその手前でカレー食べさすん?
怖っ!
なんで?
てか、ぬんで?
なんで言うより、ぬんで?
開けたら見たことないカレー、野菜きれいなオシャレな奴…
えーーー!?ってなって、「ちょっと呼んでもらっていいですか?」と頼んだ。
そして彼女はやってきた。
「これ、なんで…。あなたいい人、怒るのおかしいねんけど、不思議やから教えてほしいねんけど、あんだけオーベルジーヌ食べたい言うてて、向こう側にしたのはいいけど、手前側になんでカレー?これおかしいのん思わへんの?」
「いや、小藪さん、カレー好きなんかなと思って…」
「……なんで?」ってなった話。
それから小藪は、夜に来たオーベルジーヌは食べなかった。
怖すぎて……。
チャンス大城「埋められて」
兵庫県尼崎出身。
高校は定時制高校に行っていた。
クラスメイトに和田という、身長150cmぐらいの奴がいて、そいつと一緒に昼間は建築現場で働いていた。
現場が終わると親方が日当を1万ずつくれて、その後一緒に学校に行っていた。
建築現場に5人組の不良の先輩がいて、ある日、仕事が終わったあとに、日当の1万円を「貸せ!」と言われて取り上げられた。
「学校行くな、ついてこい!」と言われ、大城と和田の1万円で、カラオケや居酒屋に行って遊んだ。
それが毎日続いていた。
ある日、5人組の不良の先輩が、真夜中の公園に行き、ベンチでいちゃつくカップルにナイフを見せて恐喝をした。
いろんな公園でやるので、逮捕状がたくさんきていた。
大城と和田も一緒にいたらまずいので、友だちの家に逃げていた。
そして、彼らが逮捕されたら学校も仕事も復帰しようと思っていた。
真夜中、和田と一緒に「コンビニ行こうか?」と行ったら、コンビニの前にヤンキー車が2台停まっていた。
彼らだった。
「こら、お前ら、やっと見つけたぞ、こら!」と言ってきた。
「俺ら裏切りやがって。俺ら逮捕状出とんねん。車乗れ、お前ら!」と車に乗せられ、真夜中の六甲山の山道を登っていった。
”あっ、僕の人生、18年で終わんねや”
六甲山の山奥にすごく有名な心霊スポットがあり、そこの大きな廃墟の前に車を停めた。
車から降ろされ、先輩が車のトランクからスコップを取り出した。
「大城、お前、穴掘れ!」
夏で汗だくになりながら掘っていたら、「お前、穴掘るの遅いんじゃ、貸せ!」と言って先輩が掘り出し、大きな穴が出来た。
”うわー、生き埋めにされんねやー”
すると、首まで埋められた。
先輩がトランクから凝固剤を持ってきて、4本の木を首の周りに置いて、金づちで打たれて、完全に首を固定された。
横で和田が正座して泣いていた。
次は和田が埋められると思ったら、先輩が「お前ら、行くぞ!」と言って、和田を連れて帰っていった。
”俺ひとりか”
周りは真っ暗で何も見えない。
すると、車が1台上がってきた。
”なんや、どっきりや”びびったか、というやつかと思った。
車から2人組が下りてきた。
カップルが肝試しに来たのだった。
大城が「すいません、すいません」と言ったら、懐中電灯を持った女性が彼氏に「今、なんか聞こえへんかった?」
すると彼氏が「お前な、幽霊なんかおらんわ、おどかすなや」
大城が「すいません、すいません」と言ったら、2人とも動きが止まった。
懐中電灯を持った女性が、大城をそーっと照らした。
生首だけ出てる大城を見て「ギャーーーーーー!!!」と叫んで、車に乗って逃げ出した。
「待ってくれー!」と大城が叫ぶが、車は行ってしまった。
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”最初っから「助けてくれ」と騒いどったら良かったー。俺はなんで様子みてたんや。アホなことしたなあ…”
それからどれくらいの時間が過ぎたか、左の方から、4~5歳の女の子の声が聞こえてきた。
「お兄ちゃん、何してるの?お兄ちゃん…遊ぼう 遊ぼう…」
”怖い 怖い 怖い…”
「お兄ちゃん」と呼びかける声がどんどん近づいてきた。
”怖い 怖い やめて…”
そう思っていたら、太陽の光が昇ってきた。
そして、女の子の声がしゅっと消えた。
夏で、脱水症状で死んでしまうと思い、「助けてくれーーー!」と叫んだら、やまびこが「助けてくれー」と。
あれ、やまびこがなんかおかしい…
”和田ーーーーー!!!”
「大城ーーーーー!!!」と。
和田が向こうの山で埋められていたのだった。
そのままちょっと会話をしていたら、和田が返事をしなくなった。
大城も意識朦朧になり、これもうあかんわと思った。
すると、軽トラックで作業着を着たおっちゃんが上がってきた。
廃墟の管理人さんだった。
その人が大城を発見してくれた。
「おいーーー!?なんやおい!何があったんや!?」
「いろいろありました…」
軽トラの荷台から道具を持ってきて、大城を外に出してくれた。
水筒のお茶を飲ませてくれた。
「あなたは命の恩人です、ありがとうございます」
車に乗せてくれて、駅まで送ってくれることになった。
「ありがとうございます。あなたは命の恩人です。あの…ひとつよろしいでしょうか?」
「どないしたんや?」
「あと一人、埋められている奴がいましてね」
「えーーー!?」
車で和田が埋められているところに向かった。
このあたりだろうと思うところで窓を開け、和田に向かって叫んだ。
「おーい、和田!お前、将来 映画監督なりたい言うたやろ。お前、女の子と遊園地行きたい言うたやろ。女の子とソフトクリーム食べたい言うたやんけ。お前、童貞やろ。女の子抱かずに死んでいくんか。お前 童貞のまま人生終わらすんか、聞いてんのか和田ーー!」
すると「セッ〇スしたいーーー!!!」と聞こえてきた。
「和田ーーーーーー!!!」
死にかけた話だった。
千原ジュニア(千原兄弟)「はとバスツアー」
去年の1月か2月の話。
後輩5人で「はとバス乗ったことないから乗ってみようか」と、新宿から出てお寺に行って、温泉入っていちご狩りして帰ってくるという日帰りツアー。
朝8時に新宿に集合した。
バスガイドが「注意事項がございます」と言って話し出した注意事項がすごかった。
朝早い出発で休む人もいるので、会話は小さな声で
リクライニングシートを倒す場合は必ず後ろの方に一声かけてから
シートについているテーブルの表面は滑りやすい素材のため、携帯電話を置くとカーブで滑り落ちる恐れが
テーブルの穴は紙コップ専用なのでペットボトルは入らない、どうしても入れたい場合は逆さにすれば入るが、中身が漏れるおそれがあるためキャップをしっかり締めること
配った「はとバスツアー参加者バッジ」を見えるところにつけること
バッジは、ツアー終了後に駅などで捨てると、安全ピンでケガをする人が出る恐れがあるので、各自が絶対に自宅で処分すること
そして…
長々と続く説明を聞きながら、外を見てみたらもう、美女木(びじょぎ)を越えて埼玉県に入っていた。
「なんか世知辛いな~」と思いながら、お寺に到着した。
お寺を歩いていたら、60代くらいの夫婦が見えた。
離れていたので会話は聞こえなかったが、何かをしゃべっていた。
ここからはジュニアの想像である。
「おい、鐘の中って鳴らしている時ってうるせーのかなあ」
「何言ってるのあなた、うるさいに決まってるじゃないの」
「俺中に入るから、お前ちょっと鳴らしてくれよ」
「何言ってるの」
「前からやりたかったんだよ」
「あんた本気で言ってるの」
「おう、ちょっと鳴らしてくれ」
「じゃあ、私も本気でいくわよ」
みたいな会話があったと、ジュニアは想像した。
奥さんが力いっぱい鐘を鳴らしたら、両耳を抑えた夫が膝から崩れ落ちてきた。
それを見た奥さんは爆笑していた。
ジュニアはそれを見て「なにやってんねん」
それがめちゃめちゃ面白かった。
いい夫婦やな、このご時世に。
そのときの決定的瞬間がこちら
このご時世にもこんな方がおられるという話。
春日俊彰(オードリー)「大阪」
久しぶりに大阪で仕事をした。
8年ぶりだった。
日帰りだったが行くのは楽しみだった。
スケジュールを見ると、収録は1本だけで、その後の新幹線までしばらく時間があった。
その間、大阪っぽいことをしたり、食べたりしたいなと思った。
いろんな人に聞いてみた結果、大阪に面白い店があると。
難波にあるSMの店に行った方がいい、東京にはない店だから、と言われた。
ちょっとMっ気のある春日は、興味を持って行くことにした。
行きの新幹線の中でホームページを検索し、システムや女の子などを確認した。
大阪に着くころには、すっかりMモードのM男くんになっていた。
その店に早く行きたいので、収録もそんなに気が入らない。
しかし、その日の収録が押してしまい、店に行く時間がなくなってしまった。
泊まることもできないので、悶々としながらもしょうがないと思い、帰ることに。
新大阪に出て、せめて大阪っぽいことを何かしたいと思い、新大阪の駅で有名な豚まんや餃子、シュウマイなどを結構買って新幹線に乗った。
席について食べていたのだが、その日は結構車内が混んでいた。
隣りの席に、40代半ばくらいの女性が座った。
京都を過ぎたあたりから、その女性から話しかけられた。
「ええ加減にしいや!」と怒られた。
実は、春日が食べていたせいで、車内中にひどい臭いが充満していて、それを女性がずっと思っていて怒ったのだった。
春日はM男が残っていて、「ええ加減にしいや!」と言われた瞬間にゾクゾクっとしてしまい、「ありがとうございます!」と言ってしまった。
「なんやねん、ありがとうって!」とまた怒られてしまった。
またゾクゾクっとしてしまって「ありがとうございます!」と。
怒られて興奮したという話。
大阪は素敵な街だなと。
兵動大樹(矢野・兵動)「腹芸」
子どもが2人いて、家で結構一緒に遊ぶという兵動。
子どもに笑いをとりたいと、いろいろ考えたりする。
「腹芸」をしようと思い、腹に口を描き、胸に目を描いて「兵動小樹(しょうき)」という設定にした。
「どうも、小樹ですよ」とやってたら、子どもがゲラゲラと笑った。
するとテンションが上がって「あー、なんか食べたいなあ」と言い、目の前にあったピーナッツをへそに入れて「おいしいなあ」と。
また、ペンを持って「タバコ吸う」とか言ってやっていた。
子どもがゲラゲラと笑うので、ずっとそれをやっていた。
嫁が「なにしてんの?」と言うが、子どもにウケてたらそれでええわ、と思っていた。
それを終えて、1時間くらいたったとき、腹がとても痛くなってきた。
小さいときに「へそを触ってたらお腹が痛くなる」と言われたことを思い出した。
嫁に「めちゃくちゃ腹痛いんやけど」と言ったら、「そんなんするからや。腹痛の薬ない」と言われた。
「え、ないの!?むちゃくちゃ腹痛いのに」と言ったら、「病院行け」と言われた。
でもまだ「小樹」は腹のところにいる。
嫁に「まだおんねん」と腹を見せて「どないすんねん、病院行ったらバレるやん」と。
「風呂入って落としたらええやん」と言われ、シャワーを浴びて落とそうとした。
しかし、油性ペンで描いているので落ちない。
腹痛いと思いながらこすっていたら、今度は皮膚が痛くなってきた。
見てみると、うっすら「小樹」が残っている。
アニメで「母さん」と見上げると、母の姿がうっすら見えるときみたいに。
「小樹、残ってる…」
腹痛い、と転げまわるくらいに痛くなってきた。
嫁は「病院に行け」と。
「病院は、芸人やってること知ってるから、仕事でやったんかなと思う」というので、病院に行くことにした。
医者に行くと、ベッドの上で足を曲げて「服を上げてください」と言われた。
少しだけ上げればいいのに、腹芸の余韻が残っていて胸まで上げてしまい、「小樹」丸出しになってしまった。
若い看護師はプッと笑っていて、「めっちゃ地獄や」と思っていた。
ベテランの看護師が入ってきて、腹を見せている兵動を見て笑うのかと思ったら、ぜんぜん笑わなかった。
兵動が笑いながら「こんな状態なんです」という表情をしても「えっ、なにがですか?」という顔をしていた。
やっぱりキャリアってすごいなと。
笑うとかじゃなく、なかったことにしてくれんねやと思った。
「わー、ありがとー」と思ってたら、そのベテランの看護師が言った。
「兵動さん、上まで上げすぎですよ、口元まででいいです」
見えてるやんけ、と思った話。
宮根誠司「お葬式」
人は人生の中で、絶対に笑ってはいけない瞬間がある。
その代表的なのが「お葬式」である。
夏にお葬式があり、早めに行ったら一番最初だった。
そこは小さなお寺で、親族はお寺の中、参列者はお寺の庭だった。
真夏で、パイプ椅子がずらっと並んでいた。
真ん中に、運動会で使うようなテントがあった。
「これは、暑いし炎天下やから、高齢者や体の弱い方がテントの中に入るんやな。僕みたいな若い人間は、テント入ったらあかんな」と思い、隅の方に座ろうと思った。
朝からパイプ椅子を出してあり、時間はお昼の2時ころだったので、座ったら「熱いっ!」とヤケドするくらい熱くなっていた。
絶対座られへんわと思い、申し訳ないけどテントの隅に座らせてもらっていた。
もう一人来た。
「この人も絶対なるわ」と思って見てたら、座ったとたんに「てっ!」と立ち上がり、テントの方に入ってきた。
そして顔を合わせて「ね~」と確認し合った。
すると女性が来て、スカートなので、ズボンよりももっと薄い。
女性がイスに座ると「あっ、てー!」と立ち上がり、テントの方に入ってきた。
3人が「熱い」という気持ちを共有したテントの中の空気は、もうおかしくなっていた。
参列者が来るたびに「絶対熱いって言う 絶対熱いって言う」と、テントの中の誰もが笑いをこらえていた。
最終的に、全員がテントの中に入ってびっしりとなり、誰も外には座らなかった。
テントがぎっしぎしになったという話。
星田英利「長男」
早いもので、長男はもう8歳になった。
友だちが外国人ばかりで、テレビとかで日本語読み、カタカナ読みが面白いようで。
料理番組で出てきたズッキーニが面白いようで、それを学校で発表すると大爆笑がとれる。
「ズッキーニ!」と言うとすごく笑い、ギャグのようになっていた。
たまにしか会わないので、家に行くと一緒に風呂に入るようにしている。
「おちん〇んって英語でなんて言うの、友だちの中で」と聞いたら「プライバシー」と言うらしい。
ストレートな言葉じゃないねんな、面白いなと言ってたら、それも喜んで「パパ、プライバシー!」と股間を指さしながら言うのでおかしかった。
母親がそれを見ていて「あかんよ、それは」と。
「やめとき、学校でやったら絶対先生に怒られるよ」と母親目線で言い、星田は面白いから「やってやって」と喜んでいた。
番組を一緒にやっていた島崎和歌子と島田秀平が、星田の家族と一緒に外で食事をすることになった。
紹介のために「こいつギャグあるんですよ」と言うと、2人が「見せて 見せて」と言う。
しかし母親は「店だからダメ!」と言う。
「いいやんか、プライバシー見せたれ」
「レディーの前よ!」と母親。
「ズッキーニ見せたれ」
「店だからダメ!」と母親。
「見たい、いいじゃない奥さん」と島崎が言ってくれるので「いけ、もう」と言った。
すると長男は、頭の中がぐるぐるとなったのか、立ち上がって股間を指さしながら「ズッキーニ!」と言った。
最低の下ネタ、大人の下ネタを言ってしまった。
その後、母親にトイレに連れていかれ、30分ぐらい帰ってこなかったという話。
千原ジュニア(千原兄弟)「後輩のフクダ」
毎年正月には海外に行くというジュニア。
去年の正月、「エジプトのスフィンクスは結構都会にあって、ケンタッキーのカーネルサンダースと目が合ってる」という話を聞いたことがあるから、それがホンマかどうか見に行こうとなった。
妻と、後輩のフクダ(22歳の芸人)が「ジュニアさん、僕も連れてってください。英語そこそこ出来るんで」と言うので、3人で行くことになった。
行くと、フクダのテンションがえらい上がっていた。
「エジプトのことをいろいろ調べて来ましたんで。生水は絶対にダメです。ヤバいですから。チップの文化がすごいんで、ホテルもレストランもとにかくチップ、これはもう払わんと恥かきますんで」というようなことを言っていた。
初日の夜、ナイル川のナイトクルージングで食事があって、その後はホテルに入って、翌日は朝の4時起きで、キャリーバッグを持って、エジプト人のガイドとエジプト人が運転する車でいろんな神殿とかを見にいくことになった。
3~4時間だけ寝て、キャリーバッグを引きながらロビーに行ったが、フクダが来ない。
しばらくすると、フクダがキャリーバッグを引きながら来たのだが、めちゃくちゃテンションが低い。
昨日はあんなにキャッキャッ言うてたフクダが、「えっ、こいつ朝は、機嫌悪い感じになる奴なん!?」みたいな。
「なんやねん、お前」
「ちょっとやってしまいまして…」
「どうした、どうした?」
「昨日の船に、財布忘れてしまいました…」
「なにしてんねんそれ。なんぼ入っててん?」
「チップは自分で払おうと思って、チップ代と、あと、彼女と家族にお土産代にと、結構入ってたんです」
「なんぼ入っててん?」
「あの、3万入ってたんです」
若手にしたら、3万でもかなりの額である。
「そうか。まあでも、飛行機代からホテル代から、食費も僕が出すからええやんけ。金もあれやったら貸したるから。もうええやん」
「それはそうなんですけど、実は…」
キャリーバッグの鍵を財布に入れていたので、まったく開かない状態だった。
それから5日間、言ったら≪タイヤがついた粗大ごみ≫を持ち歩くしかないということだった。
「まじか、それ。最悪やなあ」
そう言いながらも時間が来たので、車に乗って神殿を見に行った。
「すごいなこれ、何千年も前にどうやって…」と、こっちはテンション上がっているが、フクダをパッと見ると全然テンションが低かった。
「ツタンカーメン、ここで発見された、わーすごいな」言うてるのに、フクダは下を向いたまま。
「なんやねん!」
ガイドもさすがに「どうされたんですか?」と片言で聞いてきたので、財布をなくしたことを説明した。
神殿巡りをしてもテンション下がったままのフクダ、帰ってきたら、エジプト人の運転手が針金を使ってフクダのトランクを開けてくれていた。
するとフクダが「えーーー!?サンキューーーー!」とハグしまくった。
「サンキューべりマッチ サンキューべりマッチ!」と言いながらジュニアを見て、あごで合図していた。
「チップを払え」という事だった。
”恥かきまっせ、兄さん”みたいな。
「こいつ、まじか!」と思いながら、しかたがないからチップを払った。
楽しい旅行を終えて、日本に帰ってきた2日目の夜。
夜中までの収録を終わり、楽屋に戻ってきたら、携帯にフクダからの着信が入っていた。
「夜中におかしいな」と思い、電話をして「なんや?」と聞いた。
「実は今、入院してまして」
「えっ!?なんやねん?」
帰ってきてから、嘔吐・下痢・腹痛があってたまらなくなり、救急車で運ばれた。
最終日にジュースを飲んだときに氷が入っていて、その氷を食べてしまったとのこと。
O-26とかいう菌が体内から検出されたと。
保健所の決まりで、一緒に旅行行った人は、全員もれなく提出しないといけない。
「ジュニアさんと奥さん、検便提出してください」と言われた。
「お前、あんだけ旅費からチップから出させて、うんこまで出さすんかい!」
どんだけ出さすのやという話。
松本人志「作家のサダ」
46歳くらいの元芸人である放送作家のサダは、コレステロールの塊のような奴で体も病気だらけ。
彼女も10何年いないが、結婚はしたいと言っている。
正直、見るからにうさんくさい奴である。
一年を通して、なぜかサダといることが多い。
ケチというか、始末屋というか。
明太子をサダにあげたところ、定食屋に明太子を持っていく。
ジップロックなどに入れるとまごまごするので、サダは手で直に持っていき、定員にバレないようにご飯の上にのせる。
「手ぇべちゃべちゃになるやろ」というと「それはなるけど」と。
一握りだけご飯を握って離すと、手はもう綺麗になるという。
自宅もねずみだらけ。
バルサンのようなものをやっても、ねずみが強すぎて効かない。
「どうして寝てんの?」と聞くと、いつも両手で目を塞いで寝るという。
「なんで?」と聞くと、「目玉を食われないようにです」と。
目玉だけは守っている。
そんなサダと二人でご飯を食べ、外に出たら、さっきまで降っていた雨がやんでいた。
松本の家の近所なので「サダ、もう雨もやんだし、タクシーもワンメーターくらいだから歩いていこか?」というと「ええ、そうですね」と。
二人で雨上がりを歩いていたら、ふっと気付くとサダがいない。
戻ってみると、汚い路地裏のところで一人でなにかやっている。
よく見ると、真っ黒いトックリセーターを一人でいじっていた。
しばらく黙ってずーっと見ていた。
いじくりながら「くそっ、Mかー!」と言っていた。
「なにしてんねんお前ー!それはあかんやろ!」
「でもねー、ウールマークついてるんですよー!」
Lだったら着ていた、という話。
せいや(霜降り明星)「女王様」
さっきの女の子と別れたせいや。
ナンパしてもコンパしてもどうせ彼女ができない。
先輩が「ツイッターのDMをしろ。開放したら誰からもメッセージ来るよ」と。
すると、急にメッセージが入った。
「お前見てるとイジメたくなるんだわ」
それが、「SM嬢」という名前で、アイコンがムチだった。
そのムチは、しなっている状態のムチだった。
これすごいわ、しなってるんや、と思ったせいや。
これどうしますかね?と先輩に聞いたところ、「いけいけ、なんかになるから」と。
それで、その人に連絡をとって会うことになった。
思っていたよりめちゃくちゃ細くて、遠いから細いんかなと思ったら、近づいたら結局そのままのサイズだった。
女優の「りょう」を半分にしたぐらい細かった。
せいやが今まで見たなかで、一番細い人間が来た。
「握手させて、ファンやねん」と言われ「ありがとうございます」と握手をした。
すると「圧倒的」と言った。
圧倒的?
「思てたよりやわ」
よくわからない。
「ありがとうございます。で、どうしますかね?」
女王様なので任せようと思った。
「お前は、3つ選べる権利ある。カラオケうちと行くか、このまま居酒屋行くか、コンビニでお酒買って、そのままホテル行くか」
それはもう、3択目…
誘ってるんちゃうかなと思って「最後のでもよろしいですか?」と言ったら
「圧倒的」
意味はわからないけど「ありがとうございます」と言った。
コンビニに行ってジーマを買ってもらった。
「これ飲めよ」
せいやは10口くらいでジーマを飲む。
その人は3口で飲んだ。
相当テンション上がってんやな、これ3口で飲むて見たことないよ。
そして「ホテル行く?」と言われた。
そこでせいやは迷った。
行って本当に大丈夫なのか?
危ない人ちゃうかな?
ちょっと間が空いたが「お願いします」と言うと
「ボン! マガポン!」
「あー、マガポン…すいません」
そしてホテルに行った。
スタッフに「お金を払ってください」と言われたので「僕が出します」と言うと
「お前に全部出させるかい」
割り勘にしてくれると。
「いや、いいんですか?」
「当たり前でしょ、ファンなんだから。圧倒的に」
「あー、ありがとうございます」
「タバコは?吸わんの?」
「あ、ちょっと吸わないんですよ」
「ふっ、あたし、タバコ吸う人しか信用せえへんのや」
別にいいやと思いながら、タバコを「じゃあいただきます」と言って吸ったが、初めてだったのでむせてしまった。
「ボン!肺ボン!」
意味がわからん。
ワードセンスがすごすぎて、なんなんこの人。
「乳首つねったるわ」と急に言い出した。
来た来た、やっぱ女王様や。
「お前、めちゃくちゃあたしファンやの知らんやろ?」
「いや知らないです」
「圧倒的に見にいってるから、お前のこと」
そう言って、乳首をぎゅっとつねった。
「ファミマでお仕事 3月4日」
乳首をぎゅっ。
「かけるライブ 2月19日」
乳首をぎゅっ。
せいやのやってきた仕事を言いながら、乳首をつねってくる。
「ジュニアライブ」
乳首をぎゅっ。
「寄席」
乳首をぎゅっ。
「背中向けろ。舐めたるわ」
背中を舐める。
「3月4日 かけるライブ」
背中を舐める。
「ファミマ the よしもと」
背中を舐める。
「寄席」
背中を舐める。
もう我慢できなくなったせいや。
「もう、嫌ですこんなん」
「えー!?あたしとなんかしたいの?」
「はい、お願いします」
「やりたいんやったら、足の指舐めて」
わー、女王様やなと思いながら、ここまで来ているので「舐めます」と。
親指か小指か、どっちから舐めたらいいか迷って、無難にまず小指を舐めた。
「親指から舐めろ」
間違えてしまった。
「すいません」
親指を舐めた。
「右回りや」
人差し指を舐めた。
「飛ばせ」
次、中指を舐めた。
そして薬指を舐めた。
「で、中指」
交互に舐めさせられた。
「次、親指」
親指を舐めた。
「小指は?」
すいませんと言って小指を舐めた。
「あたしがやらなやらんの?」
どんどんどんどんMにされていく。
やりたい気持ちが高まっていって
「言ったじゃないですか、やらしてくださいよ」
すると「あたし終電やから、帰るわ」
「それないじゃないですか。ずっと舐めて。やらしてくれるって言うたじゃないですか、もう」
「バイバ~イ」と言って帰っていった。
なんやねん、と思ってむかついた。
ホテルの金も払っているので昼まで寝ようと思って、むかつくなと思いながら寝た。
起きてみたら、足を舐めたから、喉にばい菌が入って、圧倒的にパンパンに腫れていた。
圧倒的に腫れていたという話。
そんな経験あります?
チャンス大城「番長キクチの呼び出し」
心臓が右にあるという大城。
1万人に1人の内臓逆位である。
中学は、不良がたくさんいて、窓ガラスが割れまくっているような学校だった。
すごいいじめられっ子だった大城。
番長の付き人をやっていた。
中学のときのあだ名は「サウザ―」。
北斗の拳に出てくるキャラクターで、サウザーも内臓が全部逆だった。
ある日、「サウザ―というめちゃめちゃ強い不良がいる」という間違えた噂が広まっていった。
その噂は隣町の中学まで広まった。
隣町の中学に「マンモスキクチ」くんという番長がいて、彼は不良界のスーパースターだった。
彼が兵隊を5人ぐらい連れて、大城の中学の校門まで来た。
「おーい、サウザーを出せ、コラー! どんな奴やー やったるぞー」
みんな校舎から見ていた。
大城の中学の不良グループが大城のところに来て、「おいサウザー、呼ばれてるぞ お前、行ってこいや」
行けと言われるから、校舎下りて校門に向かって歩いていった。
するとキクチくんが「お前、誰じゃこらー!? 誰や言うとるんじゃこらー!」
「あの、でも……サウザーでございます あの、今日はわざわざ遠いところから来ていただきまして」
番組の前説みたいになってしまった。
「本物のサウザーを出せ言うとんねん!」
「あ、あの、僕なんですよ」
「サウザーはな、心臓が右にあんねん。触らせろ!」
「あ、どうぞ」
「あ、どこや?」
「もっと、乳首の下です」
「あ……お前がサウザーやったんかい」
「いや、あの、僕真面目な生徒なんですよ」
「おい、サウザー、かかってこい!」
いやいや、怖い、しばかれるー。
殴る真似をするキクチくん。
いやいや、怖い、しばかれるー。
殴る真似をするキクチくん。
いやいや、怖い、しばかれるー。
するとキクチくんが
「お前、両親おらんやろ?」
何を言ってんのかなと思った。
「それかお前、片親か?」
え!?わからん。え!?
「こんな悲しい目した奴、初めて見た」
そう言って、キクチくんは帰っていった。
大城は両親がバキバキいる。
しばかれかけた話。
最優秀すべらない話(MVS)
MVSは、せいや(霜降り明星)の「女王様」だった。
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