NHK教育「ねほりんぱほりん」《占い師》2016年12月21日
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2016年12月21日放送「ねほりんぱほりん」より
占い師
あなたは、人生の選択を迫られた時、どうしますか?
「今の彼とこのまま結婚して幸せになれるのか?」
「転職か、それともこの会社で頑張るのか?」
そんな悩める人たちが足を運ぶのが「占い師」
今夜、予約3ヵ月待ち、「〇〇の母」と呼ばれる人気占い師が、禁断のテクニックを暴露!
★
本日のゲストは「占い師」のマリアさん(仮名)60歳。
占い歴30年、通称〇〇の母。
3ヵ月先まで予約満席。
これまで5万人の悩みを聞いてきました。
「まだ30年ぐらい足らない」
マリアさんの占いのジャンルは「四柱推命」「姓名判断」「方位学」「数秘術」「風水」
いろんなジャンルの占いを統合して答えを出します。
占いは奥が深いから、30年やってるけど「まだ30年ぐらい足らない」とマリアさんは言います。
占いは「命術」「相術」「卜術」に分けられます。
「命術」は、主に生年月日から占います。
「卜術」は、タロットなど、その場で出た偶然の結果から占います。
「相術」は、手相や姓名判断など、姿・形・名前から占います。
なかには、習得するのに10年以上かかる占いもあります。
様々な占いの中から、結果をどう伝えるかは占い師次第。
果たして、マリアさんの流儀とは!?
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どんな相談が多い?
マリアさんは、1人3万円で占います。
マリアさんの場合、1人に3~4時間かけます。
その人の人生を観ようと思えば、じっくり時間が必要なのだといいます。
「(占いは)人生相談みたいなものですからね」(マリア)
最近多い相談は、「不景気で就職先が決まらない」「上司との関係がうまくいかない」
「占いは、時代を映す鏡のようなものですからね」(マリア)
バブル時代の相談は「どの株を買えば上がるか?」など。
マリアさんは、ある人に8000万円儲けさせたこともあるそうです。
「お金で女性を口説けるか?」という相談もありました。
一人の女性に10億つぎ込んだ人もいたそうで、すごい時代だったんですね。
「お金で愛買った人いますよ」(マリア)
「やっぱり、根気とお金は強いね」(YOU)
今は景気も良くないので、暗い悩みが多いです。
いじめ問題に悩む相談者も多いです。
回答に困る相談で来られる人もいます。
それは「病気」や「生死」「不妊問題」に関すること。
医者ではないので、命に関わることは責任がとれないので難しいとマリアさんは言います。
「それは、当たらないこともあるからですか?」(山里)
「そうですよ、にんげんだもの」(マリア)
不倫の相談にはどう対処する?
また、不倫問題がすごく多いです。
「奥さんと別れてくれるか?」「自分を選んでくれるか?」と聞かれます。
しかし、マリアさんはそもそも、不倫は泥棒行為ということでNG。
マリアさんは、もし、不倫相手と結ばれた方が良いという結果がでても、言わないでウソをつきます。
いろいろな占いを観れば、たとえば「相手の名字に変わると悪くなる」などが出てきます。
そのように、悪い結果のものを選んで、不倫をやめるように導くのがマリアさんのやり方です。
現役占い師に聞いた「困った占い相談は?」
”部下が許せない…アイツいつ死にますか?”
【占い歴3年の華さん(仮名)の証言】
「職場にいる部下が合わないから、その人を殺したくてしょうがない」という相談がありました。
「お客様に対するコップの出し方が悪い」「コップの持ち方も知らない」と言って、「あの人いつ死にますか?」みたいな…。
そういう人には、「生死に関わることは占えません」と簡潔に言うそうです。
………………………………
”代理交渉人?”
【占い歴5年のかおりさん(仮名)の証言】
泣きながら来た女の子が「妊娠したみたいだけど、彼が認めてくれない」みたいな…。
その彼を説得するのに「会社の先輩のフリをして電話をかけてください」と言われました。
かおりさんが電話に出ると「何言ってるんですか、あなた!」とすごく冷たく言われたそうです。
………………………………
”あなたの彼女じゃないですから…”
【占い歴6年の天さん(仮名)の証言】
毎週来られるお客様がいて、ただ雑談のように話していくと。
「毎週ですよ。女の人としゃべりたいんでしょうね」
「キャバクラに行ってお金を落とすより、〇〇さんは優しくていいな」とか言うそうです。
内心は「勘違いしないでください、あなたの彼女じゃないですから」と思っています。
………………………………
”妄想までは占えない”
【占い歴10年のサリーさん(仮名)の証言】
芸能人とつきあっているけど「(彼と)いつ会えるか?」とか「(彼は私を)どう思っていますか?」など、よくあります。
「妄想の人」と「本当の人」の2パターン。
握手会やコンサートで目が合ったというレベル。
それで占って、落ち込まれても嫌だし、希望を持たれても困る、みたいな…。
白いウソをついた!?
マリアさん曰く「人間って、運勢とか変わります」
環境や努力次第で、運勢や運気は変わります。
余命2~3か月の末期がんの方が来られました。
「私やっぱり、あと2~3か月ですか?」と聞きに来られたのです。
マリアさんの占いでは、寿命がないような運気でした。
「そこで私は、白いウソをついたんですよ」(マリア)
”あと10年生きますよ”と…。
すると、その人は、7年生きたそうです。
言ったマリアさん本人もびっくりしました。
お礼に、息子さんと娘さんが来られました。
マリアさんがウソをついていたのは、わかっていたそうです。
「医者は誰も『生きる』と言わないから、言ってほしかった」と彼らは言いました。
その白いウソの後、その方はハワイ旅行にも行けたし、温泉巡りにも行けました。
「母にとってはその後、すごく充実した良い人生でした」と感謝していました。
マリアさんは、寿命が尽きていたことは知っていましたが、言い切りました。
そのときはとてもドキドキして、心拍数も上がり、血圧も上がりましたが、必死に「なんとかなるよ!」と言いました。
調子に乗ってるヤツに対しては?
「逆に、調子乗ってるヤツ、へこませたりします?」(YOU)
「やります!」(マリア)
調子に乗ってる人間には、鼻をへし折って、《黒いウソ》をバンバンつきます。
「もう、占いじゃないじゃん!」(YOU)
ムカつくお客様には、「あんた、変なの憑いてる、除霊や!」と言って、お茶に塩をぶち込んで「これ飲んだら、変な霊とれるから」と言って嫌がらせをします。
運気が良いから、調子に乗って傲慢になっているのです。
「人は傲慢になったら絶対ダメ!誰かバーンとやらな」(マリア)
マリアさんのつく《黒いウソ》は、良い運気を生かすように導くためのものなのです。
お客さんが何を言ってほしいかを見極めることが一番大事。
何を望んでいて、何を言ってほしいか、どんな答えがほしいかを見極める。
占い師の一言で人生が決まってしまうので、下手なことは言えないのです。
病んでいる現代人は、占いによって「欲しい答えを言ってほしい」のです。
占い師は、相手の背中を押してあげることが大事なのです。
現役占い師に聞いた「客と接するときに考えていること」
”占いは伝え方”
【占い歴5年のかおりさん(仮名)の証言】
結局、占いで出てくる結果というのは、ものすごく常識的なことが多い。
「お金が貯まらないけどどうしたら良い?」⇒節約してください
「彼氏から連絡来ないんです」⇒忙しいから
その人に応じて、いかに分かりやすく話してあげるかというのが難しいです。
………………………………
”占い師はホストのようなもの”
【占い歴8年のすみれさん(仮名)の証言】
ホストとかと一緒で、言ってほしいことを言ってあげる。
怒ってほしいのか、一緒に喜んでほしいのか…
「もっと怒った方が良いよ」と一緒に怒ってあげたり。
当てるというより、「有効な言葉を言える」という感じかな。
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”泣いて…笑って…それが占い師”
【占い歴34年の八重さん(仮名)の証言】
優しいだけでもダメ、怒るばっかりでもダメ。
上げたり下げたりするのが占い師。
「ただ一つ言えることは、『たかが占い師』よ」
ものすごく偉そうに言ってる人がいるけど、あれは納得ができない。
一緒に泣き、一緒に笑い、一緒に怒る、それが占い師だと思うよ。
………………………………
”私が最後の砦だから”
【占い歴8年のひかりさん(仮名)の証言】
一番多いのが不倫問題。
不倫肯定派というわけではありませんが、否定派ではありません。
というのは、私が否定しちゃうともう、どこへも行けなくなってしまう人たちがいっぱいいるので。
「誰にも頼れない」「自分はもう一人なんだ」と思ってしまう時だと思うので、「味方でいますよ」とお伝えするようにしています。
背中の押し方
褒めてあげることが背中を押すことになります。
「皆、褒めてほしいんですよ!褒めてもろてナンボなんですよ」(マリア)
最も難しいのは、その人の欠点を自覚させて直してあげること。
四柱推命では運気が良いのに、欠点のせいで運気を下げている場合があります。
その人の欠点を指摘して、背中を押してやれば運気も良くなります。
嫌な事があったらすぐに顔に出る人は自分で運気を下げています。
実際に占ってもらう
《山里…1977年4月14日生まれ》
山ちゃんは、45歳くらいで20歳くらいの人と結婚する。
《YOU…1963年8月29日生まれ》
YOUさんはもともと運気の強い人で、男っぽい性格。
山ちゃんとYOUさんの相性は大吉。
どうして占い師になったの?
マリアさんが31歳の時、夫が突然、心不全で亡くなりました。
息子はまだ幼稚園にも行っていない頃で、不幸が突然やってきました。
そんなころ、偶然、ある占い師に「占い師になったら上手くいく」と勧められました。
「東京で勝負してみないか?」と言われ、失うものも何もないので、やけくそで東京に行きました。
ある番組に出たら、そこで火がついて、すごく売れてしまいました。
派手なメイクをして、派手なパフォーマンスで面白い占いをしました。
パフォーマンスで占いが出るわけではなく、あらかじめ四柱推命で答えを出しておきました。
盛り上げて視聴率を上げるために頑張ってやっていました。
そのおかげで知名度も上がり、収入も上がったのですが、一気に落ちる出来事がありました。
「母ちゃん殺して俺も死ぬ!」
5~6年は良かったのですが、子どもが反抗期になり、学校でいじめに遭い出したのです。
「お前の母ちゃん、胡散臭い!」「インチキ占い師!」などと言われ、殴られたりして学校に行かなくなったり…。
「息子に悪いことをした」と後悔しました。
ある日、息子が包丁を持って「母ちゃん殺して俺も死ぬ!」と。
マリアさんも開き直って「あんたに殺されるなら本望。心臓ここやから一気にブスッといきなさい」と言いました。
すると息子は震えながら泣いて、「今の、冗談やから、冗談やから」と放心状態になりました。
「あのときが、人生で一番最悪でした」(マリア)
テレビやラジオの仕事も断って、ずっと息子のことを考えていました。
すると突然、息子が蒸発して出て行ってしまったのです。
2年間行方不明でした。
もともと優しい子で、父親を早くに亡くし、母が苦労して育ててくれたのを知っていたので、気持ちのやり場がなかったのです。
マリアさんは、他人の背中ばかり押して、肝心の息子の背中を押すことができませんでした。
「ほんとダメ母!ダメ人間!人間失格!」(マリア)
今は息子も、母が仕事をしてくれたおかげで成長できたと感謝しています。
だから、いじめに遭っている人を見ると何とかしてあげたい。
そういう子を持つ親の気持ちがわかるから。
この番組がいつまで続くか?
「ちょっと、水晶やりましょうか?」(マリア)
”テレパティーノ テレパティーノ ドンメサラバー”
「出ました、来年(2017年)の春までですね」(マリア)
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