豊臣秀吉は時代の先を読む天才経営者だった!「林修の今でしょ講座」
2017年1月24日放送の「林修の今でしょ講座」より
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この5年で、歴史学者が衝撃を受けた新資料・新証拠が次々発見されています。
その中から、歴史学の権威・東京大学の本郷和人教授が価値を認める重大資料をランキングで発表します。
教科書が変わる!?歴史ニュース
この5年で見つかった重大資料BEST5
第3位 2016年発見「天下人・豊臣秀吉が部下に送った33通の手紙」
兵庫県たつの市が所有する、傷みがひどくて読めなかった文献を、本郷先生も所属する東大史料編纂所が修復しました。
するとそこには、「秀吉が部下に対し、いかに細かく厳しい上司だったのか」が記されていました。
では、なぜこれが重大なのでしょうか?
これによって、初めて天下統一を成し遂げた秀吉の、時代の先を読む経営者としての凄すぎる能力がわかります。
実際に歴史学者が一番評価するのは秀吉!?
皆さんは、織田信長、徳川家康、豊臣秀吉の3人の中で、秀吉は何番目に偉い人物だと思いますか?
秀吉は、3番目のイメージが定着しすぎた感があります。
「秀吉は、信長が敷いたレールの上を走っただけだ」というイメージがあります。
しかし、実際に歴史学者が一番評価するのは秀吉なのです。
歴史学者が評価を上げたこの手紙の発見で、これまで知る事のできなかった秀吉の性格までも明らかになりました。
その内容とは!?
「勉強しろ!」「政治をちゃんとやれ!」「デスクワークをしろ!」
【脇坂安治】……秀吉が一から育てた子飼いの武将。
脇坂に宛てた手紙
「勉強しろ!」
「政治をちゃんとやれ!」
「デスクワークをしろ!」
と書いています。
脇坂がやらないと…
「まだやらないのか?」
「早くやれ!」
【実際の手紙】
天皇のお住まいを作るために、材木を切って京都へ送れ!
部下が「木を切るより戦いに行きたい!」と言うと「木を切るのも大事な仕事だ!木を送れ」と。
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発見された手紙の内容
材木担当を命じたのに雑にやるな! しっかり納品しろ!
その4日後には…
材木の数がわからん! ちゃんと書け!
さらには…
戦いに行きたいというが、その前に、指示した材木60本、早く送れ!
天下人にリーチをかけている秀吉が、材木の手配のことをネチネチ言うわけです。
7/2
材木担当を命じたのに雑にやるな!しっかり納入しろ!
7/6
材木の数がわからん!ちゃんと数を書け!
7/25
戦に行きたいというが、早く指示した材木60本出せ!
8/12
これからもぬかりなく材木を送れ!
8/18
今後もきちんと、材木を出し続ける様に!
8/25
材木輸送が遅いぞ!
8/27
材木はどうなっているんだ!
結局、2か月で、秀吉自ら7通もの手紙を送り、細かく材木運搬の指示を行なっていたのです。
秀吉自身は北陸で戦争をやりながら、部下の尻を叩いていました。
そのようにして部下を育てていたということが、この手紙によってわかったのです。
33通の手紙からわかった事
戦争はもうお終い。
これからは武力の時代から知力の時代へ移る。
これからの時代は、戦争をやっているだけではだめなのだという事を、秀吉はわかっていました。
それで部下にも、その考えを指示していたのです。
このように、秀吉の性格が如実にわかる資料が発見されたということは、本当にすごいことなのです。
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