男性脳と女性脳の違い 脳は簡単にダマされる！？2017年2月4日 世界一受けたい授業
2017年2月4日放送の「世界一受けたい授業」より
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こんなに違う！男性脳と女性脳 最新科学で分かった意外な脳の新事実！
脳科学的に、より心配性なのは、男性と女性のどちらでしょうか？
より心配性なのは女性。
精神を安定させ、幸福感をもたらす脳内ホルモン「セロトニン」の分泌量が、女性は男性よりも少ないので、心配性になりがちなのです。
なので、旅行の時、より心配性な女性は、どうしても荷物が増えがちです。
一方で、いざトラブルが起きた時、ストレスに弱いのは男性と言われています。
例えば、上司に怒られた後…
いつまでも落ち込んでいるのは男性。
一方、女性はすぐに気持ちを切り替える事ができます。
これは、ストレスを感じた時に出るストレスホルモン「コルチゾール」が、男性の方が多く分泌されるため。
コルチゾールが多いと、不安や緊張が高まるのです。
男性はいざという時、気持ちを切り替えにくいためなのか、自殺者は男性の方が圧倒的に多いのです。
様々な雑誌で取り上げられるなど、今大ブームの「男性と女性の脳の違い」。
教えてくれるのは、脳科学のスペシャリスト、東日本国際大学・中野信子先生。
年をとるとキレやすくなるのは？
年をとるとキレやすくなるのは、男性と女性のどちらでしょうか？
正解は「男性」。
最近多いキレる高齢者。
子どもにタバコのポイ捨てを注意されて首を絞めた男性など、実際に新聞沙汰になっている多くは男性。
高齢者の傷害事件は、女性に比べて男性は約13倍と圧倒的に多いです。
その原因は、男性の方が、怒りを抑える前頭前野の老化が早いからです。
一方女性は、エストロゲンなどの女性ホルモンが、脳の老化の進行を緩やかにしてくれるのです。
ケンカした時、相手を無視するのは？
ケンカした時、相手を無視するのは、男性と女性のどちらでしょうか？
正解は「男性」。
言語を中心としたコミュニケーションを司る上側頭溝（じょうそくとうこう）が、一般的に女性の方が男性よりも発達している事がわかっています。
なので、ケンカをした時も、女性は言語でコミュニケーションを図りますが、男性はうまく言葉が出ず、黙りがちになり、結果、無視をしていると思われてしまうのです。
わずかな色の違いを見分けるのが得意なのは？
わずかな色の違いを見分けるのが得意なのは、男性と女性のどちらでしょうか？
実験の結果、女性の方が色を見分ける能力が高い事が判明。
嗅覚が優れているのは？
嗅覚が優れているのは、男性と女性のどちらでしょうか？
実験の結果、男性の正解率が50％だったのに対し、女性の正解率は75％で、嗅覚が優れているのは女性でした。
においを感じ取るのは、嗅玉（きゅうきゅう）という脳内細胞。
女性の嗅玉の数は男性より43％も多い事がわかっています。
女性は、男性が気づかないようなにおいにも敏感なので、香水のにおいなどから、浮気を見つけたりする事があるかもしれません。
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パートナーを探す時、男性の場合は圧倒的に視覚で選びます。
女性は、においで異性を見分けて、パートナーを組むべきかを判断します。
また女性は、においと過去の記憶を繋げておくのが得意です。
一般に、空間認識力は脳の構造的に男性の方が優れています。
最新科学で分かった！脳は簡単にダマされる！？
社会的に問題となっているブラック企業。
「そんな会社、辞めてしまえばいいのに」と思いますが、実はブラック企業などにダマされやすい脳を持つ人が。
それは、性別に関係なくダマされてしまうのです。
【実験】
20代と30代の男女16人の被験者を8名ずつのグループに分け、全員にひたすら１時間、輪ゴムをつなげて長くするという作業をしてもらいました。
作業が終わると報酬として、Aグループには3000円、Bグループには500円を渡しました。
帰り際、被験者全員にアンケートに答えてもらうと…
報酬の高かったAグループは、8人中6人が「退屈だった」と回答。
報酬の少なかったBグループは、8人中6人が「楽しかった」と回答。
いったいなぜ、このような結果になったのでしょうか？
まず、報酬の高いAグループの脳内には2つの思いが。
①退屈で大変な作業だった
②でも、作業に見合った報酬がもらえたと納得し、悩むことなく「退屈だった」と素直な感想が生まれます。
一方、500円しかもらえなかったBグループの脳内にも2つの思いが。
①退屈で大変な作業だった
②それなのに報酬が少なすぎる！
と、納得できません。
この2つの矛盾した思いがある状態を「認知的不協和」といいます。
このような場合、なんとか自分を納得させようと、脳はどちらかの考えを変えてしまうのです。
そこで、退屈で大変だったけど、「楽しかったかもしれない」「だったら、少ない報酬でも満足！」
と、脳が勝手に妄想を作り出すのです。
例えば、ブラック企業の社員の場合…
①給料が安いうえに休みもない
②確かにつらいけど、自分で選んだ仕事
この矛盾した2つの考えを解消するために、「やりがいがあって楽しい」「よし、頑張ろう！」
と、つらい境遇にも、いつしか脳が自分自身をダマしてしまう、とても危険な状況なのです。
人の心を巧みに操るサイコパスと呼ばれる人たちがいて、犯罪者に多いです。
彼らは、このような脳の仕組みを悪用しているといわれています。
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