林修 初耳「科学で新事実!兄弟の中で花粉症になりやすいのは長男と長女」
2017年2月26日(日)放送「林先生が驚く初耳学!」より
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花粉症になりやすいのは長男と長女
日本人の4人に1人がかかっている花粉症ですが…
同じような家庭環境で育った兄弟でも、ある大きな違いが出るのです。
花粉症になりやすいのは長男と長女。
日本アレルギー学会専門医・大谷義夫先生の説明≫
ロート製薬の調査によると、最初に生まれた第一子は、それ以降に生まれた子どもよりも花粉症になりやすいという結果が出ました。
第一子の花粉症発生率…39.7%
第二子の花粉症発生率…29.2%
ではいったいなぜ、第一子は花粉症になりやすいのでしょうか?
第一子が花粉症になりやすい理由
【衛生仮説】
人間の免疫を司るリンパ球には2種類あります。
一つは、「細菌・ウイルス」に対するもの。
もう一つは、「寄生虫・花粉」に対するもので、これが過剰になるとアレルギー反応を起こします。
生まれた直後は、この2つのバランスが崩れていて、アレルギーを引き起こす「寄生虫・花粉」に対するものの方が多いです。
その後、いろいろな物に触れることで、「細菌・ウイルス」に対する免疫細胞が活発になり、バランスがとれていきます。
小さいときに「細菌・ウイルス」に触れない清潔な環境にいると、アレルギーに反応する免疫細胞が過剰にある状況がずっと続いてしまいます。
それによって、のちのち花粉症になるのです。
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第一子は、家の中に大人しかいない環境です。
大人しかいない環境は、細菌やウイルスが少ない傾向にあります。
なので、「細菌・ウイルス」に対する免疫細胞が増えないまま、バランスが崩れたまま大人になってしまいます。
それに対し、第二子以降の場合は、兄や姉がまき散らした細菌・ウイルスを、体に取り込みながら成長していきます。
それによって「細菌・ウイルス」に対する免疫細胞が増え、バランスが改善され、花粉症にもなりにくいのです。
長女は次女より太りやすい
日本産婦人科学会認定専門医・丸太佳奈さんの説明≫
ポイントは、赤ちゃんがお腹の中にいるときの「胎盤の血管」。
【ニュージーランドの大学が約3万人の女性を対象に行った研究】
初産の場合、母親の胎盤の血管は、第二子を妊娠しているときより細い傾向にあります。
つまり、長女が体内にいるときは、栄養が十分にいきわたらず、次女より小さい体格で生まれる確率が高いです。
そのため、長女は脂肪を蓄えやすい体質になり、結果、次女よりも太りやすくなるのです。
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