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社会

美しき人妻をスカウトした新手のビジネス「別れさせ屋」の話

投稿日:2018年4月17日 更新日:

「別れさせ屋」なるビジネスがあり、ある人妻が工作員としてスカウトされたとのこと。
以下の記事から引用させていただきます。
「別れさせ屋」の工作員にスカウトされた美しき人妻(45歳)の冒険

「別れさせ屋」の工作員にスカウトされた美しき人妻(45歳)の冒険 2018.03.18

本橋 信宏 ノンフィクション作家

「不思議な依頼があったの」

「自分がまさか当事者になるなんて、思ってもみなかった」
人妻がついこの前、体験した冒険を告白した。

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拙著ではページ数の都合で泣く泣く割愛した45歳の人妻で、鈴木京香に似ているのでここでは“京香”と呼んでおこう。
知り合ったきっかけは、人妻の生態をテーマにした週刊誌の座談会に招聘した奥さんの紹介だった。

日本海出身の京香は高校卒業後、都内の女子大に進学、大手金融会社に就職、バブル期で家賃が高騰し、仕事が終わると近所のスナックでアルバイトをはじめた。
そこで出会った客と京香いわく「ファジーな愛人関係」になり、家賃分を出してもらった。

転落はある日突然やってきた。
株投資をしている40代の客から、知り合いが宝石を購入したいのだけどカードが使えないので名義だけ貸してくれないか、と頼まれ、手数料5万円をもらって軽い気持ちでクレジットカードを貸した。

しばらくしてカードを借りた客の知り合いは姿をくらまし、残ったのは京香名義の借金300万円分だった。
紹介した客もグルだったのかいつの間に姿を消していた。

自分の恥だと思って警察にも訴えず、弁護士にも相談せず、自分名義の借金をこつこつ返しつづけた。
30代前半で2つ年上のサラリーマンと結婚、借金のことは黙っていた。

ファジーな愛人関係は複数いた。
そうでなければ借金返済できないからだった。

結婚してからは会計事務所のアルバイトと、渋谷の交際クラブに入会して愛人から1回3万円の小遣いをもらって、夫には内緒で借金返済にあてた。
つい最近やっと300万円分の借金を完済した。

交際クラブはやめず、今度は自分自身へのご褒美として愛人と交際中である。
その一方で夫とはいまだに新橋の「魚金」に通う夫婦仲であり、子どもは中学生になって手がかからない。
いまが一番自由を謳歌しているときだった。

「不思議な依頼があったの。聞いてください」
京香が私に相談をもちかけてきた。

「交際クラブから、70代の男性と会ってほしい、という依頼が入ったの。
男女の関係にならなくていいから、ちょっとしたお芝居を演じてほしいって。

工作員はもうひとりいるから、その工作員の女友だちということで男性と会ってほしいっていうの。
わかるかしら?」

「よくわからない」

「依頼者はその70代のおじいさんと同居している女性で、5年近く一緒にいるんですって。
束縛が強くてなかなか別れられない。

おじいさんのほうに突っ込まれるようなウイークポイントがあったら、それを理由に別れられるから。
おじいさんはいま、その女性工作員に夢中になっているの。
ダンス教室で知り合ったんですって」

「おじいさんと別れるんなら、同居してる女性は何にも言わず姿を消してしまえばいいんじゃない?」

「それだと慰謝料をとれないでしょ」

男も女も、タフでないと生きていけない。
ダンス教室で出会った女性、というのは校長と接触するために交際クラブから派遣された工作員だった。

最近では興信所がはじめた別れさせ屋だけではなく、交際クラブもこんな事業をやり出しているのだ。
私は京香が新橋駅前のSL広場で70代のおじいさんと待ち合わせる日時を教えてもらって、密かに尾行しようとした。

「だめー。それだけは。本橋さんに見られたら緊張する」

何度か口説いてみたのだったが、色よい返事はもらえない。

「70代の男性とその女性工作員はつきあいだしたばかりで、女性工作員の人柄を印象よくさせるために第三者が必要という話なの」

「ああ。自分が自分のことを誉めても効果はないけど、第三者から誉められると絶大な効果をもたらすということね」

「そう! わたしは“サチ”、おじいさんとつきあってる女性工作員は“ミユキ”という偽名」

「別れさせ屋」という新手のビジネスがあると噂では聞いていたが、まさか自分の知る奥さんが別れさせ屋の工作員としてスカウトされるとは。

「最後までやる必要はないの」

翌週。
京香から別れさせ屋の顛末が報告された。

「SL広場の機関車前に午後6時に待ち合わせして2、3分したら、工作員のミユキさんとおじいさんがやってきました。
食事する前にカラオケボックスに行くことになって、近くのカラオケボックスに入りました。
2人は居酒屋でちょっと飲んでたみたい。

初めて会ったミユキさんはすごい気立てのいい人。
引き立てるのがうまい。

おじいさんもミユキさんもカラオケがうまい。
ミユキさんのほうは、何気なく別れの歌を選んで歌うのね(笑)。
他に女がいたような歌を歌って、おじいさんの顔色をうかがう(笑)。

歌がきっかけでミユキさんが”わたし、昔つきあった男性に彼女がいて、傷ついて別れた思い出があるの”って、くらーく言ったら、おじいさんの顔色が変わるの。
わたしはその後で、おじいさんに“ミユキさんはとても思いやりがあって、職場でもすごい人気があるんですよ”って、美辞麗句ばかり並べ立てたわ」

おじいさん、すっかり作戦にはまった様子だ。
その翌週。
またもや京香は別れさせ屋の工作活動にかり出された。

「あんなのでお金もらえるんなら、もっとやってもいいわ(笑)。
わたし、接客業やってきたから得意なの。
でもなにがすごいって、つきあって婚約までもちこんだミユキさんのほうがすごい。

結婚詐欺? 大丈夫。
だって向こうのおじいさんだって嘘ついてるんだもん。
同棲中の彼女がいるのに」

70代のおじいさん、北関東のとある私立高校の校長まで務めた人格者だという。
まあ、こういう人格者ほど下半身はゆるいものだ。

2度目の工作活動。
京香はだめ押しでミユキを褒め称えようと、またカラオケボックスに入った。

3人は酒の勢いもあってしたたかに酔い、京香がトイレに行こうと部屋から出た。
工作活動は意外な方向に転がり出した。

背後から赤ら顔の元校長が追ってきた。
もつれるようにトイレ前で京香を抱擁する。
最初は酔った勢いかと思ったら、元校長、女性工作員2号京香の耳元でささやいた。

「タイプなんだ。この前からずっと思ってたんだ」

くちびるを奪われた。

京香が報告する。

「おじいさん、ミユキさんよりわたしのほうを気に入っちゃったの」

「それでどうなったんですか?」

「おじいさんに浮気させることが目的だから、急遽、ミユキさんに代わってわたしが工作活動をすることになりました。
最初の工作活動のギャラは2万だったけど、次から倍もらえることになったし、まあいいかなって」

「工作活動っていうけど、実際におじいさんと寝ないといけないんでしょう?」

「ううん。最後までやる必要はないの」

京香が独身時代、大手商社マンたちとSM3Pを実践したり、渋谷のラブホテルで部屋を2つ借りた中年男によって、イギリス人の性感マッサージを受けさせ火が付いたところ、別室で待機していた中年男にまた抱かれるという、男たちの欲望に身をもってこたえてきただけに、この後のことが危ぶまれるのだ。
予期したように京香がこの後、とんでもないことに巻き込まれることになるーー。

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モラルがはじけ飛んだ

新橋赤提灯街は今宵も焼き鳥の煙で視界が曇る。
人妻・京香とSL広場前で待ち合わせた。

工作員になってから丸1ヵ月、京香はあの元校長の愛人候補として時折、密会していた。 
午後6時、時間通り到着した京香は気のせいか艶めいていた。

向かい側の椿屋珈琲店に入る。
京香は3日に1回、元校長と会ってカラオケに行ったり、食事に行ったりしているという。

「浮気しても、家族に迷惑かけなければむしろ賛成。
気持ちいいし、夫にも優しくなれるし」

工作員となった京香は、元校長と懇ろになって盛り上がっていた。
京香は正直に、結婚していることを打ち明けると、かえって元校長の男心を刺激したのか、前より激しく求めてくるのだった。

元校長は、京香にあるプレゼントをした。

「それがなんだと思います?」

私が回答に窮していると、京香は困ったような顔になって答えを教えてくれた。

「穴のあいたショーツ」
 
私たち世代はパンティと呼んだものだが、最近ではショーツというようだ。

「穴あきって、恥ずかしい部分をのぞかれるのがいいの?」

「ううん。はいたままするのが興奮するみたい」

元校長は穴あきショーツをはいた人妻に差し込むと肉欲のまま腰を突き動かすのだ。

「校長先生、奥さんと子どもふたりで暮らしていたんだけど、10年近く前にある出来事があって別居状態になって、つい最近、お子さんがふたりとも独立したんで離婚したんですって。
別れるきっかけって何だと思う?」

「校長の浮気?」

「はずれ。逆なの」

元校長夫妻と隣近所の公務員夫妻とは家族ぐるみのつきあいだった。
ある夜、公務員の亭主が元校長宅にやってきて、リビングでワインとチーズで談笑しだした。
元校長は眠くなったので、2階の寝室でまどろんだ。
 
1時間ほどして階下に降りていくと、なにやら秘密めいた空気が充満しているではないか。

「校長先生、見ちゃったんですって。
奥さんと公務員のご主人がキスしているのを!」

アルコールの勢いなのか、それとも以前から不倫関係にあったのか。

「ふたりを見ていると、前から関係があったようなの。大胆」

元校長の人生行路が突然、暴風雨に直面した。

「校長先生、何も言わずそっと2階に上がっていったんですって」

しばらくして夫婦は離婚した。

「いままでのモラルがはじけ飛んで、女性関係にのめり込んだの」

京香は元校長から託された穴あき下着を装着して肉交し、校長の心にあいた穴を埋めてやるのだ。

「別れさせ屋の工作活動はとりあえず終了。
校長先生と同棲していた依頼者の女性はわずかばかりの慰謝料もらって消えちゃった。
校長先生とは個人的にわたし、おつきあいするようになったの」

気になる穴あき下着だが、どこに保存しているのか。

「引き出しの奥に他の下着と一緒にしまってるから、大丈夫。
主人はわたしの下着に興味ないから」

夫婦にとって、女房の下着と亭主の仕事ほど無関心なものはない。
人妻の冒険はつづく。

[出典:「別れさせ屋」の工作員にスカウトされた美しき人妻(45歳)の冒険(本橋 信宏)現代ビジネス(講談社 > http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54867 ]

「職業に貴賤なし」という言葉があります。
士農工商という身分制度があった江戸時代において、商人は自らの手で何かを生み出さずに金銭のやりとりだけで儲けていることから批判されていたのです。
しかし、”武士は治め、農民は生産し、職人は道具を作り、商人は流通させる”、士農工商どれをとっても世の中に役立っているものです。

それが、風俗従事者に関しては公俗良序に反する職業のような見られ方をされます。
個人的にはそんなに偏見を持ってはいないつもりですし、必要とする人がいるのなら存在するのは必然だと思うのですが、人妻がするのはどうなのかなと考えてしまいます。

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