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「KKコンビと松坂大輔」を渡辺元智・横浜高前監督と中村順司・PL学園元監督が語る

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「KKコンビと松坂大輔」を渡辺元智・横浜高前監督と中村順司・PL学園元監督が語っているインタビューです。

甲子園の名将が今だから語る! 〈週刊朝日〉

8/7(火) 7:00配信

100回目を迎える夏の全国高校野球選手権大会がいよいよ始まる。幾多の名勝負が繰り広げられてきたが、高校野球を振り返るとき、忘れてはいけない名将がいる。渡辺元智・横浜高前監督と、中村順司・PL学園元監督だ。二人に「あの夏」を語り合ってもらった。

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*  *  *

──PL学園の桑田真澄選手と清原和博選手のKKコンビが有終を飾った1985年夏の第67回大会決勝の対宇部商(山口)戦ですが、渡辺さんは朝日放送テレビの解説をされていたんです。

中村:それは知りませんでした。この夏は初戦の東海大山形戦が29‐7でした。選手たちの原点は春の選抜大会なんです。桑田真澄、清原和博がいよいよ3年生になって最初の大会なのに、準決勝で伊野商(高知)に負けたんですね。清原は渡辺智男投手(元西武)に3三振食らって、泣きながら道具を片付けて甲子園を後にしたんです。

渡辺:いい選手がそろっていても勝つとは限らないのが高校野球ですね。

中村:すぐ寮に帰ってミーティングをしました。30分ほどしたら室内練習場で金属音がする。清原が上半身裸になって打ち込んでいたんです。そういうことがあって迎えた甲子園なんで、選手は試合をしたくてウズウズしていたんです。

渡辺:中村さんが選手を信頼されているから、選手は中村さんの教えをとり入れながら、自分でどんどん努力する。その中から、あれだけの素晴らしい選手が育っていったんでしょう。

中村:いやいや、そんなことはありません。気をつけたのは、特定の選手をチヤホヤしないこと。桑田は入学当時は細かったし、体も大きくない。自分はどうしたらライバルに勝てるかを考えたようです。ただ、キラリと光るものがあった。遠投をさせたら、80メートルぐらいスーッと伸びていくボールを投げたんです。清原も投手としては桑田にはかなわないと感じたそうです。

渡辺:清原君がスーパースターたるゆえんですね。ライバル、仲間を認めることができる。一流は一流を知るですな。

中村:ピッチャーとバッターだったからよかったんでしょうね。桑田は1年夏の準決勝で池田(徳島)を完封するんですが、うちが先に4点をとったのが大きかった。強力打線の焦りを誘うように、うまくカーブでタイミングを外したんです。たしかバントも含めて内野ゴロ併殺を3個とりましたよ。そのあたりの投球術は松坂大輔君(現中日)も持ってましたよね。

渡辺:そうでしたね。相手がバントをしてきたら内角高めに投げてバントをやらせないとか、逆に強いバントをさせてアウトにするとか。そういう投球ができる投手でした。

中村:桑田は3年春の選抜大会準々決勝で、天理(奈良)からトリプルプレーをとりました。送りバントが小フライになったのをダイビングキャッチして、振り向きざまに二塁へ矢のような送球をしたんです。

渡辺:勝つためにはどうしたらいいか。打球を捕って、それから見たんでは1テンポ遅れる。自分で判断しなきゃいかん。桑田君もそうでしょうが、うちも練習で何回もやりました。

中村:ここは無理しなくていい。ここはいかなあかん。そういう決断力は大事ですよね。桑田と松坂君はよく似ていますよね。人に対してやさしいですし。

渡辺:松坂にとっても、桑田君はあこがれの存在でしたからね。

中村:桑田も松坂君も、外野フライを打たせたら、確認してからマウンドを降りますよね。内野ゴロを打たせたときも一塁へ投げたのを確認してから降りてくる。そういう面も野手からの信頼につながっていくんじゃないでしょうか。

──85年夏の決勝は宇部商が相手でした。

渡辺:宇部商にもホームランバッターがいたでしょ。藤井進君でしたか。

中村:腕っ節の強いバッターで、準決勝まで清原より多い4本塁打を打っていました。決勝でも六回に、センターオーバーの三塁打を桑田が打たれました。

渡辺:ドアスイングなんだが、とにかく飛びましたよね。外角のちょっと高めですね。改めて映像を見ると、桑田君はストレートの割合が多いですな。

中村:スライダーも投げられたんですが、真っすぐとカーブしか投げないと本人が決めていました。

渡辺:球の切れというかな。投球術に長けていました。見た目にきれいなフォームだし、打てそうに感じるけど、打てない。一番やっかいですよ。

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──六回に2‐3と逆転されますが、その直後に清原選手の2本目の同点本塁打が飛び出します。

渡辺:例の一発ですな。すごい当たりだった。(映像を見ながら)ドンピシャだ。実況の植草貞夫さんが言うんですよね。「甲子園は清原のためにあるのか!」。私は放送席で唖然としていました。「言葉になりません」と言ってますね。そんな心境だった。「化け物ですな」とも言いましたか。だって怪物を通り越しているでしょ。

中村:清原は準々決勝からエンジンがかかってきた。高知商の中山裕章投手(元中日)からすごい本塁打を放った。推定144メートル、甲子園のレフトスタンドの33段目に打球が落ちたと誰かに聞きました。

──選抜大会で敗れた伊野商を破ったチームです。

中村:だから高知商に勝つこと、中山君を打つことが、選手にとっては春の雪辱を果たすことになるという思いだった。そして清原は続く準決勝の甲西(滋賀)戦と決勝で2本塁打ずつを打つんです。

渡辺:一番大事な場面で打つ。本物の証しです。それとPL学園は前後を打つ打者もいいから、うかつに清原君を敬遠できない。桑田君もいいバッティングをしていましたからね。

──横浜とPL学園は強いだけでなく、卒業後も長く活躍する選手が多い。その秘密はなんでしょうか。

渡辺:私は野球をあまり知らないから、その分、真剣に向き合った。そうすると相手も心を開いてくれる。プロに行った教え子が六十数人いますが、技術的に手を加えた記憶はない。いい部分を消したら意味がない。じっと見守る。我慢する。その中で伸び悩むとき、自分が持っている知識を最大限に提供する。それと時代が変わっても、大切なのは本人の意思です。我々指導者にできることは、いかにやる気を起こさせるか。できるようになるまで努力、練習をさせること。そこに付き合うこと。ヒントを与えること。あとは選手の心構えです。

中村:ぼくは監督になったとき、最初に心がけたことは部員全員に練習の機会を与えることです。「お前ら卒業したら、大学や社会人で野球を続けたいんだろ。そしたら、こういうことが大切だよ」と基本的なことばかり教えました。一番大切なのはキャッチボール。それができれば試合に出るチャンスもある。ぼくは30歳まで現役選手でいられたら、野球選手としては成功者だと思うんです。軟式野球も含めてその年齢までプレーできたら素晴らしいじゃないですか。

(司会/朝日新聞編集委員・安藤嘉浩)

※代表校データ満載の「甲子園2018」は、8月2日発売予定!

※週刊朝日 2018年8月10日号

[出典:甲子園の名将が今だから語る! 「KKコンビと松坂大輔」〈週刊朝日〉(AERA.net)(Yahoo!ニュース > https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180803-00000022-sasahi-base ]

野球でも他のスポーツでも言えますが、どんなに才能を持った人でも、良い指導者に巡り合えるかどうかで大きく変わると思います。
その人に合った指導が出来るかどうか、でしょうね。

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