斎藤一人さんの言葉に、「人の心に灯をともすと 自分の心に灯がともる 愛がないと 人間て生きられないね」という言葉があります。何気なく聞いていると「ああ、ありがたい言葉だなあ」なんて思うんですけどね。
でも、私、とってもネガティブな人間なので、つい考えちゃうんですよ。「人の心に灯をともすと 自分の心に灯がともる」ってどうなんだろうって。「人の心に灯をともす」って行動自体、とっても大変な事だと思いませんか? 自分の心に灯がともっていないと、人の心に灯をともす余裕なんてないですよね。
例えば、ボランティアや奉仕する方がいらっしゃいますよね。見ていてすごいなあって思うんですよ。私にはとっても出来ないなあって。私なんか貧乏暇なしですから、どうしたらお金を作れるかっていつも考えているんです。体力がないから力仕事も出来ない、特殊な技術を持っているわけじゃない。だから、ない知恵を振り絞って、今自分が出来る方法でお金を作っているんですけどね。
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人よりも貧乏なんだから、人一倍働かないとお金は入ってきません。だから、ボランティアをしている暇がないんです。ボランティアをする時間は仕事をしないわけですから、当然、収入は減りますよね。そりゃあ、自然災害で大変な被害に遭われた方を見ると、何とかしてあげたいなって思いますよ。でも、そこまで行くにしても、お金がないと行けませんからね。
そうすると、ボランティアをやっている人ってすごいなって思っちゃうんですよ。自分の時間、自分の体力、自分のお金を削ってやっているんですからね。尊敬します。一方自分はどうなんだと振り返ると、ああ、なんてダメな人間なんだって自己嫌悪に陥ってしまうわけなんです。
でも、一人さんの言いたい事はわかるんです。人間は、愛がないと生きられないんだから、愛の行動をしましょうって事だと思うんです。自分がちょっとしてあげた事で、相手が喜んでくれると、なんか嬉しくなっちゃいますよね。
例えば、自分には簡単に出来る事でも、その人はすごく苦労する事があったら、ちょっとの時間だけその人のために使ってあげて、それでその人から「ありがとう」ってすごく感謝されたら、なんか嬉しくなっちゃうんです。自分は大した事やってないんですけどね。
パソコンが苦手な人に、ちゃちゃっと書類を作ってあげたり、機械が苦手な人に、電化製品の配線をしてあげるだけで、そんなに頭も体力も使わないんだけど、とっても喜んでもらえたら、こっちが嬉しくなっちゃうんです。まさに、自分の心に小さな灯がともるんですよね。
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ネガティブな人間にとっては、その灯はまだまだ、小さなマッチの炎くらいなものなんですけどね。闇の方が大きすぎて、すぐに消えてしまいそうなんですけど。でも、その灯を増やしていけば、いつか大きな炎になって、すぐには消えないものになると思うんですよ。
その小さな灯を大きくするために、ちょっとした愛の行動をしてみるんです。そうすると、相手の心に灯がついて、感謝してもらえる。それが嬉しくなって、自分の心の灯が増えていく。そういう感じじゃないかなって思うんですよ。だから、自分の心に灯をともすと、人の心に灯をともす事が出来るんじゃないかって事なんです。
例えば、悩みがあったり、落ち込んで元気がない人がいたとします。なんとか元気になってもらいたいですよね。心に灯をともしてもらいたい。だけど、自分にはその人の悩みを解決する力がない。お金がなくて悩んでいる人は、お金が必要なんです。まあ、私もそうなんですが。
悩みがあって元気が出ない人は、やる気が起きないんです。「どうせダメだ」って自信を失っているんですよね。だから、自信を取り戻させてあげる事が必要だと思うんです。その人が出来る何かをしてもらって、喜んであげる。感謝してあげる。そうすると、私の心を灯した事によって、その人の心にも灯がともるんですよね。
その人の心に灯がともれば、私の心の灯がまたともる。そんな風に増えていくって事なんでしょうね。まさに、一人さんが言いたい事はこういう事かなって思うんです。私なりの解釈ですけど、一人さんの言葉で感じた事をまとめてみました。
(出典:https://ncode.syosetu.com/n6948fx/1/)
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