暇つぶし読み物サイト(Another News Station)

暇つぶし 怖い話 ショートショートストーリー 都市伝説 神野守自作短編小説 バラエティー

名言

斉田一人の独り言「ズバ抜けた成功者は『他力』を集める」

投稿日:

 斎藤一人さんの言葉に、「ズバ抜けた成功者は『他力』を集める」という言葉があります。「自力」が自分の力ですから、「他力」は人様の力を言います。一人さんの言葉で言えば、人から応援されたり、人が喜んで手伝ってくれる事です。

 私なんかは「他力」って言われると、「他力本願」って言葉が頭に浮かんできます。一般的に「他力本願」は、「自分で努力しないで、他人の力をあてにして望みを叶えようとする」マイナスの意味で使われていますよね。でも、よく調べてみると、本来の「他力本願」は仏教用語なんですね。

 仏教における「他力」とは、阿弥陀如来の力を借りる事であり、「本願」とは、人々が仏になろうとする願いの事です。人々が仏様に「お願いします」と祈ると言うよりも、仏様、阿弥陀仏が、一方的に私たちを救済したいと願っておられると言う事、それが「他力本願」なんだそうです。詳しくはわかりませんが、こんな意味合いです。こうして聞くと、「他力本願」の仏教本来の意味は、とてもありがたい話だなあと思いませんか?

 一人さんは、この世の中で成功していくためには、「自力」と「他力」の両方がいりますよと言います。自分で行動して自分で一生懸命努力していると、ある程度の成功を収める事が出来ますが、ずば抜けて成功するためには、自分一人の力では限界があるから、他力を借りないとダメなんだよ、と言う事なんですよね。

 一人さんは、生涯納税額日本一になるまで成功されたんですけど、それは他力のお陰だって言うんです。何かしようとする時に、必ず手伝ってくれる人が出てくるんだそうです。そして、他力を集めるコツがあると。誰かに何かをしてもらいたい時に、気軽にお願いしなさいって言うんですよね。軽~い、気楽な感じが良いんだよと。

Sponsered Link

 この話、私もそう思うんですよ。私の妻のお父さん、もう亡くなっているんですけど、結構、真面目で厳しい人だったんです。何か話をする時はいつも、かしこまって話を始めるんですよね。「ちょっとそこに座って」みたいな感じで。それで、どんな真剣な話なんだろうと緊張していると、それほど大した話じゃなかったりするんですよ。

 うちの妻もそれを受け継いでいるのか、時々、かしこまって話をする時があって、でも最後まで話を聞いてみると、それほど大した話じゃなかったっていうのがよくあるんです。もっと気楽に、ご飯食べている時にさらっと言ってくれれば良いんですけどね。かしこまって話をされると、「何かあったのかな?」って身構えちゃうんですよ。

 一人さんのおっしゃる通り、ガッチガチに緊張した真剣な表情で頼み事をされると、その顔を見ただけで嫌~な予感がしませんか? 「お金貸してくれ」とか、「〇〇さんが亡くなった」なんて話かなあって心配になっちゃうんです。それよりも、いつもの会話の中で「ところでさ……〇〇してくんないかな?」みたいな感じで、サラッと言ってくれた方が、気楽に「うん、良いよ!」って言いやすいと思うんです。

 人にモノを頼むのが苦手な人がいるって言うんですけど、これは私自身もそうだなあと思います。子どもの頃から「人様に迷惑かけちゃいけないよ」って親に言われて育ちましたから、出来るだけ人の手をわずらわせちゃいけないって思っているんです。

 子どもの頃から人一倍敏感な人間でしたから、相手の心を読んじゃうんですよね。そばにいるだけで、「あ、今は不機嫌だな」とか「あ、なんか良い事あったのかな、機嫌良さそうだ」って感じとっちゃうんですよ。まあ、相手の気持ちに左右されると言いますか、相手の機嫌が悪いと自分も嫌な気持ちになるし、嬉しそうにしていると、なんか嬉しくなっちゃう。きっと、皆さんもそういう事ってあると思うんですが、私の場合はその度合いが人よりも強いんです。

 だから、「こんな事言ったら気を悪くするんじゃないか?」って先に思っちゃって、言葉が出てこないんです。それで、忙しそうにしてるから、こんな事頼んじゃ悪いかなって思っちゃって、言えないんですよね。まあ、逆のパターンで言えば、自分が何かやっている時に頼み事をしてくる人に、「今こんなに忙しいのに、どうしてこのタイミングで言うかな?」って心の中で思っちゃったりするんですけどね。でも、そんな事を口に出したりはしませんけど。

Sponsered Link

 話を切り出すタイミングと、言い方さえ気をつけてもらえれば、自分に出来る事だったら喜んでやってあげたいんです。「人に迷惑をかけない」って言う言葉が刷り込まれている私にとって、自分が生きているだけで迷惑をかけているのが申し訳ないなあっていつも思うんです。だから、「死にたい」って人の気持ち、よくわかります。

 「自分が存在するだけで迷惑をかけているなら、消えてなくなりたい」って言う感覚ですね。それでもまあ、未だにこうして生きているんですけど。そんな思いに縛られてきた私が、未だにこうして生きていられるのは、「私を必要としてくれる人がいる」からなんです。

 若い頃は、それが母でした。母に溺愛されていましたから、つらい事があっても母のために死ねないって思ってきたんですよね。母が亡くなってからは、恋人だったり、まあ今で言えば妻や子どもですね。私を必要としている人のために死ねない。昔は「生きてて良いんだ」っていう感覚でしたが、今は「死ねない」って感じですけどね。

 一人さんが言うように、人は、自分の得意な事や好きな事で、人のためになる事なら、やりたくてしょうがない生き物なんだと思います。自分が出来るちょっとした事で、相手が笑顔ですごく喜んでくれたら、お金なんていらないって思っちゃいますよね。

 そうやって手伝ってくれる人を増やしていく事が、成功する道なんだと。まあ、頭ではわかっているんですが、簡単じゃないなあとは身に沁みて感じています。それでもまあ、少しでも一人さんに近づけるように頑張ってみようかなとは思っています。斉田一人の独り言でした。

(出典:https://ncode.syosetu.com/n6948fx/2/)

斉田一人の独り言「人の心に灯をともすと 自分の心に灯がともる 愛がないと 人間て生きられないね」

『雨の中の女 神野 守 短編集 第1巻』amazonで販売中!


https://www.amazon.co.jp/dp/B07FYRKPL2/

Sponsered Link

[ad#adsense-1]
[ad#adsense-1]

-名言
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

「生きづらさを感じる人へ“孤独”のススメ」作家・辻仁成

芥川賞作家の辻仁成さんが語ってくれた言葉に感動したので、以下に引用させていただきます。 「みんなに愛されようとするから、君は疲れるんだよ」 作家・辻仁成が説く“孤独”のススメ 「みんなに愛されようとす …

斉田一人の独り言「人の心に灯をともすと 自分の心に灯がともる 愛がないと 人間て生きられないね」

 斎藤一人さんの言葉に、「人の心に灯をともすと 自分の心に灯がともる 愛がないと 人間て生きられないね」という言葉があります。何気なく聞いていると「ああ、ありがたい言葉だなあ」なんて思うんですけどね。 …

平昌五輪で選手たちが残した「名言10選」

「冬季オリンピックをこんなに熱心に観たことはなかった」と思うくらい記憶に残る平昌オリンピックでした。 選手それぞれにドラマがあるからこそ、獲ったメダルもより一層価値あるものになりました。 彼らが残した …

マーティン・ルーサー・キング牧師が遺した「20の名言」に学ぶ

マーティン・ルーサー・キング牧師をご存知でしょうか? アメリカ公民権運動の指導者として活動し、39歳の若さで暗殺されました。 マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(英語: Martin Luther …