親に人生を狂わされた子どもたち 犯罪加害者家族が語る苦悩《NEWSな2人》NEWS小山慶一郎&加藤シゲアキ
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2017年1月27日放送「NEWSな2人」より
【NEWSな2人】…NEWS小山慶一郎と加藤シゲアキが、激怒する若者たちのデモ隊と向き合う「デモ・バラエティ」。
育児放棄
佐藤さん(30歳)の訴えたいこと。
「育児放棄! 子どもから逃げる母親は最低」
佐藤さんが生まれて3か月で母親が蒸発。
佐藤さんは施設に送られ、1年ぐらい過ごし、その後、父方の祖父母に引き取られて育てられました。
親による育児放棄…。
貧困や育児のストレスにより、食べ物を満足に食べさせなかったり、ギャンブルに熱中する親が、車の中に長時間子どもを置き去りにしたり、最悪の場合は死につながるケースも。
その数は年々増加して、2015年の相談件数は、過去最悪の24438件。
いったい、佐藤さんが幼少期にされた育児放棄とは!?
人間不信から引きこもりに
佐藤さんの父親はバツ3。
今は、4人目の母親と暮らしています。
代わる代わる現れる新しい母親。
佐藤さんには、他の兄弟と扱いを変えられたつらい経験もありました。
妹は350円のヤクルトを飲んでいるのに、自分には90円のジョア…。
人間不信になり、誰も信じられなくなって「引きこもり」になりました。
「毒親専門家」毒親問題専門カウンセラーの影宮竜也さん曰く、「これ以上傷を負わないように、親から離れて施設に入るというのも一つの選択だと思います」
親が考えを改めてくれれば良いのですが、そういう人は多くはありません。
最悪の場合は、子どもの命を絶つ場合もあります。
もしお母さんに会えたら?
もしお母さんに会えたら、「自分を捨てた理由を聞きたい」と。
捨てたのか?
逃げたのか?
それとも仕方なかったのか?
つらい経験を生かして
佐藤さんは今、その辛い経験を生かして「芸人」をしています。
引きこもっていたとき、自分の部屋でテレビのお笑い番組を見て、暗かった気持ちが一瞬明るくなりました。
お笑いに救ってもらったので、お笑い芸人になろうと思いました。
ダンカンさん曰く「今までの人生は、笑いの神様が、ネタをうまく作れるようにしてくれたんだ」と。
自分の経験をネタにしていく。
お笑い芸人の家庭環境は、結構メチャクチャな場合が多いです。
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親の過剰な躾(しつけ)で子どもを追い詰める
山下さん(仮名・パート25歳)の訴えたいこと。
「親の躾って歪んでいる! 6人になった私」
山下さんの両親は、きちんと子どもを管理する人でした。
幼少期、帰る時間の報告や、毎日の生活を日記に書き親に提出するなど、厳しい躾を受けてきました。
それが原因で、ある症状が現れたといいます。
小学校高学年の時、自分を鏡で見た時、人形のように感じました。
17歳の時、違和感があって病院に行ったら、「多重人格」と診断されました。
【多重人格】解離性同一性障害と呼ばれるこの病は、一人の人間の中に複数の人格が存在し、自らの意思で自らの意識を保てなくなる疾患。
山下さんの場合…
1「私」 通常の自分
2「彼女」 男性的で狂暴、年齢不詳
3「お姉さん(32歳)」 しっかり者
4「ももえちゃん(6歳)」 やんちゃ
他にも二つの不明の人格があり、山下さんの中に6つの人格が存在しています。
過度なストレスがあると別人格が出てきます。
出るときは眠くなって、目が白めの状態で話しているのですが、記憶はないそうです。
父は他界し、母に多重人格であることを報告したら「何言ってんの?」「ちょっとおかしいじゃないの?」と言われました。
強いストレスがかかると、自己防衛本能で他の人格に回避します。
自分を守るための自然な心理行動で、目の前の問題を見ないようにするのです。
私の父は人殺しです
そう話すのは、篠原光さん(42歳)。
彼女の父親が刺した相手は昭和の大スター「力道山」。
力道山は、1963年、ナイトクラブで客とケンカをし、腹をナイフで刺されて重傷に。
その7日後の1963年12月15日、力道山死去(享年39歳)。
その時力道山を刺した人物こそ、光さんの父親でした。
実は、彼女の父の職業は、暴力団構成員。
彼女は、父親の本当の職業は知らず、会社の社長とだけ聞かされていました。
彼女が真実を知ったのは、13歳の時でした。
突然父親に呼び出された光さんは、1冊の本を渡されました。
それは、力道山が刺された事件について書かれたものでした。
その本の中には、昭和の大スター、力道山を刺した犯人として父の名前が。
彼女は、この時初めて、自分の父親が暴力団員で、力道山を刺した犯人であることを知りました。
刺し傷が直接の死因ではありませんでしたが、その後力道山が死亡したことから、篠原さんの父は、世間から「人殺し」と呼ばれることに。
そして事件の後、父は7年間服役。
出所した後結婚して生まれたのが、光さんでした。
突如、「人殺しの娘」という十字架を背負わされた彼女。
それ以来、周囲にバレる事を恐れ、塞ぎ込む毎日でした。
精神的に追い込まれ、まだ13歳の彼女にとっては過酷な環境でした。
普通の青春時代など送れるはずもなく、光さんは非行に走りました。
しかし3年後、彼女を救ってくれる一人の男性が現れました。
ようやく心を許せる人と出会った彼女は、全てを打ち明ける決意をします。
「うちのお父さん、人殺しなんだ…」
「そっか…、でも、父親は関係ないよ。光は光でしょ」
全てを受け入れてくれる人と出会った彼女は、彼の実家で同棲生活を始めました。
しかし、彼女を待っていたのは、「人殺しの娘」としてレッテルを貼られた過酷な人生でした。
彼以外の家族は光さんを無視。
さらに、光さんの食事は白米と海苔だけ。
「人殺しの子どもにはこれで十分でしょ。恨むなら自分の親を恨みなさい」
彼の家族から受けたひどい仕打ち。
その後も家族の態度は変わらず、同棲から1年後、家を出ることに。
そして今、彼女の元に新たな恐怖が。
加害者家族が背負う十字架とは!?
”人殺し”の子のレッテル
篠原さんのような加害者家族に対する過熱取材への対応や転居、法律の相談など、支援をする団体もありますが、偏見や差別などを全てフォローする事は難しいです。
そんな彼女が訴えたい怒りとは?
主婦・篠原さん(42歳)の訴えたいこと。
「犯罪者の子どもにレッテルを貼るな!」
篠原さんは過去に、格闘技のプロ選手でした。
世界チャンピオンにもなり、現在はジムを経営しています。
ネットで検索すると、「篠原さんの父は…」と言う風にすぐに出てきます。
違った情報も載っていたりします。
しかし、情報が違うというのは彼女にしかわからない事です。
ジムに通っていた子が辞めたりすると「もしかして…」と思ってしまいます。
さらに、母親の篠原さんにはもう一つ悩みが。
自分だけなら良いのですが、子どもや孫までとなると、もうどうしていいかわからないといいます。
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