ヒモと暮らす女
2017年9月1日放送「夏の終わりのねほりんぱほりん」より
ヒモ……女を働かせて金を貢がせている男。
「おい、金出せ！」
「えー、昨日あげたばかりでしょ？」
「ちっ、これだけかよ、もっと体で稼いでこい」
「そっ、そんな……。でも、あの人と離れられない…」
ヒモと暮らす女性というと、こんなイメージを抱くのでは？
しかし、そんなイメージはもう古い！
番組が出会ったのは、男性顔負けの仕事っぷりで、美しい容姿を持つ、キラキラと輝くキャリアウーマン。
世の中は2016年に女性活躍推進法が施行、女性の社会進出がますます期待されています。
一方で、女性の生涯未婚率は年々上昇を続ける。
そんな状況の中、キャリアウーマンの彼女が行き着いた先は…ヒモ！？
今、日本が目指す全ての女性が輝く社会。
その最先端に身を置く女性が、なんでヒモなの！？
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本日のお客様は「ヒモと暮らす女」
スミレさん（仮名）40代半ば。
ヒモと暮らして3年目。
50人の部下がいる、外資系企業のエリート管理職。
好きな言葉は「明けない夜はない」
都内一等地の持ち家に、フリーターのヒモと一緒に暮らしています。
それって幸せなの！？
収入は？
「年収で1500万円前後です」（スミレさん）
「そのお金をヒモに？」（山ちゃん）
どんな彼（ヒモ）なの？
よく行く飲食店でたまたま出会い、気が合って付き合うことに。
安定した仕事はなく、一緒に暮らし始めると300万円の借金があることがわかりました。
「なかなか天真爛漫ね～」（YOUさん）
もうすぐ40歳になるのに、目指す仕事は芸能関係。
「あっ…臭ってきた」（YOUさん）
自分の内面的なものを表現する仕事を目指しています。
ユーチューバーでもいいと、毎晩ユーチューブを見ています。
実際にユーチューブに動画をアップしているようです。
「40代でユーチューバーを目指してらっしゃる…。なかなかいいヒモが仕上がってますね」（山ちゃん）
バイクが好きで、ツーリング動画を作成。
バイクは彼（ヒモ）が買った？
「えーっと…」（スミレさん）
「おっと」（山ちゃん）
「まさか！？」（YOUさん）
「貸してあげたと思ってるんですけど…」（スミレさん）
「私もすごい貸してあげたもん、昔ね」（YOUさん）
バイクは100万円で、「出世払い」と彼は言っています。
「ユーチューバーになってね、立派に」（YOUさん）
「いいんじゃないですか、ヒモキンみたいになったら」（山ちゃん）
「超売れそう、ヒモキン」（YOUさん）
「今日も彼女にお金を出させてみた！」（山ちゃん）
ヒモとどんな生活をしてるの？
スミレさんは、平日仕事なので朝は早起き。
会社に行く前にある程度仕事を済ませたくて、メールのチェックをするため5時に起き、8時前には出勤します。
彼は、明け方の3時、4時、5時まで、ビール飲みながらユーチューブ見てる。
「俺には俺のリズムがある」と。
「ダメな奴ほど、俺には俺のリズムがあるって言うんですね」（山ちゃん）
スミレさんの起床とともに、ヒモは床につく。
スミレさんが働いている間、ヒモは寝ている。
旅行とか行ったりしない？
年に何度か旅行に行きます。
旅行の費用も、当然スミレさんが払います。
ゴールデンウイークに熱海に行きました。
でも、彼はそこでもユーチューブばかり見てて…
スミレさんはもっといい時間を過ごしたいのに、せっかく忙しい中、一緒に旅行に行ったのに。
スミレさんがお金を払っているのに、あんまりじゃないかと。
納得いかないけど、そこで戦うエネルギーは無駄なので、仕事のためにとっておく。
ヒモの彼が登場
登場するなり「うちの財布がお世話になってます」
「聞きました、今の第一声。うちの財布がお世話になってます…」（山ちゃん）
「なんか、腹立ってきた」（YOUさん）
スミレさんのヒモ、タケシさん（仮名）。
もうすぐ40歳。
たまのアルバイトで稼ぐ年収は100万円強。
その収入は、自分の趣味のバイクや飲み代に消えていくそう。
好きな言葉は「明日は明日の風が吹く」
離婚歴あり。
彼女がお金を払うことはどう思う？
「うーん、まあ。そうなるべくしてなったかなあと…」（タケシさん）
以前はヒモ体質ではなかったのですが…
「うまいこと言って彼女からお金を出せようっていうのは、昔からちょっと…」（タケシさん）
彼女のこと愛してる？
もちろん、彼女として好きになっているんですけど…
「けど？」（YOUさん）
「最初、知り合った時に、働いている身なりや仕事の事を聞くと、なんか…良さそうだなと」（タケシさん）
「ちょっと、良さそうだなってのは、自分にとって？」（YOUさん）
居心地が良さそうだなと思ったそうです。
「そういうアンテナがビンビンなんだ」（YOUさん）
ヒモで卑屈になることはないの？
「ないっすね。彼女のお金で楽しく過ごすのが彼女への恩返し」（タケシさん）
「熱海旅行、もっと楽しんでよ」と言われ、楽しめなかった理由を説明。
旅行先を探したのはタケシさん。
ゴールデンウイークは混んでて、なかなか良い部屋が取れませんでした。
その部屋をチョイスした自分に腹が立ったと。
また、ゴールデンウイークの繁忙期にしか行けない彼女にも腹が立ったと。
彼の不満とスミレさんの不満とはかなりずれていました。
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バイクは買わせたの？
「そうですね」（タケシさん）
ツーリングは気持ち良いよと、夢を見させて買わせた感じです。
でも、一回も一緒に行ってないし、実は、2人乗りが出来ないバイクでした…
彼女の誕生日はどうなってる？
年に一回のスミレさんの誕生日でも、タケシさんのヒモっぷりは炸裂！
食事代、まさか私払わなくていいよね？と思って待っていたら…
「俺払うの？払えるけど、払ったらまた借りるよ」って。
ベッドに入って「もうイヤだ！」と思ったスミレさん。
特別な日を「毎日と一緒」と思われるのが寂しかったのです。
★
ヒモと暮らしていた別の女性
ヒモと暮らしていた女 マキさん（仮名）30代。
同級生のヒモと13年交際。
友だちに「ヒモ製造の匠」と言われた。
高校時代から付き合っていた彼が大学受験に失敗。
浪人生になり「お金がないから会えない」と言われると、自分のバイト代からお金を出すことに。
しかし、それでヒモが覚醒してしまいました。
彼が共通の友達と飲んでいると、終電くらいで飲み屋に行って、彼の分のお金を払って連れて帰る…
1杯も飲まずにお金だけ置いていったこともあるとか。
マキさんの卒業から遅れて3年後、彼も大学を卒業。
しかし、就職はせずに「純文学の作家になりたい」と。
マキさんの誕生日には、落ちていた木の枝を「誕生日プレゼントだ！」と渡しました。
一周して「このクズすごいな」と。
★
昔からこういう男性を選ぶタイプ？
20代後半から30代は、尊敬から恋愛に変わっていく感じでした。
教わることが多い人との恋愛は、自分が向上する気がしていました。
40代の今は、同じように働く同年代との恋愛は、うまくいかなくなりました。
仕事が大変になるにつれ、他人のために時間を費やせる20代とは違っていました。
結果「仕事が好き」になってしまいました。
部下におごるような立場になり、誰かにごちそうしてもらうのが心地悪くなりました。
そういう中で「甘え方がわからなくなった」のかなと。
昔みたいにモテるチャンスもなくなってしまい、恋愛で求めるものが変わっちゃったのです。
ヒモの彼はどこがいい？
時々、どこが良いのかわらなくなります。
タケシさんは料理が上手で、ご飯を作って待っていてくれます。
彼の料理する姿をワインを飲みながら見る時間がクールダウンの時間で、仕事から気持ちを切り替えられます。
家庭菜園などもしています。
料理の画像をヒモキンとしてアップしたら良いと。
「彼女のお金で松坂牛買ってみた」（山ちゃん）
いろんな経験をして、求めるものが変わったから一緒にいられる。
若い頃のように、きれいな部分を見せる必要がなくなった。
なんでも面白いと思ってくれて、床で大の字で寝ていても「おもしれえな」と言ってくれたり。
「こんなんでいいんだ」とすごい楽です。
結婚は？
「なるようになるのかなあ。なんか、背負いたくないんだよなあ」というタケシさん。
「この社会の中で一度も結婚していなくて独身というのは恥ずかしい」というスミレさん。
一度は結婚指輪をしたいなとは思っています。
彼が、少なくてもいいから定収入を得られるようになったら「家族」になれるのかなあと。
「クリスマスに指輪を買って」と言われ「はい」というタケシさん。
結婚すれば、バイクのローンの負担も気にならなくなるからと。
「過払い金請求の話を聞いてるみたいな」（山ちゃん）
両親に紹介したの？
お母さんにヒモとの交際を伝えたら「すごい複雑」と言われたまま、3か月も口を利かず…。
お父さんは、最近交際のことを知りました。
お父さんからのメールには「お母さんから聞いたよ。幸せになるんだよ。応援します」と。
両親のことを思うと、いつまでも心配をかけて親不孝だなと思うスミレさん。
指輪を買うと約束したタケシさんは、この番組に出てちょっと変わったのかも知れません。
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