子どもの脳を変形させるマルトリートメント(不適切な養育)2017年10月28日 世界一受けたい授業まとめ
2017年10月28日放送の「世界一受けたい授業」より
今話題の本「子どもの脳を傷つける親たち」が15分でわかります!
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あなたは、マルトリートメントという言葉を知っていますか?
マル…「悪い」トリートメント…「扱い」
マルトリートメント…「不適切な養育」
「あんたバカじゃないの?」などの心ない言葉や暴力、育児放棄などの子どもを傷つける行為のことをマルトリートメント(不適切な養育)と言います。
実は最新の研究で、子どもの脳は極度のストレスを感じると、その苦しみから逃れようと自ら変形してしまうことがわかりました。
すると、成長してから「うつ病」になったり、視覚野・聴覚野などの各部位に影響する危険性が!
児童虐待に関する相談件数は、24年間でおよそ80倍に増加しました。
このマルトリートメントが深刻な問題になっているのです。
皆さん「我が家は虐待とは関係ない!」と思っていませんか?
あなたの何気ない一言や行動が、子どもの脳を傷つける虐待になっているかも知れません。
家で頻繁に見ると、子どもの脳が変形する「あること」とは!?
家で「あること」を頻繁に見ると、子どもの脳が変形し言葉の理解力が低下する危険性があります。
それは【夫婦喧嘩】です。
激しい夫婦喧嘩を頻繁に見て育った子どもは、脳が「その景色を見たくない」と、視覚野の一部「舌状回」という場所が、正常なときより9%減少します。
すると、語彙・理解力などが低下してしまうことがわかっています。
教えてくれるのは、「子どもの脳を傷つける親たち」の著者で福井大学教授の友田明美先生(56歳)。
ハーバード大学との共同研究で1500人の脳をMRI調査した先生が、「危ない子育て」を教えます!
子どもを叱るときに絶対に言ってはいけない言葉とは!?
夫婦喧嘩はメールで
夫婦喧嘩が子どもの一生を左右するかも知れません。
子どもに見られないようにメールなどで喧嘩をするのが良いでしょう。
今回は、先生の調査で私たちが知らずにやっているマルトリートメント(不適切な養育)をランキング形式で紹介してくれます。
知らずにやっているマルトリートメント(不適切な養育)第5位「過干渉」
自己管理ができる年齢の子どもに、いきすぎた管理をしていると、「信用されていない」と子どもは思い、危険や恐怖心を感じる脳の「偏桃体」と呼ばれる部分が変形、大人になったとき、いつもビクビクした人間になってしまいます。
何か心配になってもグッとこらえて、「本当に子どものためになるのか?」と考えてから声をかけてあげてください。
知らずにやっているマルトリートメント(不適切な養育)第4位「長時間のスマホ」
忙しいとき、静かにさせたいとき、スマホやタブレットを渡していませんか?
現在、3歳児の47.5%、9歳児の89.9%が、スマホなどでインターネットを使っています。
しかし、長時間スマホを使っている子は、親とのコミュニケーションが極端に減少。
右脳と左脳をつなぎ、感情をコントロールする脳梁という部分が縮小してしまいます。
その結果、集団行動ができなくなってしまうのです。
1日1時間など、必ず時間を決めて渡すようにしましょう。
知らずにやっているマルトリートメント(不適切な養育)第3位「お風呂あがりに裸でウロウロ」
お風呂あがりに裸でウロウロすることは、何でもないように見えますが、万が一、子どもが本当に嫌がっているのにこれを続けると、立派な性的マルトリートメント。
これ以上見たくないと、視覚を司る視覚野が変形し、記憶力や認識能力が低下してしまいます。
きちんとコミュニケーションをとって、嫌だなって子どもが思っていたら、必ず脱衣所で着替えるようにしましょう。
成長過程にある子どもの脳はとても柔らかいので、回復力を持っています。
子どもが洗濯物のお手伝いをしてくれたとき、「ある言葉」を使って褒めるだけで親子関係はグッと良くなります。
それは「助かったよ」の一言。
お父さん・お母さんが「助かったよ」と感謝を正直に伝えることで、子どもは「自分が役に立っている」と思います。
それは脳にとっても、良い意味で響きます。
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知らずにやっているマルトリートメント(不適切な養育)第2位「兄弟・友だちと比較する」
他の人と比較しながら叱ることは、子どものプライドを傷つけ、脳に重大なダメージを及ぼします。
結果的に、喜びや快楽を感じる線条体と呼ばれる部分が働かなくなってしまいます。
成長してから、アルコール依存や薬物中毒にかかる危険性が高まるのです。
子どもは、一人一人何もかもが違います。
絶対に誰かと比較せず、本人とだけきちんと向き合いましょう。
知らずにやっているマルトリートメント(不適切な養育)第1位「感情に任せた暴言」
「あんたなんか産まなきゃよかった」などの言葉。
実は、体への暴力よりも、言葉の暴力のほうが脳へのダメージが大きいことがわかっています。
暴言を受けた子どもは、聴覚を司る聴覚野が肥大、耳は健康でも音が聞こえなくなってしまう「心因性難聴」を患った例もあります。
それでも、どうしても子どもを叱らなければいけないときは、「あること」を心がけながら叱れば、子どもの脳は傷つきにくいのです。
それは「60秒以内で叱る」こと。
60秒を超えるお説教は、感情的になっていることがほとんどです。
それはただの暴言にしか過ぎません。
60秒以内にポイントをしぼって叱ることがおススメです。
普段から脳を活性化させるには!?
普段の会話のときに「あるコツ」があります。
それは「子どもの言った言葉を優しく繰り返すこと」です。
子どもが話したことをしっかり繰り返してあげてください。
親が自分の話を理解していると思えば、子どもはどんどん積極的に会話をするようになります。
すると、脳の前頭前野が正常化するという研究結果が出ています。
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