親に人生を狂わされた子どもたち《NEWSな2人》
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2017年1月20日放送「NEWSな2人」より
【NEWSな2人】…NEWS小山慶一郎と加藤シゲアキが、激怒する若者たちのデモ隊と向き合う「デモ・バラエティ」。
子どもへの虐待や介護疲れによる殺人など、今増えている親子問題の悩み。
いったい、親に人生を狂わされた若者たちの怒りとは！？
子どもは親を選べないの？
闇を持つ親子関係に直撃！
キラキラネームのせいで人生を損している！
1996年頃から流行したキラキラネーム。
【2016年のキラキラネームランキング】
1位 唯愛（いち・ゆめ など）
2位 碧空（みらん・あとむ など）
3位 優杏（ゆず など）
4位 海音（まりん など）
5位 奏夢（りずむ など）
キラキラネームが原因の問題…「病院で名前が読めないことから、本人確認ができず、手術を始められなかった」
キラキラネームで悩む人も多く、成人してから改名する人も増えています。
スタジオに来た26才の男性の名前は「飯塚・甲子園」さん。
小さいころからバットとボール。
できるスポーツも限られ、甲子園という名前だからサッカーなんてできません。
応援するチームも限られます。
阪神タイガースが最下位の時のあだ名は「最下位」。
親はどんな想いでキラキラネームをつけるのか？！
甲子園さんのお父さんは、大の阪神好きで知られるあの人。
たけし軍団の「ダンカン」さんです。
そしてダンカンさんが登場し「不満あるの？」と息子に直撃。
息子に甲子園という名前をつけたのには、ある熱い想いがありました。
甲子園は阪神タイガースの聖地。
全国の高校球児が目指すところです。
「その名前を頂いたことにお前、感謝しないとさ」（ダンカン）
親子は年齢を重ねると、だんだんと心が離れていきます。
でも、「甲子園という名前をつけ、お互いに阪神ファンになれば、いつまでも野球の話を一緒に共有できるから」と。
毒親とは！？
スタジオに「毒親専門家」毒親問題専門カウンセラーの影宮竜也さんが来ていました。
【毒親とは】…子どもに悪影響を与える親のこと。「過干渉」「精神的な暴力」など。
影宮さん曰く「キラキラネームは一概に悪いとは言えない」
大企業などの就職活動時に、名前をすぐに覚えてもらえるという利点も。
名前以外にも親のせいで被害が…
甲子園さんは名前のほかにも…
「ダンカンの息子」ということでめちゃくちゃ言われてしまいます。
たけしさんの「ダンカン馬鹿野郎」を言われたりします。
また「芸人の息子なんだから、面白い事できるだろ」とむちゃぶりされたり。
Mr.マリックの娘の悩み
Mr.マリックの娘で歌手のLUNAさん（36歳）。
Mr.マリックと言えば、1990年代に超魔術というキャッチコピーで活躍したマジシャン。
LUNAさんは小学校時代、24時間マジックを求められました。
給食にスプーンが出てくるので、「お父さんに曲げてもらってこい」と毎日言われました。
ジャニーズになりたいと言われたら？
加藤シゲアキさんから小山慶一郎さんへの質問。
子どもに「ジャニーズになりたい」と言われたら？
「いいけど、週末はなくなるよ（レッスンがあるから）」（小山）
正月はカウントダウンコンサートがあるので、家族とは一緒に過ごせません。
「親の介護で決められた仕事」
自営業・中井尚広さん（仮名・25歳）の抱える問題は…
「親の介護で決められた仕事」
11歳から21歳の間、父親の介護をしていました。
人工透析をしていたお父さん。
【人口透析とは】…肝臓機能を人工的に代替し、血液の浄化を行う治療法。
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病院への送迎、トイレの補助、入浴の介助などをしていました。
段々と容体が悪化し、4年前にお父さんは亡くなりました。
実家は飲食店を経営していましたが、不況で借金が増え、そんな中でお父さんが倒れてしまいました。
そのため、自分のやりたい仕事を諦め、借金返済のために親のお店を手伝うことになりました。
親の介護のために仕事を辞める介護離職者数は、年間約10万人。
高齢化社会が進む中、深刻な社会問題になっています。
若年性認知症の母のために仕事を辞めた男性
母親の介護のために仕事を辞めた男性を加藤さんが取材。
話を聞いたのは、金井隆彦さん28歳。
現在は母親を介護施設に預けていますが、2年前まで自宅で介護していました。
金井さんが仕事を辞めたきっかけ、そこには何があったのでしょうか？
金井さんが働き始めて1年目のとき、母親の様子がおかしいことに気づきました。
真っ暗な部屋で一人でいるということが起こり始めたのです。
お風呂の水を何度もためたり、ちょっとしたことで怒ったりすることが頻繁に起こるようになりました。
病院で診断してもらうと、「若年性認知症」という診断結果が。
【若年性認知症とは】…64歳以下で発症する認知症。記憶障害や言語障害を誘発。
発症すると、日々の生活に支障をきたし、介護が必要とされるケースが多いです。
金井さんのお母さんは、55歳という年齢で認知症を発症しました。
当時は、お母さんが自宅に残り、他の家族は仕事に出かけるという普通の生活をしていました。
認知症発症後も、父と金井さんはそれぞれ仕事に行き、母は家に1人で残る生活が1年続きました。
しかし、母が一人でいたとき、火の不始末により自宅が全焼。
それをきっかけに、当時24歳だった金井さんは、2年間働いていた仕事を辞め、自宅で母の介護に専念することにしました。
経済的に、父親が働いていたほうが安定するという理由から、金井さんが仕事を辞めました。
母が病気になったから、すぐに施設に預けるという気持ちにはなかなかなれませんでした。
しかし、一人で介護するのは、想像以上に過酷でした。
昼夜を問わず起こる徘徊、一人でできなくなったトイレの介助。
母につきっきりで、プライベートもなくなった介護生活は2年間にも及びました。
しかし、介護生活3年目に母親の病状が悪化。
自宅の中で騒いだり、理解できないことが増えてきました。
普段の生活で意思の疎通がほとんどできなくなり、介護施設に預けることを決意しました。
預けることに申し訳ない気持ちでいっぱいだったそうです。
「そこで自分が耐えることができたなら」と、今でも考える金井さん。
時間を見つけては、母に会いに行く生活を続けています。
介護はゴールが見えない
加藤さんは、介護施設で実際に介護を経験してみました。
肉体的な疲労もそうですが、精神的な疲労も大きいと実感しました。
今まで「自分にしてくれた」存在の親に「してあげる」ということを想像していなかった。
そしてゴールがない…
ゴールがあるとしたら、それは一番悲しい結末を意味しています。
父のせいで対人恐怖症に
学童指導員わたるさん（26）の訴えたいことは…
「父親の暴力」
わたるさんが小学生のころから暴力が始まりました。
基本的には母親が殴られたり蹴られたりしていました。
それを助けにいくと、わたるさんもやられました。
日を追うごとに、わたるさんも殴られたり蹴られたり…。
年々、親の虐待は増えていて、2015年に虐待の相談に訪れた子どもの数は37020人。
中学2年生のとき、限界を迎えたわたるさんは家出をしました。
公園で野宿したり、水道で体を洗ったり…
その後、母と父は離婚しました。
父親の暴力から逃げるため転校。
しかし、暴力のトラウマから、他人と目を合わせることができない「対人恐怖症」になりました。
父のせいで他人とうまくコミュニケーションがとれなくなり、今は怒りしか出てきません。
小山慶一郎も虐待の被害者だった
小山さんも、わたるさんとほとんど同じ経験をしていました。
小学校5年生のとき、母親を守るため父親に「お前、出てけ！」と、小山さんが離婚を決めました。
母親に「別れろ！」と。
「親父といても母ちゃん、幸せになれる気がしない」（小山）
小山さんも、父をずっと憎んでいたし、会いたくないし、話したくなかったのです。
「でも、どっかのタイミングで、親父の気持がわかっちゃうときがある」（小山）
小山さんは父と会い、想いを全部吐き出したそうです。
「そしたらすっきりするし、男同士の話が出来ちゃう」（小山）
「ふざけんなよ、親父」と…
「そうするとわたるくんは、何かから救われる気がします」（小山）
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