林修 初耳「スキャンダル日本史 第5弾 大奥が”ホスト僧侶”と禁断愛」
2017年5月28日(日)放送「林先生が驚く初耳学!」より
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ホストで人生を狂わせた女
スキャンダル日本史 第5弾
歴史を動かしたのにも拘らず、教科書には絶対載らない泥沼スキャンダルが今回も続々。
今夜のナビゲーターは、女優・櫻井淳子さん。
今回のテーマは「ホスト狂いの女」
現代も度々週刊誌を賑わす「ホストで人生を狂わせた女」。
実は、江戸時代の大奥にも、ホストに狂った女たちがいました。
舞台は将軍・徳川家斉の時代
騒動が起きたのは1803年、11代将軍・徳川家斉が実権を握っていた時代。
家斉は、正室以外に側室が40人いて、55人の子どもを産ませました。
家斉の在位期間は、征夷大将軍の中で一番長い50年でした。
家斉はお金をたくさん使い、それが原因で徳川幕府が傾いたとも言われています。
逆に言えば、家斉がお金を使ったおかげで町人にお金が流れ、化政文化という浮世絵や歌舞伎などの町人文化が栄えたと言う事もできます。
大奥女中 ゲス坊主に首ったけ事件
江戸時代、庶民の心の拠り所だったのが、仏を祀る「お寺」でした。
庶民は必ずどこかのお寺に所属し、度々 参拝や説教を聞きにお寺に出かけました。
ところがその中に、参拝に訪れた女性に対して、特別なおもてなしを行っていた「不届きなお寺」があったのです。
それはまるで、今でいう「ホストクラブ」のような状態だったとか。
延命院のイケメン住職・日道
事件の舞台になったのは、江戸の谷中にあった延命院。
このお寺でお勤めをしていたのが、33歳のイケメン住職・日道。
生まれながらに容姿端麗、さらに役者上がりという異色の経歴の持ち主。
そのイケメンぶりが噂となり、延命院には日道目的の女性参拝者が増えていきました。
なかでも、日道に夢中になったのが大奥女中。
大奥は、男性の立ち入りが禁止。
そして、女中たちも原則的に外出禁止。
男性とはほとんど交流できないようにされていました。
そんな、禁欲生活を強いられていた女中たちにとって、お寺にいるイケメン住職は憧れの存在。
「相変わらずおキレイですね」
日道の甘い言葉に次々と心を奪われていったのです。
ホストのごとく、女中の心をつかんだ日道は、あることを思いつきます。
「この女たちを利用してやろう…」
寺の地位を向上させるため、大奥女中を利用しようと、邪まな野心を抱きました。
ここからが、大奥を巻き込んだスキャンダルの始まり!
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日道の特別サービス
「よろしければ、本堂の中で参拝しませんか?」
女中を誘いだした日道、その先にあったのは布団。
「特別ですよ」
甘いマスクと巧みな話術を武器に、次々と大奥女中を口説いていったのです。
日道の特別サービスは、大奥でも評判を呼び、寺の人気も右肩上がりに。
しかし、幕府も黙ってはいませんでした。
寺社奉行の脇坂安董
頻繁に出入りする女中たちを不審に思ったのが、寺社奉行の脇坂安董(わきさかやすただ)。
大奥女中と住職のスキャンダル、これが事実なら、大奥の存在をも揺るがしかねない一大事。
しかし、簡単に捜査できない事情がありました。
大奥女中も住職も高い地位にあるため、「捜査したけど何も出てきませんでした」では、脇坂もタダでは済まされないのです。
脇坂は、どのような手法でスキャンダルを暴いたのでしょうか?
ゲス坊主、ついにお縄頂戴に
脇坂は証拠をつかむために、大奥女中の付き人に家臣の妹を紛れ込ませて、潜入捜査をさせたのです。
その結果、本堂の中に密会用の隠し部屋があることが判明しました。
さらに、大奥女中が日道に宛てたラブレターも押収。
確固たる証拠をつかんだ脇坂によって、ゲス坊主・日道はお縄頂戴になったのです。
後の調べで、日道と関係を結んだ女性は、なんと59人も!
その中には、還暦の老女がいたことが判明しました。
まさに江戸中を騒がせたゲスホストだったのです。
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