「相関アリ」キラキラネームと低い学力
2017年9月24日(日)放送「林先生が驚く初耳学!常識を覆すイマドキの教育ベスト10」より
キラキラネームと学力の関係
キラキラネームとは、漢字を見ただけではさっぱりわからない名前や、音の響きに強引に当てはめた個性的な名前のことです。
「偉人(ぐれいと)」「姫星(きてぃ)」「誕生(ばーす)」「光宙(ぴかちゅう)」
「一心(ぴゅあ)」「大賀寿(たいがーす)」「勝利生(まりお)」「礼(ぺこ)」
「月下美人(はにー)」「詩(ぽえ)」「一二三(わるつ)」「里羅楠(りらっくす)」
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2000年代に入って目立つようになり、今ではすっかり定着しています。
こうしたキラキラネームに近年、ある変化が起きていると言います。
たとえば、「創夢」という名前を「はじめ」と読ませたい。
「はじめ」という名前はそれほど珍しい名前ではありません。
けれども、読めないような漢字を組み合わせるという名付けが非常に多くなっています。
以前は、「葉萌仁(はーもにー)」「美音楽(びおら)」など音に合わせた漢字を選ぶことが多かったですが、ここ数年は「空翔(つばさ)」「大空(はるか)」など読めない漢字をあてるようになって益々エスカレート!
しかし、キラキラネームには、受験で差別を受けたり、いじめの原因になったり、就職で不利などのデメリットが。
最近では、名付けた親の責任だとして批判されることも増えてきました。
林先生によると、まだキラキラネームという名前が無かった20年前、テストを行なって順位を出したとき、途中まで名前を読めたのに、途中から突然読めなくなってきたそうです。
今年の東大合格者の名前を全部出してプロデューサーに名簿を渡したところ「全員名前が読めますね」と。
点数と名前には、ある程度の相関関係があると林先生は言います。
ただ、本人には全く責任はありません。
固有名詞という意味をあまり考えない親がいると。
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「キラキラネームと低い学力に相関がある」、これは、名前の本当の役割を親が理解しているかがポイントです。
とにかく個性を、というイマドキの風潮を覆す林先生の考えとは!?
命名=分節である
ある集団を区切るときに名前を付けます。
「動物」と「植物」に分けます。
「動物」は「ほ乳類」と区切られます。
「ほ乳類」は「犬」と区切られます。
「犬」の中に「ポメラニアン」があって、林先生の実家の犬の名前「ポン」ちゃんが最後に出てきます。
つまり、最後に出てくるのが固有名詞です。
「犬」という普通名詞には、頭の中で浮かぶイメージがあります。
それでは「ポン」というイメージが湧くでしょうか?
つまり、固有名詞は意味を持たないのです。
固有名詞は、ある一つのものを特定して指示する機能があります。
パッと見て「これ誰?」と特定できない名前をつけることが、果たして固有名詞の在り方に則しているのかというのです。
指示機能を持たないキラキラネームが、こんな問題を招くこともあります。
医療関係者のツイッター
実際の医療現場からツイッターに挙げられた声。
「キラキラネーム、頼むからやめてください。救急隊から患者情報入電の際、通常使う漢字で常識的な読みでないと患者IDを作り間違えます。あとで作り直すと2つのIDが出来て取り違えの危険性が増します。電話で伝わる名前にしてください!!」
名前が読めないことで、現場が混乱している実情が訴えられています。
本来、名前という固有名詞が持つ役割を理解した上で命名するべき、と林先生は言います。
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