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本能寺の変の謎に迫る!(古舘トーキングヒストリー「戦国最大のミステリー 本能寺の変 完全実況」)

投稿日:

2018年1月6日に放送された「古舘トーキングヒストリー~戦国最大のミステリー 本能寺の変、完全実況~」。
しゃべりの伝道師である古舘さんが、臨場感あふれる実況をしながら歴史の謎をドラマで再現する「古舘トーキングヒストリー」の第2弾。
前回は2016年12月10日放送の「~忠臣蔵、吉良邸討ち入り完全実況~」でした。
最新の研究でわかった「忠臣蔵」の新事実 古舘トーキングヒストリー

今回は、日本史上永遠のミステリーと言われる「本能寺の変」。
放送を見逃して残念に思っていたのですが、丹念に文章にしてくださった方のサイトから引用させていただきます。
古舘トーキングヒストリー~戦国最大のミステリー 本能寺の変、完全実況~

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古舘トーキングヒストリー~戦国最大のミステリー 本能寺の変、完全実況~

◇出演者
【MC・実況】古舘伊知郎
【スタジオゲスト】大地真央/東山紀之/磯田道史/カンニング竹山/秋元真夏(乃木坂46)

◇出演者2
【ドラマパート】
明智光秀…大杉漣
織田信長…筧利夫
斎藤利三…津田寛治
森蘭丸…中尾暢樹
織田信忠…福士誠治

(燃える音)

(古)本能寺
紅蓮の炎に包まれています。

光秀 謀反人 裏切り者 そして 信長 悲劇の英雄…。
そんな単純な話じゃない!

実は 天下統一で 新しい国家 日本をつくろうという点で 2人は似た者同士 二人三脚でありました。

しかしながら 天下統一の仕方 その考え方で 途中から 大きく分かれてしまいました。

信長は 性急に 国家 日本を統一して 己自身の単独支配によって 強い国家を つくろうとしていた。
しかしながら 一方の光秀は 既存のシステムを壊さず 秩序を重んじて 伝統的な様相の中で 新しい日本をつくろうと 模索していた。

徹底的に分かれた。
まるで 日本の中世と近世が 火打ち石のように ぶつかってしまったのであります!

地響きがして参りました。
そして 天下を揺るがす足音が近づいて参りました。

この桔梗の旗印が かすかに風をはらんでいます。

そう 明智光秀の軍勢であります。
日本が 大転換の時を 迎えんとしております。

この長~い隊列
まるで 万里の長城が 動き出したかのようであります。

先頭から最後尾にかけまして およそ9キロという長い隊列。

そして その数は1万3000の兵が まさに 運命の行軍をしている最中という事になります。

さあ この隊列を率いている明智光秀の姿が見えて参りました。

光秀 数えで67歳。
そして 一方の信長は 数えで49歳。
光秀 18も年上であります。

本能寺の変 イコール 天下の謀反人 明智光秀
そんなイメージが定着して久しいわけですが 果たして そうであったのか?

謀反とは 君主に背いて 家臣が兵を起こす事。

その定義に則れば 少なくとも この光秀の心中には 謀反の文字など 全くなかったのではないか?
その視座のもとに 真実を追究して参ります。

私 古舘伊知郎 まさに 日本史上最大のミステリーの中に迷い込んでしまいました。

(光秀)止まれ!

すでに 光秀は 京都 本能寺を見据えているのか?
あの信長が起こした怒涛のごとき歴史のうねりをここでせき止めんとしているのか?

皆さんは 本能寺の変について どれだけ知っていますか?
日本史上最大のミステリーともいえる本能寺の変。

なぜ 明智光秀は 主君 織田信長を討ったのか?

光秀の動機を巡って これまで あらゆる説が飛び交ってきました。
最近 話題になったものでは 光秀と徳川家康が協力して信長を討ったとされる

さらに 昨年には 本能寺の変の直後に 光秀が反信長派の武将に送ったとされる書状の原本も発見されました。
この書状をひも解くと 追放された足利義昭を京都に呼び戻し 室町幕府を立て直そうとしていたという説も浮かび上がるそうですが その真偽は わかりません。

しかし この番組では 専門家の監修のもと 様々な文献をひも解きそれを繋ぎ合わせる事で 誰も語らなかった本能寺の変の3日間の新事実を完全再現します。

従来のドラマなどでは 光秀が 軍の前で「敵は本能寺にあり!」と言うシーンが印象的ですが…。
実際の行動は…。

光秀は 京にて 信長公を討つ決意である。

(斎藤利三)
殿… 正気にございますか?

光秀が信長を討つ事を最初に伝えたのは 4人の家臣のみ。
いつ この4人に伝えたのか?
そして その動機に迫ります。

従来のドラマなどでは 本能寺の変は 夜中に行われていたというイメージが強いですが…。
実際の行動は…。

本能寺 朝4時半。
静謐な世界です。

従来のドラマですと 本能寺の変は夜となっておりますが 実は夜明けだったのであります。
本能寺の変は 朝 決行された。

そして 光秀が いかにして軍勢を京へ向かわせたのか?
真実に迫ります。

信長は 死を覚悟して 「人間五十年」と 炎の中 舞ったシーンが印象的ですが…。
実際の行動は…。

撃て!

(織田信長)おおっ!
(森 乱丸)上様!

お下がりください!
上様 早く!
早く!

信長は 明智軍に 瀕死の状態に追い込まれ 致命傷を受けていた。
今まで語られなかった信長の最期に迫ります。

物議を醸してきた本能寺の変の疑問点。
今夜は忠実なドラマでその謎に迫ります。

さらに この番組では歴史学者 磯田先生を迎え 本能寺の変の黒幕 つまり 真の首謀者は光秀ではなく 光秀を操った者がいるという説にも迫ります。

信長が殺された事で一番得した男は 結果的に言うと家康なんですよ。

それで 家康は このあと信長が死んだ事で 信長が持ってた甲斐 信濃という武田が昔 持ってたところが空いちゃうんですよ。
これを取りに行ける上に…。

一方 僕が疑うのは秀吉なんです。
光秀の軍と秀吉の軍は 事件が起きる前から密接に連携をしてるんです。
ですから もし その中に誰か 使いを渡してたら これからやるぞというふうな相談事を やってなかったとは言えないんです。

歴史が動いた その瞬間 一体 何が起きていたのか?
古舘伊知郎が その一部始終を実況します。

さあ 今夜は 本能寺の裏門から ゲストたちと事件の真相に迫ります。
スタジオの皆さん どうぞ よろしくお願い致します。

今日はですね 本能寺の変 どっからどこまで描くかって難しいところなんですけど 本能寺の変があった その日 本能寺が燃えるまでの丸2日間 前々日から本能寺が燃えるまでの丸2日間を 完全実況しようという試みで そこから 磯田先生の解説含めて しつこいようですけど 本当はこういう事だったんじゃないか っていうようなところに迫りたいんですね。

よく善悪で 昔の観念で言ったら 家来が主君を倒したら そっちが悪だって決めるんですけれども
でも そうじゃないでしょうね。

きっと あの信長を倒すまでには 実は そうせざるを得ない理由が光秀の側にもあったでしょうし 信長の側も 殺されてしまうような事を やっぱりしてた理由を探るべきだと思いますね。

そうなんですよね。 でも こういうふうに先生が言うとね 誤解する方いるんですよ。

例えば 色んな諸説 出てますから 「本能寺の変の真実ってこうだったんでしょ」って

色んな説に乗っかる場合あるんですけど どれでもありません 今日やるのは。
どれでもありません。

それで 織田信長って なんで あんな変わり者だったの?
光秀は ホントは こういう動機があったんだろまで迫ります。

今は言えません 2時間ですから。
今 言っちゃったら終わっちゃうので 今は言えないんですけど…。
とっておきます。

それでは ここで 今夜の『トーキングヒストリー』をより楽しむために 本能寺の変の基本情報について 簡単にご説明しましょう。
スタジオの皆さんはどれだけ知っていますか?

中学校の教科書を見てみると…。
…とあります。

時代は今から およそ430年前の戦国時代。
当時 天下統一目前だった織田信長が 家臣の明智光秀に襲撃された事件。

日本史上最大の謀反とも呼ばれますが 果たして その現場では何が起こっていたのか?
さあ ここからの実況ドラマをより楽しむために 本能寺の変のちょっと不思議なところを 磯田先生と共に見ていきましょう。

ここが変なんだと 本能寺の変は。
なんでかっていうと 軍勢の差なんですよ。

大体 あの… 皆さんの中で イメージこんなものかな?っていう。
明智側の軍勢 このくらいの人数。

それから 信長側はどのくらいいたのかと。
どんなイメージ持ってますか?
ちょっと自由に言ってみてください。

(東山)少なかったんですよね 信長の方が かなり。

(大地)すごく少なかった…。すごく少なかった。

(大地)100人もいなかった…。

うーん ちょっと いいとこですね。いいとこですね。
もう ほぼ当てられちゃいました。
そうなんです。当てられちゃいました。

これ ちょっと 不思議じゃないですか?
なんで 100なの? と。

本能寺とはいえ なんで100なの? と。
用意周到なね 信長が…とか思ったりも。

それにしても 1万3000って すごくないかと。
どうして この軍勢を率いるにまで 光秀至ったの?

のちほどまた 磯田解説があります。

(秋元)気になりますね。

それから これ どうでしょうか?
本能寺の変って 夜 決行されたと思ってる人 意外に多いじゃない。
(竹山)夜だと思ってますよ。

思ってますか?
(秋元)夜じゃないんですか?

ありがとうございます。
ありがとうございます。

夜じゃありません。
ええーっ!?

朝です。
(秋元)朝!?

夜のイメージが完全にありました。

朝がよかったんですね 結果的には。
よかったっていうのは 光秀側につきすぎてるのかもしれませんけど。

朝だったからこそっていうとこ 出てきます。
朝じゃないといけない理由があったんです。

ええーっ!?
あったんです。

これは どうですかね?
本能寺は燃えたわけですね。
これは あまりにも有名ですけど。
誰が 火を放ったっていうような イメージありますか?

信長が自分で放った…。

自分自身でですよね?

ああ~ これは ちょっと…。

(磯田さん)これは ちゃんと知ってると思います 多分。

ちょっと これは私も強引すぎました。
じゃあ なんのために 信長が自ら火を放ったかという事はどうでしょう?

そこまでは 全然知らなかった…。
(磯田さん)それも考えたいですね。

(竹山)自分を消すって事ですか?
自分を消す…。
それか 逃げる。

燃やしてる間に逃げる 後ろから。
とんでも説ありますけど 逃げられなかったんですよ。

(東山)結局 あれですよね。
信長の骨っていうのは 見つかってないんですもんね。

そうなんです。
だから もしかしたら逃げたんじゃないかっていう説ありますけど。
この番組では その説はあまりにも突飛すぎるんで とっておりません。

ただ 信長が火を放つ理由があったという事。

いいところきました。
さすが 竹山君いいとこきました。

まもなく始まる実況ドラマ。
それでは見どころを紹介しましょう。

舞台は 本能寺の変 2日前。
信長が本能寺に到着するところから始まります。

当時の本能寺はどんな場所だったのでしょうか?
そして 信長は その本能寺に 何をしに来たのでしょうか?

それでは およそ430年前に 時計の針を戻してみましょう。

上空 ドローンカメラが見た本能寺です。
寺というよりも要塞のようにも見えて参ります。
信長が京都に来る時は常宿としていました。
そして また 公家たちとのほほ笑みを浮かべた 交渉の場でもあったのであります。

(磯田さん)
「これ 画期的ですね」

「あの…カラーで こういうふうに 本能寺の精密な復元が流される事っていうのは あんまりなかった事ですから」

実は この当時の本能寺 今は存在しません。
正確な見取り図も残っておりません。
そのため 当番組では有力な説を徹底的に検証致しまして 現在考えられる最新の学説に則って再現致しました。

広さ 東西に120メートル南北に200メートル。
ちょうど永田町の国会議事堂がすっぽりと入る大きさであります。

周りはうっそうとした樹木を植え込んで 外から中が見えないようになっている
『ノルウェイの森』ならぬ 信長の森であります。

本能寺の東にある壁が見えて参りました。
下京総構であります。
これは 応仁の乱以降 京の町が破壊されるのに辟易とした京の人々が 自ら外敵をブロックするために作り上げました。

さあ 中を見てみます。
寺院は南側に位置しています。
北側が信長のいる場所です。

常の間 これは信長の寝室。
そして 主殿は茶会などが行われる部屋。
まさに首相官邸と公邸の合体であります。

さあ 正門の近く ご覧ください。
板葺き屋根の建物が見えて参りました。
これが厩であります。

厩というと 今で言う駐車場。
この厩が 今回の勝敗の鍵を握る重要なポイントであります。

まもなく 信長が本能寺に到着。
その前に 天下統一目前までの道のりを説明します。

さて こちらをご覧ください。
信長というのは図抜けた勢いです。

ご覧ください。
まず 18歳にして家督を継ぐ事になります。

勢いが増して参りました。
27歳の時 これ 最大のポイントだと思われます。

圧倒的に不利だと言われていた 勢いのあったあの大軍勢の今川義元を 正確には 田楽狭間というところで討ちます。
あまりにも有名な桶狭間の戦いに勝って勢いにのる。

そして そのあと。
これもポイントですね。

徳川家康の存在は大きいものがあります。
徹底的に信長に対して 恭順の意を表し続けていたその下支えがあってこその信長の勢いという事になります。

そして 37歳の時には 家康と組んであの北近江の浅井 さらには福井の一乗谷の朝倉を打ち破る事が…。
ますます勢いにのって 決定打は あの武田方を討つ事に成功したという事であります。

まさに天下統一目前という時に本能寺の変が起きてしまった。
この辺りの勢力図を見てみるとこういう事になります。

まず 関東と東北は同盟を結んでいるので大丈夫だ。
さあ ちょっと気になっているのは 反目していた上杉。

上杉に当たっていたのがあの 信長にとっては譜代中の譜代 柴田勝家が向き合っている。
この勝家に対して羽柴秀吉はというと こちらになります。

こちら中国地方 今で言うと毛利攻めに加わっていた という事になります。
そして家康はといいますと 信長の計らいによってあの南蛮貿易で栄えていた港町の堺を見物している という状況にあった。

そして 肝心の信長はというと このあと すぐさま羽柴秀吉のところに合流して 毛利攻めに参加するというほんのつかの間に 本能寺に入って茶会を開こうとしていた。

つまり 信長にとっては 戦に次ぐ戦の そのローテーションの谷間にあった時だったわけです。

到着したようであります。
(馬の鳴き声)

おっ… 愛馬を2回たたいていたわった。
そして あっという間に 家来たちに一瞬のねぎらいを見せる事もなく 織田信長は主殿の方へと消えていこうとしております。

さあ お小姓が先頭だ。
それにしても 本当に わずかな家臣のみでこの本能寺に入って参りました。

(磯田さん)「社長と社長秘書だけで泊まってたという…」

「本当ですねえ 本当ですね」

さあ この厩こそが 勝敗の分水嶺とも言うべき重要なポイントであります。

(磯田さん)「いいですねえ」

「もえぎ色の着物っていうふうに記録残ってますから」

「あっ そうですか」
(磯田さん)「はい」

おお…!

信長の到着を聞いて慌てて駆けつけてきたのが京都所司代 村井貞勝であります。
村井は この本能寺と目と鼻の先に住んでいるわけであります。

村井といえば 京都全体の治安維持を担当。
さらには天皇との取り次ぎ 公家との仲介役を担っている 今で言うならば警視総監と宮内庁長官兼任といったところであります。

(家臣)
上様のお成りにございまする。

この度の武田征伐 まことにおめでとうございます。

総大将である信忠の手柄よ。
あっぱれであった。

お褒めにあずかり
ありがたき幸せ。

何をしておる?
すでに家督を譲ったのじゃ。

もっと近う寄れ。

(信忠)はあ…。 しかし…。

寄れと言うのに。

ここで言う 譲った家督というのは 今の愛知と岐阜の一部の支配権という事になります。

そう 尾張と そして 美濃の自分の領地は息子に すっかり任せて 信長は 天下統一の総仕上げに入ろうというところ。

相変わらず 供の者が少のうございますな。

さすがに これでは無用心とも…。

京の町… いや この日の本に

信長に刃向かう者がいると申すか?

いえ… めっそうもない。

さすれば

もし おぬしが余を討つとなればどう攻める?

いえ そ… そのような…。

仮の話じゃ。 早く答えよ。

(村井)はあ…。

恐れながら 夜深くに ご寝所に忍び入り…。

寝所にいなかったら いかがする?

(村井)はあ…。

両門を封鎖し 邸内をくまなく捜し…。

そんな悠長な間に 余は千里先まで馬で逃げておるわ。

おぬしは 駆けつけた信忠の兵に鉄砲で撃たれて終わりじゃ。

ドーン!

ハハハハハ…!

腹痛いわ! ハハハハ…!

(乱丸)上様。

上様 そろそろ客人を迎えるご準備を。

おう 乱丸 わかっておる。
久しぶりの上洛じゃ。

土産物の支度も抜かりないようにのう。

かしこまってございます。
うん。

森乱丸だ。
乱丸というとお小姓で そして 美少年というイメージがありますが そうではなかった。

元服していて 立派な若武者でありました。
信長にとっては 秘書兼 たくましいSPの役割を果たしておりました。

さらには この乱丸の父親は かつて斎藤道三に仕えていて のちに信長に仕えた。
乱丸以外にも息子があって なんと この乱丸の弟 坊丸 力丸も この信長のお小姓でありました。

この森乱丸 磯田先生いわく 優秀な人物だったそうです。

この草冠の「蘭」は のちの創作。
美男子の印象は これでついたのかもしれません。
いい側近 秘書っていうのは 本当に使えるもんなんですね。
これも あれでしょうけどね。

本当ね だから 森乱丸なんかは本当かどうか知らないけど 信長が お前 この前 俺が切った爪どうした? って言ったら 取って持ってたっていうんです。
やっぱり 好きじゃないとしないですよね。

この時 光秀は 本能寺から20キロ離れた場所にいました。
一体 何をしていたのでしょうか?

ああーっ! おりゃーっ!
さらに 今夜は 本能寺の変 そのラストシーンにも迫ります。
織田信長の最期はどんな死に様だったのか?

おっと 家来の中に 外国人の姿が見えています。
おっと 足は長いがかなり しびれている。

信長は この外国人と1年前に出会った。
ここには 信長の戦略的 政治的な背景というものがあります。

今日は 私も見せたいものがあります。
あそこです。
うん?

一説によれば イエズス会は 当時の中国への布教を狙っていた。
一方 信長 朝鮮半島から中国への進出を考えていたとの説もあります。

ああっ!

これまで見た事がなかった黒人の姿。

新しもん好きでもあった信長 すぐに飛びついて 自分の家臣として 弥助を召し抱えたのでありますが でも 根底には イエズス会と信長の利害と思惑が一致していたのか…。
今日からは弥助と名乗り 余の元で働け。

(光秀)恐れながら…

かような得体の知れぬ者を おそばに置くべきでは…。

働きさえよければ 得体など どうでもよいのじゃ!

お主は まっこと融通の利かぬ金柑頭よ。

どけ!

さあ もう一番じゃ。 いけ!

(家臣)はっ!

古い考えを徹底的に破壊して 新しい国家を追い求めていた信長。
一方 中世の伝統を踏襲しながら 世界を少しずつ変えていこうという光秀。
ここに摩擦が生じ始めていた。

そもそも 信長は 本能寺に何をしに来たのか?
それは 天下統一のためには 朝廷に気を使っておかなくてはならない。

そして 朝廷の使いである公家たちを 懇ろに もてなさなくてはいけない。
全ては 天下統一のための 配慮と牽制でもありました。

眉を剃っての化粧姿。
京の公家たちが入って参りました。

たたずまい 気配 雅そのものでありますが 実は その内実はというと 信長というスーパースターを取り巻いている 怪しい業界人のようでもあったのであります。

まさに この戦乱の世は 室町幕府は衰退していた。
京の世は乱れきっていた。

そういう中で 公家たちは お金が 実はなかったのであります。

そうです。 よく見ると 着物の裾 薄汚れている人もいます。
没落貴族であります。

「“餓死の体”っていうふうに日記に書いた人もいるから…」

朝廷から 太政大臣 関白 征夷大将軍の三職推任のお下知が下ったとか。

まこと おめでたき事におじゃります。

ほんに ほんに。

朝廷は 勢いのある者に 常に官位を贈っていた。

関白 太政大臣 征夷大将軍

3大ブランドのうち どれでも好きなものを選べと
信長に対して 朝廷は言っていた。

これは?

ご祝言 恐れ入ります。

そちらは ほんの手土産。
ご笑納くださいませ。

なんやろのう? 重いのう…。

おっ! ハハハハ…。

(信長)して
その三職推任ご返答の儀は

毛利攻めが終わってのち お答え申し上げたい。

お…? 朝廷の提案をいったん保留してみせた。

実質 頂点に立とうとする信長 大見えを切った。

まもなく 備中の毛利 四国の長宗我部も滅びましょう。

して 毛利攻めは どなたが?

今戦っている羽柴軍に加え 明智軍を合流させる事にしました。

おお。 明智光秀殿を送られるか。

明後日には 父上と我らも出陣致します。

猿と金柑の手柄争いは見物ですぞ。

猿?

金柑?
金柑?

羽柴殿と明智殿の事にございます。

おお… ホホホ…。

明智殿は 剣術 槍術 鉄砲まで撃ちこなし 古今東西の軍術に通じておられるとか。
典礼にも明るく 歌も詠む。

我が家臣にも そのような者が欲しいのう。

欲しいのう。

(3人)ホホホホ…。

(信長)戯れ言を。

金柑に日の本一の才覚があるなら この信長があらゆる事を仕込んだがゆえ。
その二人とはおらぬ武将を よう軽々しく「家臣に欲しい」などとは。

ホッホッホッホッ…。

(一同)ホッホッホッホッ…。

一方 その頃 本能寺から20キロ離れた亀山城では 光秀が秀吉の援軍として 毛利攻めに行く準備が行われていました。
光秀は この時点で 謀反を決意していたのでしょうか?

殿。

戦の備えは どうだ?

はっ。 万事抜かりなく進んでおります。

お疲れのご様子ですが…。
うん?

ああ… 大事ない。

久しぶりの近江はいかがでしたか?

今年は天候もよく 稲穂も よく育っていた。

十兵衛の奴 また 背が伸びておったわ。

(利三)それは頼もしい事。

将来は 明智家の立派な跡取りですな。

頼む。

亡くなられた奥方様も さぞや お喜びでありましょう。

わしの願いは1つじゃ。

我が明智家が 未来永劫 つつがなく続いていく事。

上様の天下平定は もうまもなく。

新しき世になれば 殿のお望みも かないましょう。

新しき世か…。

(利三)何か ご心配な事でも?

いざ!

そして いよいよ決行の時。
そこには 光秀が裏切り者を出さないためのある作戦がありました。
今まで語られなかった新事実が明らかになります。

新しき世か…。

(利三)何か ご心配な事でも?

有為転変は世の常。

上様の改革は この国をよき方向に導くであろう。
だが 性急すぎるのじゃ。

(利三の声)と申されますと…。

(光秀の声)人は 一度手にした既得権益に執着する生き物。

地位や名声 権利を奪えば 必ず反発を受ける。

国という大きな視点から見れば 些細な事かもしれぬが 民からすれば 命を分かつ問題。
やり方を誤れば 守るべきものも壊してしまう。

それは 亡くなられた奥方様の…。

おお。

荷の中に紛れていたのを見つけてな。

何か言いたい事があるのかもしれんと思うて 持ってきた。

(銃声)

あらゆる既存のものを破壊して 時代を早回ししようかという 信長イズム。

余の下で働け。

一方 光秀は 信長の改革は強引すぎて 既得権を持つ人間たちとの軋轢が凄まじく生じてしまう。

それを懸念していた。

信長公を討つ決意である。

何…?

殿…。

安土より持参した数寄道具にござる。

あれは 九十九茄子ではありませんか。

信長様の天下は もうまもなく。

状況を確認してみましょう。

本能寺突入の前日には 光秀がいる亀山城には秀吉の援軍として 毛利攻めに行く兵たちが集まります。
その数 1万3000。
一体 どこから そんな大軍を集めたのでしょうか?

はい。 今の辺りの時々刻々を見て大地さん どんな事 感じます?

全然… びっくりする事ばかりで 先ほどから…。

なんか…。 なんとなく こう一般的にイメージされてる事と違いますよね。
違います。

さあ ここまでの実況ドラマで出てきた3つの疑問を 磯田先生が解き明かしてくれます。

まずは こちら…。

偉い立場にあった 信長のお供の数が少なすぎる点。
これに対して 先生の解答は…。

信長って ものすごい こう…合理主義どころか用意周到なのに ちょっと 家来 少ないですよね。

そうですね。
今でいうところの 羽生さんのような頭脳を持ってた方だと思うんですね。

もう 何手先も読める。

なので その… 家来たちがやる事 それからずれると ものすごい怒りがあるんじゃないかなと…。

やっぱり 色々 こう 役を演じてると そういう想像が出てくるんだと思うんだけど
その辺り なんで信長は…。

(磯田さん)あんなに少ない 100人ぐらいで泊まってるっていうのは ちょっと説明の余地があるんですよ。

これは やっぱり2つの理由があって
1つは信長が あの…

軽々しくとよく言われるように 1人で自由に歩き回るのが非常に好きな人だった。

あの… 京都の吉田神社の記録なんか見ると いきなり前触れもなく
馬でバーッと駆けつけてきて 神社見せてくれって言って
ひととおり見ると 風のように去ると。

つまり 普通だったら あのぐらいの地位の人になったら
たくさん 周りに人を付けてるはずなんですけど
それが まず嫌いっていうのがあるのと…。

もう1つ重要なのは これ 武田を攻めて 滅ぼしたあとなんですよ。
実は この頃 農業社会ですから
軍団っていうのは 携帯電話と一緒なんです。
充電しないと使えない。

で ちょうど 充電期に当たっていて 恐らく 信長直属の兵団っていうと
3万や4万っていうのは絶対に いつも付いて歩くべきなんですけど

今… もう一方では お侍さんは領主でもあるんですよね
領地を持った。
領地にお前ら帰ってパドックに帰って…
パドックじゃない 牧場に帰って ちゃんと充電してから
もう1回 兵士連れて来いという 充電期間に当たってた。

で 充電期間は あんまり うろうろ…
共連れがいないから出てくるもんじゃないのに
信長は もう 武田を攻め滅ぼして安心してたんでしょうね。

楽しい事を京でやろうと思って 社長と社長秘書たちだけ…
社長室だけで来ているというような感じですよ。

2つ目はこちら

信長のしたたかさが垣間見えるこちらのシーン。
信長は公家に対して気を使っているように見えましたが
磯田先生によると…。
どういう事でしょう?

なんか 公家って すごく気を使ってるじゃないですか。
そんなに公家って すごかったんですか?

あんなに気を使わなきゃいけないものだったんですか?

あの… 天皇と やっぱり 信長のような天下人。

ものすごい力を持ってる人の間でこう…
やってる感じないですかね?
やっぱりね 貴種と呼ばれてて
貴族の種類で…。
すごい尊敬はされてるんですよ。

それで やっぱり この人たちを重んじないといけないという空気は ずっとある。
しかし 信長のお公家さんとの距離間っていうのは
ちょっと普通の武将と違っていて あの人たちは自分にとって 便利な使い道があると思ってるので 付き合ってる節がある。

天皇の親戚であるだけで ひざまずくというようなところはあまりないと。
で こんな話ありましたね。

公家の中で一番いいのは近衛家なんですけれども
近衛さんのおうちから…。
あの 大きな…大きなカブかなんかを 信長 あげた事あるんですよ。

そしたら 大きいのを小さく刻んで食べちゃったのを見て あれ馬鹿だねって 生活の事 あの人たちわからないねって言ったとか…。

あるいは… これ 本当かどうかわかんないけど

天皇の事を 自分は見た事がないから 本当は お寺の仏像の厨子の中に入っているもんだろうか というふうに信長が言った事があると 江戸時代の書物の中には出てきたりする。

これも 信憑性はわからないけど 言いかねない。

で お公家さんに対してどういう事を言うかっていうと あの人たちは 和睦や戦いの講和をやる時には あんなふうに 生活の事はわかってないけど 便利な人たちだと。

信長は どんな人たちも 自分にとって使えるかどうかで見るっていう 合理主義がある。
ものすごい 冷徹なまでの合理主義っていうとこあるでしょうね。

使えると思ったら 牽制したりちょっとヨイショしたり 自在にやるっていう。
それだけの事であって 心の底から 公家たちをリスペクトしてるわけでもなんでもない…。

(磯田さん)
さっき ドラマの中では 一応 公家は上座に座ってましたけど あれも わかりませんよ。
残ってませんので。
実際 徳川幕府の時代になってくると
公家の…
同じぐらいの座面のところにいて 二条城で会ってたりしますので
ひょっとしたら信長は あれほど 下側にいたかどうかも今は わからない。

ひょっとしたら 偉そうで もっと上座にいたかもしれない。
それは わかりませんね。

よくよく また さらに考えていくと
「信長は 信長にやられた」
みたいな解釈も ちょっと…

先生の話 聞いてると…。
(磯田さん)ありますね。

だから 信長は 十分に 自分が討たれる原因を 長年かけて作っちゃってる面もあるんです。
まあ 気の毒ではあるんですけど

一戦場で2万人ずつ殺し続けてるわけですよね。
そしたら 当然 恨み買ってるわけで。
で 何度も狙撃されてますよ 信長はね。 忍びとかに。

3つ目は こちら。

さあ 実況ドラマの続きをもっと楽しむために 信長の人物像を 磯田先生に解説してもらいましょう。

もう1つ ここでポイントにしたいのは…。

2つ 唐突ですけど
トッと下ろして頂けますか?

はい ちょっとこれ…。

この2つ ポイントだと思うんですよ。

1つはね やっぱり この「楽市楽座」。

教科書なんかで 習った記憶あるかもしれませんけど。

信長は お金集めがうまかったともいわれています。

楽市楽座という経済政策を取り入れ 領民たちが 自由に商売出来る環境をつくりました。

しかし 磯田先生が注目したのは…。

一体 どういう事でしょう?

これ 比叡山焼き討ちって大変な事で 今で言うと 東京大学を10個 全部破壊したのと同じなんですよね。
だから 信長型文化大革命 みたいなもので。

あの… これ

ずーっと そこへ蓄積されてきてる知恵の宝庫で
正直なところ 識字率なんかでも 当時は 比叡山の周辺だから高い状態があったぐらいですよ。

そんな 知の源泉みたいなものを まず ガーンと破壊してですね。

だから ちょっと とんでもない事をやるわけですね。

で 実は 比叡山に敵対したのは この前にいたのは まあ 焼き討ちまではしませんけど 平清盛なんですよね。
平清盛から信長っていう。

だいぶ時代が移ろいます。
ええ 移るんですけど

この2人は やっぱり革新的で 比叡山に 一発 なんか攻撃が出来るっていうのは なんらかの時代を動かすような 思いきった異常な男なんですね
やっぱり。

きれいな女の子…

罪がないのを引きずり回して 京都の真ん中で殺す。

見た時に…日本の伝統というか こういうきれいな 昔の 天皇がいて 何がいてっていう流れの中で 謀反を起こしているのは信長だと。

だから あの信長をやっつけろ という 光秀のような人が現れたとしてもおかしくないんですよ。

少なくとも あまりにも信長がすさまじくなりすぎたっていうので 誰かが止めなきゃっていうのはあったはずだ。

(竹山)今の先生の話だけ聞くと
今までずっと間違ってましたけど 今 俺 信長の事が大嫌いですね。
(一同 笑い)

(竹山)すっごい嫌ですね そういう人。

(磯田さん)いや 信長ファンには申し訳ないんだけど そのぐらい信長っていうのは乱暴で
なんか そのぐらいのものがないと この島国で大きく時代を変えるって事は出来なかったのかなと思うんです。

良い悪いではなくて。

信長公を討つ決意である。

そんな実況ドラマの幕が上がります。

さあ ここからの実況ドラマを楽しむために 見どころを紹介しましょう。

いよいよ 本能寺の変 前日。

光秀のいる亀山城では 毛利攻めに向けて軍が集結します。

光秀は 謀反の思いを どう家臣に伝えるのでしょうか?

桔梗の旗印。

本能寺から20キロ離れた 明智光秀の亀山城で動きがあった。

出陣の準備に入っています。

(利三)その荷車をこちらへ持てい!

よいか! 明日から 毛利攻めじゃ。
抜かりのないよう支度せい。

出ました! あまりにも有名な光秀の参謀

そう 斎藤利三であります。

この斎藤利三は 時代をちょっと進めれば あの江戸の世で権力を振るった大奥の 春日局の実のお父さん という事になります。

そして もう1つ 重要な話。

スタジオの磯田先生が言っていた印象的な言葉。

いつの世も ずっと 歴史の学びというのは これまでは 時代小説にしても学校で教える歴史にしても 全ては権力の側から見た歴史であった。
これは おかしい!

その他大勢の 一般庶民の目線で見た歴史こそが 人間の喜びや悲しみが詰まっている真実であるという
これからは それを学んでいかなくてはいけない という話があります。
それで考えると 私も 簡単に この明智の軍勢1万3000などと数を言いますが そのほとんど 多くの人たちが そう 農民だったわけであります。

普段は 田畑を耕している 汗水 垂らしている。
しかし 権力側からほら貝が吹き鳴らされる。
吹き鳴らされてしまうと すーっと 戦に集結していかなくてはいけない という事があった。
そのためには システムが確立していた。

このように 鎧を簡単に支給して すぐさま 戦に行けるようなシステムを 作り込んでいたわけであります。
「御貸具足」と これを言います。

さらに 武器に関して重要なポイントは この槍であります。
槍は 戦において 重要なポイントを形成していた という事になります。

槍隊 構え!

おっと…。

かかれ!
あっと 動きがあった。

さあ ここであります!

9尺の槍に対して こちらは 圧倒的に長い
なんと2間の槍を使用しております。

そうです この2間の槍!
やはり これだけ長いと 圧倒的に強い。

突くだけではなくて 相手をたたくという 素早い動きが出来るようになった。
これは 全く武術の心得のない農民にとっても これは すぐ出来るという事だったわけであります。

さらには 出ました! こちらです。
まさに 鉄砲が出て参りました。

戦国界のリーサルウェポンだ!

(利三)おう 貸してみい!

顎を引いて 肩の力を抜くのじゃ。

よいか?

おっと 私に銃口を 斎藤利三が向けた。

…というように 戦で死んだとしても そう 残された家族の生活保障 という その勧誘文句で駆り出されていった人々が多かった。
いつの時代も そうです。

多くの市井の人たちの命の犠牲があってこそ 歴史が動いていくという その繰り返し。
残酷な歴史の一面が ここに垣間見えます。

一方 その頃 20キロ離れた本能寺では 信長により茶会が行われていました。
この時代 茶会には ある意味がありました。

(信長)ハハハハハ…。

(商人)さすがは天下人。
豪華な茶会ですな。

茶会には2つの意味がありました。

まず 日々 戦の連続 殺戮の繰り返し
大名も心がすさんでいく。

その時 唯一の憩いを 茶の湯に求めたのであります。

もう1つ 政治的な意味がありました。

それまで 戦で殊勲のあった者に 土地を与えていた。
しかし 信長は そうではなく もっと 与えられた者の心理というものを考えて 精神的な価値のあるもの いわば 勲章のようなものを与えようとした。
それが 茶器でありました。

この茶会において 自分の大事なコレクションを披露して どんどん価値を高めていく。
いわば『なんでも鑑定団』のルーツがここにありました。

いかがですかな?
この茶器の数々。

安土より持参した 数奇道具にござる。

あれは 九十九茄子ではありませんか。
信長様の天下は もうまもなく。

その暁には この信長 新しき世をつくる。

(商人)「新しき世」 どんな世でしょう?

人も道具も3つに分かれる。

美しきもの 使いやすきもの…。

あと1つは?

古いだけで 役に立たぬもの。

(商人)おお…!

光秀が 今 亀山城で 沈思黙考しています。
この仏像を例にとると光秀は この 単なる物質にすぎない。
仏像の後ろにこそ 現象世界を支える 見えざる力というものがある。
ここに重きを置いていた。

しかし 信長は 仏像とは ただの木や金属にすぎない 物質である。
典型的な唯物論者でありました。

(利三)失礼つかまつります。

大事な話がある。

上様は立派なお方じゃ。
天下布武で乱世を終わらせ 天下静謐で安寧の世をつくり さらにはこの国を より豊かにしようと 朝鮮出兵まで考えておられる。
わしは同じ志で 手足となって尽くしてきた。

しかし…
光秀は 京にて 信長公を討つ決意である。

何っ…!

なんとな…!

正気にございますか!?

上様は 今 京の本能寺にあられる。
兵を持たず 謀反に備える事は 遠く思い及ばぬ状態。

近くの妙覚寺には 信忠様もおられる。
わしは この城にいる1万3000の兵を 毛利攻めではなく京に遣わせたい。

ついに 光秀の本音が吐露されました。

この天正10年の天下を見てみると あの北陸で 信長に反目している上杉に対しては
信長の家臣の…家臣中の家臣といわれている 柴田勝家が対峙している。

一方 毛利攻めに関しては 羽柴秀吉が担当している。

信長 天下統一目前の 状況にありますが
ここで番組では もう1人 人物に注目しています。

家康であります。

家康は この時 あの堺の港の 見物を決め込んでいた。

徹底的に信長に同調してきた家康でありますが
もしかしたら あの信長に対して 腹に一物あるかもしれない。

だとすると この 光秀が信長を討つという事は どうとらえているのか?
本音では。

この辺りに関しては スタジオで侃侃諤諤です。

(光忠)上杉を柴田殿
毛利は羽柴殿。

徳川殿は堺見物。

まさに千載一遇の好機!

いや しかし そうやすやすとはいきますまい。

わしは 以前から 殿がそう申されるのを願っておったのじゃ!

軽はずみな事を申されるな!

謀反となれば 殿が主殺しの汚名を着せられる事になるのですぞ。

殿 事によっては利三 命を賭して殿を止めねばなりませぬ。

うむ…。

急な坂を駆け上れば 転がり落ちる者が出る。
いかに優れた天下人でも 上った先に民がいなければ国ではない。

わしは 明智家の当主として 日の本の武将として 我が道は ここにあると見定めた。

承知致しました。

やるからには 必ずや 殿を勝たせます。

よう申してくれた 利三。

まずは 兵たちに 京におられる上様から 閲兵するゆえ 回り道して京へ来いと 命じられたと伝えよ。

(家臣たち)はっ。

出ました。

毛利攻めに行く自分の軍勢を 信長に見せに行くという大義を作った。

この儀は たとえ家族 肉親なりとも 一切他言してはならぬ。

万が一 離反し 上様に注進する者が出たら 一族郎党 皆殺しになると心得よ。

(家臣たち)はっ。

皆は あのお方の 苛烈なご気性ばかりに目を見張る。

だが あのお方が 真に恐ろしいのは 臆病すぎるほどの用意周到さじゃ。

ゆえに 我らは心底 念には念を入れねばならぬ。

なんとしても本能寺にて 仕事を遂げるのじゃ。

(家臣たち)おう!

いくらスマホがない時代とはいえですよ。
裏切り者がいるかもしれないんですよ。

やっぱり あの天下人の信長の方に とんでもない事が起こるみたいですよみたいな事を ちょっとでも もう もれたら終わりでしょ?
それに対して 光秀は どういうふうなせき止め方をしたのかっていう辺りも ちょっとポイントだというのを含めて…。

(太鼓)

出陣じゃ! 出陣じゃ!

支度せい! まもなく出陣じゃ!

出陣じゃ! 支度せい!

なんで今頃 出陣なんだ?
夜襲でも おっぱじめるのか?

ならば 相手は毛利ではあるまい。

足軽たちが ざわつき始めました。
夜中の出陣 これを不審に思っています。

おい!
余計な詮索をするものではない。

明朝には 上様の前にて閲兵する。
そのためじゃ。

閲兵?

信長様に わしらの姿をお見せするんじゃ。

信長様に会えるのか!

兵士たちは 光秀が秀吉の援軍に行く前に いったん 信長に兵を見せにいくという事を信じ込まされています。

留守の間 城から誰も出ぬように監視しろ。

出る者は斬れ。

承知致しました。

これより先 京に着くまで隊を離れる者があれば その場で討ち捨てよ。

かしこまりました。

どうあれ 光秀も やはり残酷です。

怪しむ者がいるやもしれない。
その時は斬れと命令した。

「あと 城下に妻子が置かれて 人質状態になっているので 簡単には無理ですね」

(利三)殿 準備が整いました。

うむ。

いざ!

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季節は梅雨。
夜風が湿っています。
そして 隊列の長さ数キロの大移動が いよいよ始まりました。

天下を揺るがす足音
まだ 本能寺には届いておりませんが 確実に 運命は動き出しました。

一方 20キロ離れた本能寺。

史実によると信長は 茶会のあと 近しい者に いつになく 優しい言葉をかけていたと記されています。

華やいだ茶会の客人たちが帰りました。
本能寺 夜の静けさ。

まだ 運命の足音が近づいてきているのに気づいてはいない。

(信忠)大勢の客人でしたな。

世の振る舞いは 京の作法にならっておったか?

大変 ご立派でございました。

信忠 余は そなたに全てを譲る事にした。

これからは 安土はもとより この京の町 畿内全てを治めよ。

織田家を頼むぞ。

懸命に務めます。

そろそろ 戻って休め。

明日からは 毛利攻めじゃ。

はっ!

信忠。

今宵は 久しぶりに 親子の会話が出来て 楽しかった。

信忠も 嬉しゅうございました。

大儀であった。

はっ!

地響きがして参りました。

そして 天下を揺るがす足音が近づいて参りました。
この桔梗の旗印が微かに風をはらんでいます。
そう 明智光秀の軍勢であります。

長い隊列となりました。
先頭から最後尾まで およそ9キロの行軍であります。

まさに民族大移動。
動く万里の長城だ。

(家臣)止まれ!

さあ ここから 右へ行けば あの毛利のいる中国地方。
そして 左へ行けば まさに京の都がある。
光秀は すでに京の都を見据えているのか?

これより 我ら 本能寺にて 信長公を討ち果たす!

(どよめき)

一瞬 軍勢がどよめいた。

しかしながら 考えてみれば この光秀の家来のコアグループは あの美濃市の現在の岐阜の民であります。
彼らは 我らが大将 光秀は あの尾張の信長と共に まさに 二人三脚でここまで のし上がってきたと考えている。

そういった意味で今回の光秀の決断の裏には あの尾張の支配をかわして 美濃に今一度 栄光を取り戻したいと強く願っている
美濃衆の思いを かなえるぞという おのが地盤に対する強烈なアピールがある
とも見られています。

良き働きにて討ち死にしても 子ある者には子 子なき者には親類縁者に 必ず跡目を立てさせる。

明日からは この光秀が 天下人じゃ!

(家臣たち)
おーっ! おーっ! おーっ!

1万3000の兵士が行軍する長さを計算すると およそ9キロ。
テレビ朝日のある六本木から 浅草の浅草寺までの長さ。
早朝に これだけの軍隊が歩いている様は 異様な光景だったと推測出来ます。

この大規模な行軍 この情報が 信長サイドに伝わったら元も子もない。

空が すっかり白んで参りました。
早朝の行軍。

さあ 農民たちがそれを目の当たりにしてざわついている。

出合え!

ああっ…。

ああっ!
(農民)うわあ…!

これはこれで残酷だな。
残酷ですよ ホント。

あれ 信長を攻めに行く明智が恐れたのは 東寺さんの周りにいた農民が…
都の方に向かって 突然 火縄に火をつけた軍勢が現れたら 当然 農民 逃げますよ。
殺されると思って。

で うわ~っと逃げたら なんか 怪しい軍隊が来たっていう噂が
それで 京の都へ入っていくと 感づいて 信長が逃げちゃう事なんですよ。

なので 都の中心部に向かって走る農民を見かけたら 全て後ろ側から斬って殺したっていう。

(竹山)残酷ですよね なんかね。
自分が命取られる前に…。

でも これ 信長 討ち漏らしたら何になるかっていうと 生け捕りにされたら 本当に牛裂きだとか 鋸挽きだとか 平気でされますよ。
だから 自分がやられないためには 他人の命を奪うって もう 恐ろしい時代です この時代。

殿 ここに至るまで 1人の裏切り者も出ておりません。

うん。

信長公のしるしを取るまでは気を緩めるな。

はっ。

本能寺 朝4時半。
静謐な世界です。

従来のドラマですと 本能寺の変は夜となっておりますが 実は 夜明けだったのであります。

そして 当の信長はというと この状況は わかっていない。

ご覧のように 明智軍が音もなく ひたひたと ひたひたと この本能寺を取り巻いております。

このあと いよいよ 明智軍が本能寺に突入。

なんと 明智軍が進入してから わずか数十分で 信長は最期を迎える事になります。

歴史が動いた その瞬間 一体 何が起きていたのか?

そして 武田攻めの時に 勲功があまり立てられなかったじゃないかっていって
一説によると 非常に 強く暴行を受けたっていう説まである。

そして 光秀が謀反を起こした動機とは?

従来のイメージにある 光秀が信長にいじわるをされていて その恨みが発端という定説は本当なのか?

古文書から 磯田先生が真相に迫ります。

その前に ここまでの実況ドラマの中にあった疑問を 磯田先生とおさらいしておきましょう。

光秀は なぜ 閲兵式を利用して 謀反を企てたのでしょうか?

磯田先生によると 信長は 普段サボっている部下を 閲兵式でチェックしていたとの事。

どういう事でしょうか?

閲兵っていうのは 夜とかにやるものなんですか?

(磯田さん)
いやいや あの… 朝着いて…。

閲兵式っていうのは 馬揃えといいまして ずらーっと 要するに いい武具を着て ちゃんとしてるよというのを見せる。

これ あの… 武士の禄高っていうのは ポーンとあげといて その中から 自由に兵器や兵備を整えなさいという事なので。
放っておくとひどいのがいるんですよ。

かわいい女の子を集めて それに きれいなお化粧をしたり 服を着せるために使って
それで 実際 自分は刀もボロボロのにしといて 鎧だって 汚いのに 中古品のあまり使えないようなのを着て やってくるような人もいるんですよ。

そういうのを女の化粧田に…
化粧田んぼに知行する武士 っていって…。

管理してる信長なんかにしてみたら 一番腹立つやつなんですけど。

そういう事がないように 管理の厳しい信長軍団では ずらーっと並ばせておいて

お前はいい お前はよくない
お前はいい お前はよくない

というふうに…。

ちゃんと 武装を 出した給料で 整えてるかどうかを見るという…。

ははあ… そういう…。
そういうところもあったんだ。

ただ見せるなんて 安易なものじゃないんだ。

それから あと 京の町だって 応仁の乱以降 ずっと この戦乱の世まで えらく乱れてるから
警戒してセキュリティーシステムっつったら おかしいけど やっぱり塀を造ったりして防御してるでしょ。

そこを入ってよく本能寺のところまで 下京総構えの あの辺りまで行けますよね。

(磯田さん)そうなんです。
町が もう ホントに 周りにバリケードをこしらえて 町ごとに 50メーターとか100メーター行くごとに木戸が作られてて 通せんぼされるように出来てるんですよ。
そうじゃないと 泥棒が横行してますから
あの… 戦国の世なんで。

さっきね ヒガシがね 農民がね
こうやって そんなものが…

情報がもたらされたら大変だって。

殺されてしまう…
あっけなく殺される。

今も昔も変わらないっていう…。
(東山)全く変わらないですね。

各地で やっぱ テロが行われていて 人の命が ホントに こう…
軽いというか…。

だから もう 時代は こう変わっても 全く現代と変わってないし。
まさに先生の言うとおり 歴史を読むって事は まさに現代と同じ事だなって…。
現在から未来に向けて 変えていくために勉強しなきゃいけないってところは 強く感じますよね。

結果 だいぶ経つと 歴史的事件として ある種権威づけられちゃうんだけど ブランド化しちゃうんだけど 言ってみりゃ そういう事ですね。
今も行われている。

えらい残酷な話じゃないですか。
そうですよね。

2つ目は こちらの気になる疑問。

さあ このあとの実況ドラマを楽しむために 磯田先生が 光秀が信長を討った動機に迫ります。

古文書に 光秀の気持ちが記されていました。

そういうのが
全部 命取られるぞと…。

ちょっと みんな 行くしかない みたいな事になった可能性がある。

いや でも ホント それ聞いちゃうと 決定打がわかったような気になってきますよね。

さらに いよいよ 明智軍が本能寺に突入。

その時 信長は何をしていたのか?

定説にあるように 信長のいじめに耐えられず 明智光秀は主君を討ったのか?

磯田先生が 古文書を読み解き 思った 光秀が信長を討った真相とは?

ちょっと 大杉さんがものすごいうまくて。

あの 明智光秀がめっちゃくちゃいい人で。

織田信長の また 役を うまい筧さんが 突拍子もない人格をやってくれるんで

悪いやっちゃな度合い 上がって…。

ちょっと それはどうかなって人もいるかもしれませんね これね。

私は ちょっと そっちの方ですね。
ちょっと それ 忌憚なく…。

あの… どうも見てると

光秀も 実は ある程度 自分が出世する過程では 信長の この破壊行為に かなり加担してるわけですよね。

ところが どうして こういう信長を討とうとするようになったかっていう事になると 僕は ひと言でいうと 恐怖があったんだと思うんですよ。

恐怖ですか?
で 光秀が どうして 信長を討ったのかの動機については 色々あると思うんですよ。

あの… 細かく言えば。
恨みがあったとかね。

(磯田さん)でも どうして 踏みきれたかっていうと 私はね 光秀の家族になっていた肥後の細川家。

細川護熙さんのお家。

そこの祖先の細川家の人たちが書き残したものを見ると 信長っていうのは 一回 こいつは駄目だと思うと もう 根も葉も掘り起こすようにしてしまうと。

それで 一度疑われたり 駄目だと思われると もう生きていかれない!
というふうにみんなを思わせちゃうところがあったと。

だから 光秀は これは 信長に最近 ちょっと どうも かわいがられなく始めてると。

で 自分が…
まあ よく言われてるのだと整えようとしてた

四国の長宗我部氏を 攻めるとかいうような時も

えっ!? 途中まで 自分が整えて…

まあ 長宗我部さんの あれは家来も含めて親戚ですから 明智は。

そっち行こうかとしたら 信長がちゃぶ台返しにしてですね

もう… 光秀 いいよと。 あれは武力攻撃する事にしたからとか。

四国攻め 決めちゃうと 顔に泥塗られた…。

もう たまんないですよね 光秀側は。

(磯田さん)それで その上 羽柴秀吉のあとに続いて

お前は 後詰めに行け! とか 毛利 攻めに行け!とかいうふうに 気まぐれなように こう される。

この人 ついていったら 領地を 取られるので済めばいいけど 命も取られる可能性 なくはないなという。

だんだん 恐怖にとらわれていってる過程がわかる。

いや これはね 確かに 色んな説があって どれも間違いどれも正しいのかもしれない。

色んな事が重層的に折り重なって とんでもない本能寺の変という

そのね 家臣の光秀が 本能寺を攻めたのかもしれない。

しかし 最後の決め手。
決定的な引き金はといえば 今 仰るように 自分が 命取られるんだったら やるしかない 先にっていう。

実は さっき よく出てきた資料で 『川角太閤記』っていう本があって

これは 光秀側の生き残りたちが江戸時代になってこういう状況でしたと喋った資料なんです。

で あの時に秀吉が言った会話は結構…。

あっ いや…光秀が言った会話っていうのは 結構 復元出来る。

このままだと その身の大事に… この身の… その身の大事に及ぶ。
要するに 自分が殺される事もありえると打ち明けて これは もう やっちまおうと。

だから 明智の ホントに ごくごく近親者 家族とか一番の家来とか そういうのが 全部 命取られるぞと…。

ちょっと みんな 行くしかない みたいな事になった可能性がある。
いや でも ホント

それ 聞いちゃうと 決定打がわかったような気になってきますよね。
(磯田さん)ただ 我々 今 本当に

北朝鮮等々との切迫した状況になってるけど 戦争の本当の引き金になるのは 恐怖なんですよ 政治的指導者の。

やられるかもしれない こっちから先にやろうなんですよ。

それが お互いが思い始めた時に もう 思いがけない事が起きるっていうのが 歴史の教訓ですよ。

さあ いよいよ 明智軍が本能寺へ侵入します。
果たして信長は その時 何をしていたのか?
そして 信長の最期とは?

実況ドラマを より楽しむためのキーワードは こちら。

1つ目は 信長は馬の名手だという事。

現在 信長がいるのは こちらの寝所。

そして 番組冒頭でも注目した 厩。

つまり 馬が準備されているのは こちらの場所です。
その距離は およそ80メートルといったところ。

このあとの注目ポイントを整理しておきますと

信長は 馬の名手だったと。

だから 愛馬にさえ またがれば 単騎で 自分一人でどーんと逃げるっていう自信はあったはずなんですよ。

(磯田さん)
あと 信長の馬は 普通の武士が乗ってる馬よりずっといい馬なので その馬の質によって 走って逃げられる距離が全然違うんですよ。
だから いいのを持ってますから 信長が 本当に本気で逃げ始めたら 追っかけても無理です。

なるほど。 信長は 自分だけがフェラーリを1台持ってる…。

(磯田さん)そうです。
フェラーリを軽四が追っかけるのと同じ状態になります。

そして もう一つのキーワードは 信長が発したとされる「是非に及ばず」という言葉。

あまりにも有名な 光秀が謀反を起こした もう自分は死ぬのかっていう辺りに

何 光秀? っていった時に あまりにも有名な「是非に及ばず」と。

これは 色んな解釈があるようなんですよ。

これを どう磯田先生は捉える…?

信長が 本能寺の変で残した有名な この言葉。

信長はどういう気持ちだったのか?

皆さんなら どう解釈しますか?

上様! 上様!

謀反にございます!
旗印は桔梗の紋!

光秀だと!?

さあ このあと ドラマ再開です。

今まで語られなかった信長の最期とは?

現在の配置を確認してみましょう。

本能寺は 明智軍に周囲を取り囲まれています。

光秀は 本能寺から200メートル離れた場所に本陣を構えています。

三条堀川の本陣。

ここは 司令塔であります。

さあ 軍勢が これからどう動いていくのか?

その状況を知る通信機器は一切ない。

光秀は 今 全身ピリピリと感度を上げている。

整いました。

本能寺から出てくる者は 全員 引っ捕らえよ。

はっ!

行け。

ついに 采配を振った!

今 日本の歴史 大きく方向変換しようとしています。

行けー!

明智軍は ここを攻めていくのか?

堀が切ってある。

そして 石垣が積まれている。

その上に 塀が囲われている。

これだけの高さのところを 明智軍は なんとか攻略しなくてはいけないところ。

ちょっと すみません
ちょっと すみません…。

私は いち早く本能寺の中に 入っておかなくてはいけない。

信長の様子を見なくてはいけない。

ドラマのように 夜ではなく 朝 本能寺の変があったという事は 今 信長は起きているのか?
寝ているのか?

起きていました。

信長は酒を飲まない 朝が早いというのは知っていた。

しかしながら 茶会だの 宴会だの続いて 朝の5時には すでに起きていたのであります。

実は 信長は 天下統一の総仕上げのために 京から毛利攻めに赴く。

その必勝祈願のために 朝一番で 上賀茂神社に参詣に行く準備をしていたと見られています。

しかし 信長は まだ この周囲 明智の軍勢に取り囲まれているという事に気づいていない。

今 気づけば 厩に行って 愛馬にまたがって 一部の明智の軍勢を蹴散らして逃げ切る事が出来るぞ。

一方 明智の軍勢は 信長に気づかれないために とにかく 静かに本能寺に侵入してこなくてはいけないのであります。

おおっ?
本能寺の正門が開いている。

今まで描かれていない 開いていたという事実であります。

これは 信長が 朝早く出かけるというので 部下が気を利かせて開けていた可能性が高い。

もし ここが固く閉ざされていたら 歴史が変わっていたというふうに見られています。

みんなが気ぃ使うから それが盲点だった…。

それで 音もなく行けたっていう…。

さあ 明智の軍勢が無駄なく動き始めたぞ。

戦況を光秀に伝えるために 馬にまたがった人間メールが 今 通過。

(家臣)申し上げます!
ただ今 突入致しました。

くれぐれも騒がず じっくり 敵陣 奥深く 取り囲んだ上で事をなせとな。
伝えてくれ。

(家臣)はっ!

明智のご家来衆!
いかようじゃ?

いかがした!
答えよ。 答えよ!

下がれ。
狼藉は許さんぞ!

下がれ! 下がれ!
下がれ!

下がれ!
下がれ!

≪下がれ!
≪下がれ!

≪やめぬか!!

下がれー!

ついに 武力衝突が始まりました。

双方の位置は ご覧のとおり。

史実によると 信長も この騒ぎが うっすらと聞こえていたようです。

≫(叫び声)

ええい 騒がしい!

信長 騒ぎに気づいた!

(女性)上様!

上様! 大勢の武士が 邸内に入り込んでおります。

なんじゃと…!?

かかれ!
(家臣たち)おーっ!

撃て!

銃声です。

光秀の鉄砲隊は 天下一品の腕前揃い。

しかし 因果なものです。

鉄砲は 信長が いち早く 戦に取り入れた武器であります。

いわば 自分の手管に 自分がやられてしまうのか?

(乱丸)上様 上様!

謀反にございます!
旗印は桔梗の紋!

光秀だと…!?

是非に及ばず。

あまりにも有名な「是非に及ばず」。

この言葉は 一体 どこから出てきたのか?

さあ

黙れ!

厩へ行く。 馬引け!

本能寺内に侵入した明智軍。

信長が助かるには 馬に乗って逃げるしかない。

厩争奪戦が始まります。

上様!
今は引き時にございます。

お引き返しを…
お戻りくださいまし!

黙れ!

厩へ行く。 馬引け!

さあ 馬で
とにかく本能寺から出たい信長。

とにかく厩に駆け込みたい!

(乱丸)上様 こちらを!

それを阻止せんと 明智軍が厩の前で迎え撃つ。

厩目前にして しかし 多勢に無勢だ 信長。

ただただ 戦のスペシャリストとして あるいは ただただ 戦う刹那主義者として 目前の敵を払うのみか。

タアッ!

…と 信長の目が さらに見開かれた。

厩の前には すでに明智軍が殺到している。

さあ 修羅場をくぐり抜けてきた信長。

次の一手は?

主君 明智光秀に代わって申し上げる。

信長公におかれましては ご覚悟を。

たわけが!

一夜の盗賊ごときに 天下を渡してなるものか!

オラーッ!

(信長)どけ! 痴れ者ども!

上様 奥へ!
ここは奥へ!

(家臣)ひるむな!

もはや馬での逃走は 無理と悟ったのか。

しかし 窮余の一策は 息子・信忠 この援軍であります。

それまで なんとか なんとか 踏みとどまろうとしている信長。

弥助!
(弥助)はい!

信忠の元に行き 援軍を寄越すよう伝えよ!

はいっ!

上様!
ここからの脱出は不可能です。

一度 御殿内へ!

ここ 本能寺から

600メートルほど離れた妙覚寺にいる 息子・信忠。

500の兵を持っている信忠

援軍に来れば これは なんとか活路を見出す事が出来る。

いつになったら 信忠は援軍に駆けつけるのか?

息子は まだ夢の中だった!

尾羽打ち枯らしたか!?

(利三)殿!

信長公 奥へ引き下がったそうにございます。

もはや打ち払ったも同然。
我々の勝利にございます!

御首じゃ…。

必ず御首を… 取り上げるのじゃ!

はっ!

光秀の勝利のためには 信長の首がどうしても必要だった。

その理由とは なんなのでしょうか?

そして 戦国の時代を走り抜けた信長。

その生涯最後のシーンとは!?

ここで信長の気持ちを知るためにも 磯田先生に解説してもらいましょう。

是非に及ばず。

実は この言葉の背景には 当時の戦国武将が持つ ある共通認識があるそうです。

磯田先生によると…。

こういうのは どうなんですか?
戦乱の世って 信長に限らず

信長は ちょっとね 抜きん出てるけども

大体が 争い 争いの繰り返しが 激しい時って 人って刹那主義になるじゃないですか。

もう 今やるしかないんだと。
もう 先の事はわからん いつ死んじゃうかわかんない みたいな…

どこかあったんですかね?

まさに刹那主義で生きてたと思いますね。

もう 明日の事はわからないと。
この時代の状況ですから。

信長は 今 楽しい事をやると。

もう 太く短くっていう事なんでしょうね。

(磯田さん)これは あの…
散る時の一瞬っていう。

だから あんまりねえ…

我々の死生観とは 違うのかもしれないと思わないといけないですね。
(竹山)でも 戦以外に

家臣にやられるとか 民にやられるとか そういうのちっとも考えないんですか?

だって 普通の感覚…
まあ 普通じゃないと思うけど。

普通だったら めちゃくちゃ殺してるのも 自分 わかってるし やっぱり どこかで恨まれてるだろうな。

誰かに いきなりやられるかも しれないなっていうのは どこかあると思うんですけど。

これを どう…磯田先生は とらえる?

今の言葉で言うと 是非に及ばず
どういう境涯でしょうかね?

仕方がないな ぐらいでしょうね。
ああ…。

しゃあないっていう。
しゃあないですか。

さっきの死生観に繋がってきますね。

そうですね。

まあ 今 自分は死ぬ事は もう しゃあない。

ええ しゃあねえなとかって 思ったんじゃないですかねえ。

要するに こう 夢幻だと 現世をとらえてるから

夢幻の夢が もうすぐ終わるっていうふうに 宣言されたのと同じなんで

しゃあないな。
最後に どうせ死ぬんだったら

もっと面白いような事をやって死んでみたいな… どうするか。

こう まあ 考え始めるんですよね。
はあ~! で そうすると

最後 自分がもう退路を断たれる… なんだと

仮になったとしても 変な言い方…

喜々としてやってる感じもあったはず?

やってると思いますね。
はあ…。

なんくるないさー
みたいな事ですか?

(磯田さん)なんくるないさー
っていう感じですよね。

2つ目は
気になる こちらの疑問です。

さあ このあとは いよいよ 信長最期のシーン。

ここで 実況ドラマを楽しむために 磯田先生が1枚の絵を紹介してくれました。

もう 決定的に無理になったなと思うのが そこに図があるんですけど…。

どうも 信長は あの…こういう建具越しにですね

天野源右衛門というのに 槍をつけられて 手応えがあったというふうにいわれているので。

でも 天野が1人で言ってるだけだ という人も多くいて

不明ですが 多分 致命傷は ある程度 負ってた可能性がある。

だから こう 信長が自害したって いわれている説も

かなり定着しているんだろうけど 先生の考えでは

この天野源右衛門という 槍の名手が 完全な致命傷を与えていたんじゃないかと。

そうなると もう 信長にとって出来る判断っていうのは 自分の遺体を渡さないっていう事しかないので。

小姓に連れられて 奥に入って 施錠をして 火を放ちながら自害するしかないという。

それが最善手になってくるわけですね 信長側の。

まあ いよいよ最期という時には あの… 映画なんかだと よく 人生五十年をまったりして 信長がね。

もう ヒガシやったから わかると思うけど。

そうやって 自分の人生を振り返る みたいな場面あるかも…。

そんな事あるわけないんですよね 現実には。

これは もう 先生の指導も含めて リアルに忠実にやってるつもりなんで。

いよいよ 信長のラスト ご覧頂きます。

日本の歴史を大きく変えた 本能寺の変。

さあ いよいよ クライマックス。

史上最大のミステリー 信長の最期に迫ります。

撃てい!
(銃声)

ああっ…。
(乱丸)上様!

お下がりください!
上様 早く!

(乱丸)早く。

上様!

女子供は 裏門より出でよ。

案ずるな。
光秀は 女子供は斬らぬ。

行け!
(女性たち)はい!

敵の女子供に容赦なかった信長。

女たちを逃がした!

(女性たちの悲鳴)

おっ 天野源右衛門であります。

明智勢きっての槍の使い手。

実は この天野が 信長を最後に追い込んでいく 重要な役割を果たしていたと見られています。

明智光秀が家来 天野源右衛門。

参る!
(乱丸)おのれー!

(斬る音)

(刺す音)
うっ…!

信長 動けない!

信長は自害したと思っている人は多い。

しかし 実際は 槍の名手 この天野源右衛門によって 背中を ひと突きにされていた!

(力丸・坊丸)上様! 上様!

(乱丸)ここは 某が!
奥へお引き取りを!

思い残す事なき ご最期を…。

火を放ち 出でよ。 誰も入れるな。
(力丸・坊丸)はっ!

早う まけ!

信長が火を放ったのであります。

そう ここが定説とは違っていたところだ。

(坊丸・力丸)上様!

(信長)早う閉めい!

余は死なぬぞ…。

光秀…。

死なぬぞ…!

ハアーッ!

うわっ…!

うっ…!

うわっ…!

ああっ…!

(磯田さん)「これ 兄弟で 意思の疎通がすごくて 3人連係してたんで 多分 うまく火をつけて 遺体を渡さないようにしたと想像します」

「これ 資料 残ってませんけど 多分そうだろうと思います」

明智軍侵入から わずか数十分。

1582年 天正10年6月2日 午前5時台 信長死す。

しかし 信長の首は見つからない。

首がなければ 信長の死を証明するものはない。

本来ならば 信長が死んで 光秀の世になったはずであります。

しかし 歴史は それを許さなかった。

殿! 信長公 本能寺にて火を放ち 討ち死に致しました!

そうか! やったぞ!

信長公 討ち取ったぞ!

皆の衆!

(家臣たち)おーっ!

えいえい おーっ!
えいえい おーっ!

して 御首は?

はっ。 それが いまだ火に阻まれ むくろは見つかりませぬ。

ならば…

ならば 死んだかどうか わからんではないか!

なんとしても見つけよ。
なんとしてもじゃ!

はっ!

本能寺を包んでいる この炎が語りかけてくるのは 我々が教科書で習う歴史とは 常に権力の側から見た歴史そのもの。

権力の移り変わりの その繰り返しにすぎないという事なのであります。

本当は 反対側の その他大勢の 市井の人々から見た歴史とは まさに国獲りゲームの殺し合いなのであります。

それにしても 凄まじい炎だ。

歴史が変わった瞬間。

実況ドラマの中にあった疑問を 磯田先生とおさらいしておきましょう。

1つ目は 光秀が 最後まで首にこだわった理由。

2つ目は 信長の助けに来なかった点。

そして 最後は いよいよ この疑問。

何かと話題の黒幕説。

磯田さんの見解を聞きましょう。

必ず御首を… 取り上げるのじゃ!

はっ!

なぜ 光秀は 信長の首を重要視していたのでしょうか?

磯田先生によると 光秀が天下をとるためには 世間に向けて 信長を討ち取った証拠が必要だった。

とにかく 信長の首にこだわるわけですよね。

(磯田さん)そうですね。
そこが 今の感覚では 一瞬わからないところ…。
(磯田さん)これ やっぱり

信長を はっきり討ち取ったっていう事を見せつけないと この畿内一円に権力は確立出来ないので…。

じゃあ 怖いのは 逆を言うと 信長にしてみると 自分の首を渡さないと。

生死不明の状態にする事が 極めて重要なんですよ。

さっきね 冒頭で出てきましたもんね。

だからこそ 信長 逃げたんじゃないかっていう とんでも説まであるわけですから。
そこは そうなんだけど

今だったら DNA鑑定とか 色々あるかもしれない…。

それがない限り 信長の最後の作戦でもあるわけですよね。

自分の首を取らせないっていうのは。

それ じゃあ 先生 もし 首を取ってたら また さらに 歴史は変わってたって事ですか?

変わってたと思いますね。

はっきりしたっていう事になると 大坂辺りの豪族たちは 光秀が上様になったっていって
それに集まると 光秀が もし1万3000の兵が 4万近くまでに膨れ上がったら 秀吉の軍事力では破壊出来ません。

(竹山)はあ…。

そうか…。 そこは だから 信長は死んでも なお生きるっていうところを演じたのかもしれないし。

2つ目も 気になる こちらの疑問。

信長が攻められた時の息子の信忠の行動。

実は これが 本能寺の変の結末を決定づけたそうです。

一体 どういう事でしょう?

だけど まあ それにしても 息子の信忠は寝てましたね。

もうちょっと緊張感ないのかって思っちゃう…。

(磯田さん)この本能寺の変の奇妙な点っていうのは 実は 本能寺の変が起きただけでは 秀吉政権も生まれないんですよ。

なぜかっていうと この段階では 織田家の当主を譲られた息子が生きているから。

息子が この日 判断を誤って 信長と同じ日に殺されたという事で 歴史が変わるわけですよ。

そして 秀吉 家康へと 繋がっていくわけだ。

このあと 信忠は 本能寺へと向かうが間に合わず ある場所に立てこもります。

その結果 明智軍により 父 信長と同じ日に命を絶つ事になります。

じゃあ その日に殺されたっていうのは 間に合わなかったとか ちょっとね 寝てて応援が遅れたっていうだけじゃなくて…。

この段になって 織田信長の息子…あの寝てた人は 3つ選択肢があるんですよね。

織田信長… 親父を助けに 少ない人数で向かって 明智光秀の本隊へ向かって 突入して攻撃をかける。

それと もう1つが ひたすら逃げる。

で もう1つは立てこもる 自分の屋敷に。

で 最善手は真ん中の ひたすら逃げるなんですよ。

だけど これが出来なかったんですね この人はね。

二条城に立てこもったんですよね。
(磯田さん)そうです。

だから それ やられちゃいますよね?

(磯田さん)やられちゃいます。
ですから なんで 立てこもったんだろうと思うんですよね。 ええ…。

ひたすら距離を稼いで 逃げに逃げれば 多分 違う歴史の展開だったと思うんですけど…。

なるほど 皮肉ですね。

最後に いよいよ この疑問について聞いてみましょう。

実況ドラマでも触れていましたが 気になる家康の存在。

昨今 光秀が 家康と結託して信長を倒したという 家康黒幕説も話題になりましたが…。
これは どんな説なんでしょうか?

家康の存在は 定説のいくつかの中の1つに よく言われるのが 家康は全部知っていて 光秀と家康が結託して本能寺の変は決行された ぐらいの説ありますね。

磯田先生は そういう説は取らないんです。

それにしても 家康の存在は 絶対引っかかると言ってる。

これ どういう点で 家康を捉えたらいいんですか?

この信長を殺された事で 一番得した男が 結果的にいうと家康なんですよ。

家康は このあと 信長が死んだ事で 信長が持ってた甲斐 信濃という 武田が 昔 持ってたところがあいちゃうんですよ。
これを取りに行ける上に…。

ところが 僕 事前に家康が知ってたとは どうしても 古文書 読んでて思えないんですよ。

まあ 信長が殺される事は 百歩譲って知ってたとしても あの時 信長が殺される事はわかってなかったはず…。

なぜかというと もう 家に帰るので必死で…。

あの… 伊賀や甲賀の豪族たちと 交渉やって 慌てて帰ってる様子がわかる。

一方 僕は 疑うのは 秀吉なんですよね。

秀吉の側は 実は…。
この事件っていうのは 秀吉軍に合流しようとしていた部隊が起こした事件なんですよね。

つまり 光秀軍は 本来ならば 秀吉軍に合流する。
応援ですもんね。

今の岡山県に行って 毛利 攻めなきゃいけない。

光秀は…。 先発部隊
川を渡らせるので火薬が湿っちゃいけないので。
弾薬という…。

これを 盛んに先発隊の秀吉に送ってるんです。

秀吉の軍は その事件が起きる前から密接に連携をしてるんです。

ですから もし その中に 誰か使いを渡してたら これからやるぞというふうな相談事を やってなかったとは言えないんです。

だから むしろ 家康は 知らなかっただろうけれども 秀吉が事前に知っていた事に関しては 私は 疑ってるんですよ。
なるほど。

これも 証拠がないから 歴史学的には 科学的には…。
断定は出来ないけど。
断定出来ない。

だけど 疑ってかかる必要はあると見ているんですよね。

ヒガシは ニュースキャスターを今ね 朝 日曜日 やられていて。

歴史から学んで今後を見るんだっていう強い思いが伝わってきたんで。

歴史から学ぶべきものが 近づいてきましたね

今 お芝居で。
(東山)あっ そうですね。

それの放送をちょっと告知しましょう。

(東山)明日ですね。
『必殺仕事人』 10年目を迎えます。

よる9時から放送されます。
ぜひ見てください。

いや もう 大ヒットシリーズをね やってますから。

ぜひ 期待しております。
(東山)ありがとうございます。

大地真央さんは…。
(大地)はい。

月曜から金曜までの帯 やられますね。

(大地)そうなんです はい。
『越路吹雪物語』という。

(磯田さん)それは面白い…。
(大地)はい。

私は あさってからがオンエアになります。

また いいタイミングで来てくださいましたね。

(燃える音)

おのが国の領主様が変わったとしても 結果は 同じように 戦に借り出されていって 戦場で命を落として散っていったという 悲しみの繰り返しこそが 市井の人々から見た 本当の歴史という事になります。

歴史というものは 何百年か経つと 何々の変 何々の乱と言われて 洗練された言い回しになりますが 実は 殺し合いにすぎないという事が まさに ここで見えてくるわけであります。

光秀自身も この本能寺の変から11日後に殺されてしまいました。
しかし どんなに時は移ろっても 今の世でも 世界各地で 人同士の殺し合いが起きている。
これは 一体どういう事なのか?

この炎は 我々に訴えかけてきます。
我々の この炎こそが お前たち人間の中に宿している 業の発露の炎だという事を 訴えかけてくるような気がします。

そろそろ人間自身の手によって この炎 業というものをしずめないか?
消し止めないか? という事を この炎が 我々に 訴えかけてきているようであります。

[出典:古舘トーキングヒストリー~戦国最大のミステリー 本能寺の変、完全実況~(録画バカ一代 ~テレビ番組の感想とネタバレまとめブログ~ > https://tvpalog.blog.fc2.com/blog-entry-672.html ]

戦乱の世を鎮めて日本を統一しようとした織田信長。
その圧倒的な強さ、カリスマ性は、当事者ではない現代に生きる私たちには、かっこよく見えるかも知れません。
しかし、信長のそばに仕えて残虐な仕打ちを目にしていた光秀にとっては、「もし機嫌を損ねれば、いつ殺されるかも知れない」という恐怖があったのでしょう。
ちょうど、北朝鮮の金正恩政権の中枢にいる人たちも、光秀と同じような思いではないのかなという気がします。

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