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クリスチャン夫が「発達障害」だった尼さん奥さんが離婚の危機を乗り越えた話

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妻が仏教徒で尼さん、夫はクリスチャンという夫婦を前回紹介しました。
仏教徒で尼さんが、クリスチャンと結婚した「異宗教結婚夫婦」の話

その夫婦に離婚の危機が!?
実はクリスチャンの旦那さんが「発達障害だった」というお話です。
以下から引用させていただきます。
旦那の「発達障害」が原因で離婚も考えた異宗教婚夫婦のドタバタ

 

 

 

 

 

 

[出典:https://www.amazon.co.jp/聖 尼さん-「クリスチャン」と「僧職女子」が結婚したら。-露の-団姫/dp/4393436512/ref=as_li_ss_tl?s=books&ie=UTF8&qid=1517558603&sr=1-1&keywords=%E9%9C%B2%E3%81%AE%E5%9B%A3%E5%A7%AB&linkCode=sl1&tag=gendai_biz-22&linkId=dffc088a800476f468b8320f580bb9f3]

旦那の「発達障害」が原因で離婚も考えた異宗教婚夫婦のドタバタ 2018.02.21

信仰の違いよりもハードルが高かった 露の団姫 落語家 僧侶

「落語家でしかも尼さん」の露の団姫さんと、クリスチャンの旦那様・太神楽曲芸師の豊来家大治朗さん。
ふたりは互いの信仰を尊重しあい、仲良く夫婦生活を送っています。
が、実は結婚後、旦那様が「発達障害」であることが発覚し、一時は離婚も考えたとか。
その経緯を妻の団姫さんが執筆してくれました。

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発達障害を持つ夫

「なぜ人を怒らせてしまうのか、なぜいつもしくじってしまうのか、昔は自分でもよく分からなかったんです」―そう語る夫は、発達障害を受け入れられるようになった今、やっと「生きやすさ」を感じているといいます。
私の夫は太神楽曲芸師の豊来家大治朗といいます。現在39歳。最近テレビや新聞でもよく取り上げられる「大人の発達障害」の持ち主です。
「発達障害」とは、あくまでも様々な症状をひとくくりにした言葉であり、また人によってその程度が違うため一概には言えませんが、夫は発達障害の中でも「ADHD」という障害だと診断されています。
これは「注意欠如多動性障害」というもので、集中力がなかったり、人の話しを理解できなかったり、自分の思いをうまく言葉にできない、言葉をオブラートに包めない、よって人付き合いがうまく出来ないなど、様々な症状があります。
原因は、今のところ脳内の分泌物質のはたらきの停滞などが考えられておりますが、その特徴は性格なのか障害なのか医師でないと判断が難しいため、会社だと「クビ」、夫婦関係では「離婚」を経験する人も少なくないといわれています。
では、具体的にどういった特徴があるのか、夫の日常を少し覗いてみましょう。

空気を読めない

あるとき、夫婦で仕事のため新潟へ行きました。
主催者さんと会場のロビーでお会いし、楽屋入りするためエレベーターへ乗り込みました。
すると、エレベーターという密室で主催者さんと面と向かって喋っている状況にも関わらず、夫はいきなり自分のカバンをゴソゴソしはじめました。

私は「(え?初対面の人とこれだけ近距離で喋ってるのに、いきなりカバンをゴソゴソして……失礼やし、どうしたんやろう……)」と慌てました。
すると次の瞬間、夫は「喉ぬーるスプレー」を取り出し、主催者さんと喋りながら大口を開け、スプレーを自分の喉に向かって噴射したのです。

これにはもう、主催者さんも私も開いた口が塞がりませんでした。
「空気読もうよ……」と。

しかし、夫にしてみたら「今、喉が痛いから喉ぬーるスプレーをしたかった」だけなのです。
そこに悪意はありません。
世間では「今じゃない」ことでも、夫にとって「今」であれば、「今」してしまうのです。

こだわりの強さ

続いては、「こだわりの強さ」を見てください。
実は夫は太神楽曲芸師となる前に3年ほど住宅資材の下請け会社で会社勤めをしていたのですが、あるときふと、夫に会社を辞めた理由を聞いてみたのです。
すると、普段言葉数の少ない夫がぽつりぽつりと語り始めました。

「ある日、会社の前に子猫が捨てられていたんです。その頃僕は社員寮に住んでいたのですが、子猫を飼いたいって言ったら会社から怒られまして……」

確かに、社員寮でお世話になっている限りは、ルールは守らねばなりません。
「でも、ここで僕が猫を捨てたら猫の行き場がなくなってしまうので、上司にもう一度かけあってみたんです。そうしたら、上司が言ったんです。『ええ加減にせえ、猫飼うか、会社やめるか、どっちかにせえ!』って」

そりゃ、そうなります。そして夫は続けました。
「で、会社やめました」

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家族としてどうサポートするか

そうは見えないのに、空気が読めず、こだわりが強い……
夫は今までの人生で、何度も何度も自分では原因の分からない生きづらさを感じてきたようです。

私も「さすがにこれは性格とか天然の範囲を超えているし、実際に仕事や人間関係に悪影響を及ぼしている」と強く感じたため、夫とともに専門機関を受診しました。
そして6年前、発達障害と診断されたのです。

私自身、医師からはじめて説明を受けたとき、夫の社会生活を全力でサポートしていこうと心に決めました。
しかし、はじめのうち私は夫を変えよう変えようとするばかりで、空回りばかりしていたのです。

そこであるとき、夫を変えようとするのをやめてみました。
なぜなら、人間は己を変えることすら難しい生き物です。
そんな生き物が他人を変えるなど、至難の業でしょう。

恥ずかしい話ですが、結婚当初、私は自分自身が夫からかけられる迷惑のことで頭がいっぱいでした。
しかし、よく考えてみたら私よりも一番「生きにくさ」を感じているのは夫自身です。
そこで、パートナーとして、夫を社会に適応させようとする作業をやめ、自分自身が変わり、夫の「生きやすい環境づくり」に努めてみようと思いました。

そこでまずは、自身のブログに夫のちょっと笑える失敗エピソードやその独特の思考を載せてみることにしました。
読者の反応は上々。

すると、夫も自分が「世間に受け入れられている」と感じられるようになったのか、発達障害にしっかりと向き合い、努力するようになりました。
そうして、私たち夫婦の道が開けたのです。

会社員も必見!? 発達障害の人と生きるコツ

ではここで、発達障害を持つ人とともにイキイキ生きるコツをいくつかご紹介させていただきます。

① 相手と自分は「違う乗り物」だと思う
「私」が「新幹線のぞみ」ならば、「発達障害の人」を「新幹線こだま」ととらえる人がいます。
しかし、同じ新幹線だと思うから歯がゆいのであって、発達障害の人を別の乗り物、つまり「自動車」や「飛行機」ととらえると良いでしょう。
新幹線と自動車と飛行機では、構造も働きも行先も違いますが、どれも世の中にはなくてはならないものなのです。

② 自分の気持ちはハッキリと、具体的に伝える
発達障害の人は相手の顔色を伺うことが苦手です。
だからこそ、怒っているときは態度で示しても伝わりませんので、「私は今、こういう理由で怒っています」とはっきり言葉にして伝えます。
喜びや悲しみに関しても同様、「察して」という態度を示して気づいてもらえないのでは、自分がつらくなるだけです。

③ 苦手なことより得意なことを
得手不得手の幅が広い発達障害の人には、苦手なことより得意なことをどんどんしてもらいましょう。
苦手なことを1伸ばす力があれば、得意なことは10伸びます。

④ 会話への参加のきっかけを作る
会話が苦手、話すきっかけがつかめないのも発達障害の特徴です。
だからこそ「それで、あなたはどう思う?」と、ダイレクトに会話を投げかけてください。
話が続けなければ「……って、オチないんかい!」とツッコめば、それで済む話しです。

⑤ 「なんで?」をやめる
「なんで?」と言いたくなることは、日常茶飯事です。
しかし、それは「自分こそが正しい」と思っているからこそ出てくる言葉なので、世の中にはいろんな人がいて、いろんな答えがある、と考えてみてください。
そうすれば、より広い心で接することができるはずです。

今の夫の夢にズッコケ

先日、夫に「小さい頃の将来の夢はなんやったん?」と聞いたところ「結婚することが夢でした」と返ってきました。
正直、「(え……太神楽をやりたかったとか、そういう話しを聞きたかったんやけど……)」と思いましたが、夫の思考パターンであれば十分にあり得る回答です。

そこで、「じゃあ、結婚するという夢は叶ったわけやから、今の夢はなんなん?」と質問の仕方を変えてみました。
さあ、なんと答えるのか。私は今度こそ夫の太神楽曲芸師としての夢を聞けると思っていました。

するとその答えは…
「離婚しないことです」

これには思わずズッコケ。
もう、笑うしかない毎日です。

空気を読めないのも、こだわりが強いのも、独特の思考も、すべて夫にとっては大マジメなこと。
発達障害を持つ夫と暮らすコツは、その特徴を楽しむことだと考えています☆

[出典:旦那の「発達障害」が原因で離婚も考えた異宗教婚夫婦のドタバタ(露の団姫)現代ビジネス(講談社 > http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54534 ]

発達障害って、本人が一番生きづらいわけですからね。
どこの家庭でも苦労していると思うのですが、この奥さんみたいにうまく受け入れてくれると旦那さんも救われます。
生き方のヒントになるなあと感じました。

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