林修 初耳「スキャンダル日本史 歌舞伎になったドロドロ愛憎劇」
2017年7月23日(日)放送「林先生が驚く初耳学!」より
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「女に入れ込んだ男が起こした事件」
スキャンダル日本史 第10弾。
歴史を動かした偉人の、知られざる泥沼スキャンダル。
今回も、文春砲にも負けないスキャンダル史実を紹介。
ナビゲーターは女優・櫻井淳子さん。
今回のテーマは「女に入れ込んだ男が起こした事件」。
巨額の横領事件を起こし、チリ人妻に11億円貢いだ男や、タイで豪遊するため年金24億円を横領した男など、女に入れ込んだ男には、いつの時代にも悲しい結末が……。
伊勢で起きた「油屋騒動」も、とある男と女の恋のもつれが引き起こした悲劇でした。
伊勢・油屋騒動
1976年、伊勢にあった遊郭「油屋」に、一人の男が訪れました。
男の名は「孫福 斎(まごふく・いつき)」。
そんな彼についた遊女が「お紺」。
美しいお紺を前に、一目惚れ状態の孫福でしたが、当のお紺は何故か上の空…。
実は、お紺が想いを寄せる男性が先ほど遊郭にやってきたと聞き、目の前の客どころではなくなっていたのです。
すると、お紺はありえない行動に…。
「ちょっと失礼します」と言って席を立ったお紺。
いなくなったお紺の後を孫福が追ってみると、なんと、客である孫福を放ったらかして、想いを寄せる男性の元に来ていたのです。
こんなことをされたら、男として黙っていられませんよね。
ということで、ここからがスキャンダル。
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孫福が取った行動とは!?
呆然と立ち尽くす孫福に、別の遊女が「追っても無駄よ、お紺はあの方に夢中なんですから」と説明します。
これに孫福はブチ切れました。
「バカにしやがって……」
怒りで錯乱状態になった孫福は脇差を抜き、そばにいた遊女や客に片っ端から斬りかかったのです。
この騒動で3人が斬り殺され、6人が負傷しました。
お紺は命からがら逃げだしたものの、犯人として追われた孫福は、逃げきれないことを悟り自害する顛末に。
モテない男がはずみで人を殺してしまった…。
簡単に言えばそれだけのこと。
しかしその後、さらに驚くべきことが起こります。
名もない一般人が起こしたこの事件が、テレビもインターネットもない時代に、わずか10日で日本各地に広がっていたのです。
油屋騒動が瞬く間に広まった理由は!?
名もない一般人が起こした事件が、なぜ瞬く間に日本全体に広がったのでしょうか?
もし別の場所で起きていたら、こんなに早く当時の日本で広まっていたかどうかはわかりません。
なにしろ場所は「伊勢」。
当時の伊勢は、「お伊勢参り」で日本中から人が来て、そしてまた帰っていきました。
しかも、伊勢と大坂は非常に近い。
この話を基にした歌舞伎がすぐに作られました。
【伊勢音頭恋寝刃】
当時、庶民の間で「お蔭参り」と呼ばれる伊勢神宮への団体旅行が大流行。
日本全国の人口が3000万人という江戸時代にあって、伊勢を訪れた旅人は年間300万人とも。
その口コミ効果は計り知れないものがあったのです。
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