林修 初耳「スキャンダル日本史 ”大金を搾り取る愛人集団”」
2017年8月27日(日)放送「林先生が驚く初耳学!」より
男たちがひれ伏す怖い美女軍団
スキャンダル日本史 第11弾。
歴史を動かしたにもかかわらず、教科書には絶対に載らない泥沼スキャンダルの数々。
ナビゲーターは女優の櫻井淳子さん。
今回のテーマは「男たちがひれ伏す怖い美女軍団」。
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出会い系サイトや結婚詐欺。
人の心に入り込み、お金を騙し取る手口が後を絶ちません。
実は江戸時代にも、様々な手段を使ってお金を騙し取っていた怖い女がいました。
愛人契約に200両
江戸時代中頃の1760年~1770年代。
江戸で単身赴任をする男たちは、暇を見つけて遊郭へと通っていました。
身分の高い武士や裕福な商人になると、気に入った美女にお金を払い、愛人として自分のそばに置いていたのです。
愛人契約における支度金は、一説によると200両。
現在のお金で1400万円だったといいます。
美しい女性は、金持ち商人に愛人として囲われるのが珍しくない時代。
多くの人たちは妾として、この関係が長きにわたり続くものでしたが…
ここからがスキャンダル。
愛人契約でお金を騙し取る美女集団
愛人として囲われるようになった小夜(さよ)。
数日後、「頼む、手切れ金をやるから出て行ってくれ」と男に言われました。
その夜、仲間のところに戻った小夜は「ちょろい、ちょろい。搾り取れるだけお金取ってきたよ」と得意顔。
仲間の一人も「私もそろそろ潮時かな。手切れ金もらわないと」
実は彼女たち、愛人契約を結んでお金を騙し取る美女集団。
しかも、愛人契約の際、大金をもらっておきながら、さらに手切れ金までせしめる。
男から契約解消を言わせる「巧妙な手口」をとっていたのです。
いつの時代も女は怖い!
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江戸に単身赴任で来た裕福な男たちを騙しまくった美女軍団の手口とは?
この悪だくみは、楓軒偶記(ふうけんぐうき)という書物に書かれている実話なのです。
その手口とは…。
愛人集団が取った悪賢い手口とは、「ワザと寝小便をすること」。
次の日も、その次の日も、繰り返される寝小便。
愛してはいるものの、寝小便クセのひどさに耐えかねた男は…
「頼む、出て行ってくれ」と、自ら契約解消を提案。
つまり、ワザと寝小便をすることで、相手のほうから縁を切らせるように仕向け、手切れ金までせしめたのです。
そんな彼女たちは「小便組」と呼ばれ、同じ手口で次から次へと武士や金持ちを騙し、お金を手に入れていたのです。
でも、そんな彼女たちの悪だくみも、そう長くは続かなかったのです。
「小便組」の終焉
中には愛人を心から愛するあまり、本気で心配し、医者へ相談する者までいました。
すると…
「あっつい!助けて!」
東洋医学が中心の江戸時代、寝小便を治すため、医者は大きなもぐさを使って、灸を据えました。
寝小便に効果があるとされたお灸は特に熱く、苦痛を伴ったと言われました。
その熱さと痛みを二度と味わいたくないと、それ以来、わざと小便をもらす手口は無くなったといいます。
こうしてあえなく、「小便組」も終焉を迎えたのです。
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